■ ロープウェイで千畳敷へ ■

金曜日の夜半に自宅を出発し調布ICからスタート。 連休の割には車両はそれほど多くないが、高低差のある中央道は車両の速度がバラバラで、一定速度で走行するのが難しい。 それでも山梨を過ぎると車両も少なくなり、走りやすくなった。 待ちに待った3連休の初日は天候が心配だが、時間の制約があり決行した。


台風が接近する中、駒ヶ根ICを降り、午前1時半に駒ヶ根バスセンターの駐車場に到着。 500円のコインを入れて駐車場内に入り、翌日の登山に備えて仮眠。 台風が接近しているので翌日の天候を心配し、チラホラ人影が天を仰いでいる。 満天とはいかないが星空が見えていてチヵチヵと輝いていた。

午前6時半 しらび平バスターミナル

早朝の駐車場内は5時過ぎから登山の出発の準備で活気がある。 寝不足の状態だが多くの人々が準備をしてると私達も眠気が覚めた。 一便のバスの時間帯には多くの人がバス停に並んだため増便があった。私達は3台目の増便に乗車ししらび平へ向かう。 雨模様の中、乗り合いバスはいろは坂の様な道を登って行く。 乗客は膝の上にリュックを抱え曲がる度に右に左に身体が揺れて乗り心地は最悪。

しらび平バス停では空は厚い雲に覆われ天候が心配になった。 ロープウェイ乗り場では乗車の列が並び混雑しているため、バスの中で待機する案内があり、窓ガラスは人息で曇りガラスに…。

しらび平バスターミナル




ロープウェイ駅舎の混雑が収まり、駅待合室に二列で乗車待ちに。 バスターミナルは細かい霧雨で路面がぬれている。ロープウェイに乗車すると車内は通勤電車と同様の混雑で身動きが取れない。 こんな天候でも観光客は来るんだと。千畳敷駅まで約7分間の時間で高度がグングン昇っていく。 千畳敷駅舎で解放され、駅から麓を見下ろしに行ったが、 雲海に遮られて麓は見えなかった。

千畳敷駅はホテルが併設され、駅舎内は多くの人が登山の準備で混雑してる。 一度、駅舎を出て周辺を歩いてた。空気は冷えて爽やかな感じで非常に気持ちがいい。

午前7時


八丁坂付近

千畳敷カールは2900m級の山の稜線が一気に落ち込み2600m付近で高原のような傾斜地になり、 豊富な高山植物を観察できる絶好のスポットで、四季を通じて観光客や登山家を楽しませてくれる。

この時期の宝剣岳、千畳敷カールは紅葉の一歩手前で、期待を満足させてくれる。 宝剣岳と千畳敷カールと書かれた案内板もお洒落で、駅舎から出て登山カードに記入。 駅舎の左手に駒ヶ岳神社があり参拝してから出発。その前にまず一服!

駒ヶ岳神社 午前7時半 極楽平方面








駒ヶ岳神社前に極楽平方面(空木岳、三の沢岳)と千畳敷、宝剣岳方面への案内板がある。 付近ではグループで訪れた人々が登山前の準備体操をしていた。私達もちゃっかりと体操に加わった。 いざ!出発。駒ヶ岳に向かうには一度、千畳敷エリアを横断する形になる。
千畳敷は遊歩道が整備されている。この一帯だけ観光する人もいる。 特に雨模様の天候のため、防水に気を使っていたのが印象に残った。





剣ヶ池







八丁坂の一番キツイ処は渋滞

千畳敷下方には剣ヶ池が見える。ここの場所は宝剣岳と千畳敷カール、そしてお花畑一帯を一枚の映像に撮影できるので人気の撮影スポットです。 現在、頂上付近に雲海がとどまっているので、下山後にここで撮影するのが心配。 登山ルートに沿って撮影。望遠でズームアップすると登山ルートがはっきり視認できる。 先行した登山愛好家達が数珠繋ぎに登攀しているのがカラフルな色彩でよくわかる。

千畳敷を撮影しながら進んでいく。レンズクリーナを用意し適当なところでクリーニングしながらの撮影。 千畳敷エリアから八丁坂の付近で後方を振り返ると駅ターミナル(千畳敷ホテル)が丁度、同じ高さに見えた。 一度下って登りになり、この付近が本格的なスタート地点。






八丁坂を登山する人々が遠望できる

午前8時過ぎ 登山路と遊歩道の分岐点
八丁坂



「この先、登山靴や雨具が必要」の看板

暫く進むと宝剣岳への登山路と千畳敷エリアの分岐点に到着。 遊歩道と登山路の違いがはっきりと分かる。 ここからは遊び気分は払拭した。妻とお互いに装備や足元を確認して気を引き締めた。 進む方向は一段と傾斜を増して素人を拒んでいるよう。

inserted by FC2 system