■ 古都北鎌倉 建長寺 その壱 ■

円覚寺から切通しを歩いて約20分で建長寺に到着した。 切通しの道路は朝から渋滞が続いている。車で来たら移動する度に駐車場探しで時間のロスが多くなると予想した通りでした。 小さなリュックに私と妻の分のカメラ道具を2セット入れ、手荷物も少なくしたのが楽に散策できるポイントでした。


円覚寺、建長寺共に臨済宗の寺院です。立派な門構えの天下門の中に駐車場がある。 ここを横切って総門前に、拝観受付をして総門をくぐると石畳にやや斜めの向きで三門が見えた。

天下門

総門

三門







建長寺は鎌倉幕府5代執権 北条時頼によって1253年に創建された。 鎌倉の中心からやや北の要地に位置して仏殿には室町時代作の本尊、地蔵菩薩坐像がある。 元々、この地にあった心平寺の旧本尊、地蔵菩薩坐像です。その他にも鎌倉時代から続く歴史ある建屋があり歴史散歩には魅力あるところです。

総門から三門の両側には桜の樹があり、春には最高の景観を見れる。三門(重要文化財)は1775年の建立だが関東大震災で倒壊し再建された。 あまりにも美しいので別角度から撮影。

同じ敷地に鎌倉学園があり、前身は修行僧学校だった。また学園出身者にサザンオールスターズの桑田佳祐がいた。

国宝 梵鐘

三門をサイドから撮影した場所に、鐘楼があり、1255年作、高さ2.1mの国宝の梵鐘がある。 これは数少ない創建当時のままです。素晴らしい歴史を間近で見る事ができ感激。

仏殿

仏殿には多くの観光客が順番待ちで並んでいる。 仏殿の建屋は元々、芝増上寺にあった徳川秀忠公の夫人の崇源院の霊屋が、1647年に建て替え時に移築された。

中に入ると地蔵菩薩坐像が中央に鎮座し、天井は禅宗とは違った格天井です。 それにしても撮影できるのは嬉しくマナーを守って映像をとらえたいと思う。

地蔵菩薩坐像

仏殿をでると後ろに法堂がある。1814年に建立され、千手観音坐像が安置されていた。 観音座像の前には恐そうな守護神の像がある。また驚いたのは天井で雲龍の図が描かれていた。

法堂



千手観音坐像

法堂を出ると広場いっぱいにシートが引かれ、餅つき大会がおこなわれていた。 参加費は500円でつきたてのお餅が戴けます。子供連れの家族が多かった。その後ろに唐門があり龍王殿方丈が続く。 ここまで総門からほぼ一直線で建屋が並んでいる。

法堂の雲龍の図



唐門

唐門も重要文化財で龍王殿方丈の入口門で、芝増上寺の崇源院霊屋から移築されたもの。 仏殿と比較して装飾が煌びやかな門です。餅つきの景観を海外の観光客が何枚も撮影していたのが印象に残った。



龍王殿方丈


唐門の脇から方丈に入ると、賑やかだった餅つきコーナーから一変して、お寺の静かな様相に変わる。 靴を脱いで廊下を通り、方丈の正面をのぞくと堂内から音楽が聞こえてきた。 中では高校生が音楽会を開催している。 こうして建長寺を見学して思う事は、お寺と一般の垣根を低くして、親しみのある建長寺の印象がした。 本日は行事の為、こちらでお参りして下さいの張り紙があった。



龍王殿方丈の庭園

半僧坊へのスタート地点

方丈には庭園があり廊下を回って奥の庭園に向かう。 晩秋の季節ですが景観を撮影しながら廊下に備えてあるベンチで一休み。お寺の建屋の廊下にベンチが備えてあるのは珍しい。 ここ座って庭園を見つめると心が安らいできます。

方丈を出て餅つきコーナーの脇に喫煙所兼休憩処があり、ここで大休憩。建長寺の見学は最後の半僧坊になる。 半僧坊は建長寺の奥社にあたり、庭園の後ろの小道を山に登ったところにある。 半僧坊の上には勝上嶽展望台があり、そこまで行く予定。

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