■ 古都北鎌倉 円覚寺 その壱 ■

朝8時過ぎに自宅を出発。久しぶりに妻と電車で池袋へ向かいます。 池袋からはJR新宿湘南ラインで鎌倉まで直通電車に乗車しました。 鎌倉へは車で観光するより電車の方が往復の時間が短縮でき、現地での行動も楽です。 池袋から鎌倉まで1時間強かかり、車窓の景色を楽しみました。同じ車窓でも車と電車では全然別モノでした。


JR北鎌倉で駅のホームに降りると、狭い駅ホームは15両の車両から均等に下車した人々でいっぱいでした。 3ヵ所ぐらいの臨時ホームが開いていて、パスモカードで下車しようとすると、おばさんが電車を止めろと喚いていた。 どうやら下車する人と一旦降りて、再度車内に戻ろうとする前にドアが閉まって発車してしまったようです。 それほど狭いホームには人々が溢れ臨時下車口から人々が吐き出されていました。



総門


最初の目的地は円覚寺。今回は建長寺、鶴岡八幡宮、長谷寺、大仏の5か所を散策を楽しみながら訪問する。 円覚寺は北鎌倉駅前にあり、電車沿いにある小道にある。 小道はまるでお正月の参拝のようで人の流れが尽きない。 ようやく人の流れが円覚寺の総門の中へ吸い込まれ、疎らになった総門の撮影ができた。



三門の扁額
三門

円覚寺は鎌倉時代の後期に北条時宗が中国の禅師を招聘して創建された。 総門で拝観料を払い、中へ入ると両側から鬱蒼とした木立に囲まれていて、その隙間から朝日が差し込んでいる。 三門へ向かうには高い石段を登りるが鎌倉の山々に向かって境内が広がっているよう。 三門をくぐると広い境内になり行列の観光客が疎らに散っていく。

三門の先には仏殿が見えてきた。震災で倒壊したが昭和39年に再建され、扁額は1378年天皇から賜ったもの。 円覚寺の御本尊宝冠釈迦如来が祀ってある。仏殿の右側に回ると鐘楼があり一回りすると仏殿の映像を一枚に撮ることができた。 納得して仏殿に入ると中央に宝冠釈迦如来が鎮座してる。撮影できるのでストロボを使わず自然光で撮影した。



仏殿

仏殿

仏殿の扁額



仏殿の御本尊宝冠釈迦如来

選仏場

仏殿の脇が出口で、ここを出ると選仏場といわれる建物がある。中に入ると仏像が中央にあり撮影! あれこれダメづくしの処より、古都鎌倉は仏像が身近に感じる事ができる。 嬉しくてお賽銭も少し多めに…。

境内の案内図では総門が大樹の根っこに例えるなら、中央に三門、仏殿、法堂と奥へ続く。 そこから枝のように左右に、庵、院、廟などが山に向かって境内が広がっている。 仏殿、選仏場と見学して中央の参道を奥へ向かう。まだまだ晩秋の名残があり、朝日を浴びて樹木が美しい。 途中で岩壁の処に洞穴があり、これを見つけた時、松島の瑞巌寺の洞窟群の石仏を思い出した。

選仏場の仏像



正伝庵



鎌倉独特の「やぐら」と云われるお墓



妙香池と正伝庵

更に進むと左手に妙香池があり、池周辺にはまだ紅葉が多く残っていた。 池の向こう側の高台に正伝庵が見え、全体をみると池庭園の感じ。 ススキなども秋の風情があり、池を中心に映像を何枚か撮影。

妙香池の先の左手には国宝の舎利殿の案内標識があり、ここに向かうと門前で、この先入れませんと案内があり、 門前から舎利殿を撮影。するとお坊さんが通ったので、これも撮影。 ここは開山仏光国師無学祖元禅師の塔所で禅師は北條時宗の招請で創建されたと伝わる。 境内には舎利殿、開山堂、禅堂があり、開山堂に祀られる木造仏光国師坐像は国の重要文化財で鎌倉時代の彫刻の代表作です。

舎利殿門

舎利殿

佛日庵

白鹿洞
舎利殿



開基廟

開基廟

舎利殿から隣にある佛日庵へ向かう。休憩処を兼ねていて200円の別料金で中に入れる。 持参した資料によると1811年に改築された開基廟があり、円覚寺創建の北條時宗と貞時、高時を祀ってある。門前で撮影して先に進む。 白鹿洞は中国の宋から招いた無学祖元が開山供養の説法をしていると一群の白鹿が人々にまじっていたことから、その洞穴を白鹿洞と名付けたという。 因みに円覚寺の山号は瑞鹿山という。

途中、白鹿洞や立ち入る事の出来ない続燈庵を撮影し、一番奥の黄梅院に到着。 境内には庭木が多くあり、紫式部も見る事ができ映像に撮った。 最奥には聖観世音のお堂があり、紅葉の色彩と合って撮影。



黄梅院

紫式部
続燈庵



黄梅院でお参りして、庭木に隠れた像や灯篭、木像を撮影後山を下りる。 ここから見る円覚寺は山の斜面に沿って建てられていることがよく判る。

黄梅院

木彫り像


円覚寺の案内図を再確認して帰路のコースを再考する
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