■ 八方池山荘から第2ケルンへ ■

登山路にあるケルンについて、どの様な意味があるのか調べてみた。 ケルンとは登山道の道しるべで分岐点や徒歩点を示すため道に小石を三角型に積み上げたものです。 要するに道標を意味する。 過去に遭難が発生した場所に間違えないよう目印として積んであるものもある。 遭難者を弔う意味もあるようです。 登山者が勝手に石を積む事は自然保護の観点からお勧めできない。


最後のリフトを降りた八方池山荘で大休憩。 それほど疲れているわけではないが、これから登るコースは二つある。 なだらかな木道を利用するか、尾根に沿って登山路か、二者選択ですが、 往路は撮影が多くなるので尾根沿いの登山路を登る。 その為にリュック内の荷物の整理確認と水分補給が簡単にできるように、杖も準備し地図の確認をした。

地図によるとリフトの手前に標高1820mの第一ケルンがあり出発前に寄った。 山荘の下り側の登山路から分岐した道は、夜露に濡れた熊笹が小道を覆って下半身がだいぶ濡れたが、 小高い所に登ると見晴らしもよく、八大竜王と記された石碑もあった。

八方池山荘







第一ケルン



八大竜王の石碑




ここから下方はガスがかかり見通しはよくないが、これから登る方向は朝日を浴びクリアな景観です。 正面に白馬三山と云われる鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳が眺望でた。 山頂付近は雲海が被っているが、真夏でも雪渓がよく残っている。





砂防ダムの右手に池が…

白馬雪渓を望遠で覗いてみた。雲海で霞んだり、クリアになったりで、ちょっとしたタイミングで撮影。 雪渓は下方にも伸びて山裾に向かい途中に池が見える。 融雪した水や雨水が丁度良く貯まる処です。






第一ケルンから、さぁ〜!出発!と云う事で、ここから尾根に沿って出発。 山荘の裏手から岩石がゴロゴロして尾根道を登っていく。 リフトを降りた人々の1/4がこの登山路を登り始めた。 私達もゆっくりだが、譲り合って第二ケルンを目指した。



山荘方向は見通しはよくない


暫く登っていくと、途中で休憩するカップルの姿もチラホラ見えた。 私達も立ち止まり周囲を撮影したり水分補給する。水は二人で3L用意した。2L分は半分氷結させたものをリュックに入れた。 休憩はしないが撮影する度に立ち止まるので、それが小休憩を兼ねている。



高山植物の観察


登山路の脇に高山植物が所々群生して、休憩を兼ねて撮影や観察している夫婦もいる。 またこんな処で蝉を見れた。雲海の流れが速く、白馬三山の稜線が見えたり隠れたり。 足元だけ見て歩くと絶景を見るチャンスを逸しそう。雲間から雪渓が近くに見えるようになった。







はるか下方に八方池山荘


だいぶ登ってきた。望遠で山荘方向を覗くと大勢のハイカーが登っている。 私達は早めに出発したが、スローペースだからもうすぐ追いつかれそう。ここで私達は大休憩した。 リュックを下し大岩に腰かけ流れ出る汗で帽子もびっしょりになった。 水分補給しながら周囲の景観を撮影。






尾根道は途中から登山路と木道が合流する。この先は熊笹の上に敷かれた木道を登るので多少楽になった。 景観も八方尾根の反対側、五竜岳、鹿島槍ヶ岳方面も見えるようになり、景観がさらにアップしてきた。 上空には雲海が厚く垂れこめ、それが気がかりです。






長く伸びる稜線上を木道は緩やかに起伏し高原を歩くようで、この頃は大分楽になった。 目線を足元と景観を半々ぐらいで進む。 あまり景観に見とれると木道から足を落としそう50cm位の高さがあるから怪我に注意。


もうすぐ第二ケルンに到着。ひと頑張りで木道も終わりになり本格的な登山道になった。 高地で乾燥しているので汗かきの私にとっては楽になた。 足元の高山植物をチラホラ見ながら一歩一歩進む。 現在の時刻は午前8時11分。出発時にドリンクしか飲んでいないから腹が減ってきた。

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