■　木曽御嶽山　田の原自然公園　■

道路の終点が自然公園の駐車場です。 少し手前から道路の左側に何ヵ所かの駐車場があり、私達は一番奥まで入った。 時間は12時40分で、駐車場は多くの人々で大賑わいです。 登山客、修行者、観光客と多彩な人間模様を見ることができる。 駐車し公園を見渡し王滝口の全体を把握し、カメラを持って鳥居の登山口まで…。 ここで記念撮影。その後駐車場から見える周囲の景観を撮影する。

午後1時になりレストランが空いたので昼食タイムに、ここでのんびりと食事をした。 2000m以上の高原だから日差しが強く感じる。 それでも日影に入るとひんやりとして気持ちの良さを体感できた。

美味しい山菜お蕎麦と山菜の混ぜご飯の定食を食した後、レストランの高い位置から、御嶽山の全貌を撮影した。 広がる山裾はいろいろな景観を見ることができ、一枚の映像に撮りこんでみたい。

御嶽山の奥の院側は山裾が大きな崩落の処があり、長い年月に亘って、少しずつ崩れてしまうのか心配です。 元々御嶽山はアルプスの様な山脈でなく、富士山と同じ独立峰で山並みが連なる眺望はない。 頂上付近が広く何ヵ所かの頂があり麓に向かって切れ込んでいる処があった。

御岳ロープウェイから登山できる黒沢口方向は比較的なだらかな稜線を見れる。 目線が御嶽山から田の原自然公園まで降りてくるとレストランの上から遙拝所が見れる。 妻と目線が合い、公園を散策しながら遙拝所まで行ってみようと決めて車に戻り、散策の準備をした。 遙拝所まで直線で600m。

鳥居をくぐり一直線の砂利道に入っていく。途中、公園の整備された木道があり脇道に入った。 御嶽山の高原部分にある自然公園は一歩足を踏み入れると自然豊かな景観を楽しませてくれる。 木道の方向が変わると景観が変化し散策していて楽しい。シャッター音が妻と共に盛んに響いた。

散策中困った事は遊歩道のどのあたりにいるのか判らないこと。 遊歩道が分かれる処は外側へ向かい御嶽山を目印に自然公園の外側を周遊するコースをとった。 緑豊かな樹林を巡りながら御岳高原を楽しんだ。

突然目の前に展望台が現れ、この景観は絶景の一声で「わぁー！」と妻の喜びの声が…。 此処から中央アルプスが眺望できる。富士山は雲海に阻まれて確認は出来ないが、 木曾駒ヶ岳、北岳、赤石岳、甲斐駒ヶ岳など日本を代表する山々を一望できた。

展望台は屋根のある木製のデッキで造られ、テーブルやベンチもあり、暫く此処で休憩をした。 このまま撮影後、素通りするのは勿体ない！小休憩で景観を堪能した。 賑やかな田の原駐車場からちょっと離れた処は、静かな別天地と云う感じでお勧めのスポットです。 手作りのお弁当を広げるのも良いでしょう！

御嶽山も下方の景観が変化すると新しい景観を見せてくれる。 遊歩道は緩やかながら少しずつ高度を上げていく。疲れを感じさせない散策でお勧めしたい処です。

遊歩道から御嶽山登山道に出て遙拝所を目指す。途中、御嶽山から下山する人々に声を掛けながら、ゆるやかな登りの砂利道を歩いていく。 1日を確保しておけば快晴の時に妻と行けそうな気がした。 ここからあと1000mの高度を登るには、もう少し妻と共に山歩きの積み重ねをしなければならない！ …最終目標は富士山に妻と共に登山すること！

登山道に出て暫く歩くと御嶽神社頂上奥社遥拝所の案内が見え、登山道を逸れて遥拝所に向かう。 奥社から降りてきた人は、額に汗をかきながらでも満足そうな笑顔です。 私達も登山のレベルをもう少しあげ、体力もつけて行ってみたい気持ち。

遥拝所の正面で礼をして中に入る。お堂はお参りの人々の参列にも、休憩所にも利用できるお堂です。 お堂を通り石段から見上げると御祭神の三体像が私達を迎えてくれる。 三体像は国常立尊（くにとこたちのみこと）、大己貴命（おおなむちのみこと）、少彦名命（すくなひこなのみこと）と舌を噛みそう な難しい名前で、昔から山岳信仰として多くの人々に敬れてきた。後背には御嶽山を見ることができて、ここで参拝する。

遥拝所から登山道を降りて行く。途中に田の原大黒天がある。御嶽山の7合目に位置し商売繁盛、開運の願いができる。 いくつもの鳥居があり、横には五円玉の石碑があった。

駐車場に戻ったところで時間は午後2時を過ぎ、レストランのベンチで大休憩をした。 日差しが強いので日焼けしたような感じ。 この時間帯は登山を終えた多くの人々がいて、来た時以上の賑やかさです。 登山を満足した人々の笑顔が暫くは脳裏に焼き付きそうです。