■ 妻籠宿の歴史散歩(緑コース) ■

駐車場から北に向かい、宿場町北端から南に向かって宿場町の中央に向かいます。(緑のコース)
ここから宿場町のメインストリートの景観になる。 8時前の宿場通りは閑散としてまだ人気がない。お店も開店前で遠くに観光客がチラチラ見える程度で撮影には最高の時間帯です。 ただ日が低いので陰影が強調された景観になりそう。


宿場街を見ると道路が直線でなく、微妙に曲がった道に気が付いた。 区画整理された道路でなく、昔ながらの道を見る事ができる。 軒に吊るした木曾手打ちそばの看板も風流があり、食するお蕎麦もさぞ美味しいのではないか。





川の方向に奥まった処にある格式のある建物




大釜が道端に置いてある。大釜の上には木札があり、この大釜は手作り味噌を作る為、大豆を煮るためと説明がある。 人が楽に入れる巨大釜ですが、今でも使われているのかなぁ! お隣は御菓子処です。暖簾に家紋も入り古くからの老舗のよう。 家屋は奥行きのある建物で側壁も美しい木材の景観を見れる。



脇本陣奥谷


脇本陣奥谷

暫く歩くと格調の高い石柱のある門構えの建物がある。まだ開館前で建物内は見学できないが入ってみた。 ここは脇本陣奥谷で国の重要文化財に指定。建物は明治10年に禁制の檜を使って再建された。 代々脇本陣として勤めた家です。
脇本陣とは宿場町にある本陣の代替え施設で本陣だけで収容できない時や大名同士が同じ宿場になった時に格式の低い大名が利用したと云う事。 案内板では正面の建物の奥には幾つもの建物があり庭園もある。 参勤交代で宿泊処だった。現在は歴史資料館として公開されているが開館は9時から。

脇本陣奥谷の内庭

脇本陣奥谷の隣にある蔵
脇本陣奥谷の内庭

ふと見上げると青空の中の白い雲が印象的です。 昨日はこの山々の向こう側から登山したのが信じられないくらい! 日が昇って街並みが美しく映えてきた。「うだつ」の一種と思われる漆喰の建物がある。 それぞれの建物が趣向を凝らした街並みになっている。 「柏屋」と書かれた建物の入口もお洒落な造りで現代の建築にも見られる。 江戸時代を偲ばせる建物が続くが、当時の庶民が宿泊する建物が見当たらない。 木賃宿と云われた宿泊施設はまだこの先にあるのかなぁ?






道が曲がり新しい街並みが見える。歴史資料館は脇本陣と繋がり、奥に広い敷地に多くの重要文化財の建物がある。 反対側に少し離れて高い位置に妻籠宿本陣が見えた。…丁度逆光になっているが行ってみる。


歴史資料館

妻籠宿本陣に到着!門は9時オープンで、案内板をみると、妻籠宿が制定され島崎氏が明治に至るまで本陣と庄屋をかねていた。 最後の当主が東京に出たため、明治20年代に建物は取り壊された。 因みに島崎藤村の母方の実家で、最後の当主は藤村の兄だという。 当時の絵図面から平成7年に復元されたのが現在の建物です。

妻籠宿本陣

本陣の隣にある公衆トイレから見える本陣内


建物の屋根が重なっているのが特徴

明治を再現した郵便史料館がある。建物は昭和53年に郵政省の指導で黒ポストとともに復元された。 郵政省関連から指導を受け明治からの史料が展示されている。 別の建物の軒下には巨大な蜂の巣を見つけた。多くの歴史を木曾路で見れて旅は順調。



郵便史料館


この付近は街中の中央付近。街道が丁度変形した四差路が見える。何処かで休憩し一段落したい気分。 一服したい気持ちもあり、ベンチを探してもう少し歩く。

inserted by FC2 system