■ 源氏山公園から銭洗弁財天へ ■

寿福寺から源氏山公園に向かいます。 源氏山公園は源氏山という小さな山全体が公園として整備されている。 源氏山の名は、頼朝の祖先にあたる源(八幡太郎)義家が後三年の役で奥州に向かう際、源氏の象徴である白旗を立て、勝利を祈願したことに由来します。 源頼朝もこれに習い、平家追討の時、山頂で、源氏の戦勝を祈願したといわれる。

源氏山は桜の名所としても知られ、公園内いたるところに桜が植えられ、今が最高の訪問時期です。 ここで持参したお弁当を食するのが最高の楽しみとして選びました。
この路地を曲がったら… …いきなり崖とトンネルが

寿福寺の左脇の小道を源氏山に向かいました。 ガイドブックは持ってきたが詳しい道案内が記されてなく、勘が頼りになります。 小路からいきなり崖に大きく開いたトンネルが現れ不気味な感じです。 とても夜は歩きたくない小路です。 前には2人の幼児連れの母親が歩いています。 多分源氏山に向かう様なので後をついてゆきます。

相互通行できない登り口 狭隘な小道

さらに進むと寿福寺の墓地域に入りその脇道を進みます。 前を歩いている観光客の後をついていくと、いきなり崖をよじ登る狭隘な登りになります。 もう道というより足幅の分しかない崖を登る感じになった。 妻から愚痴を言われて何とも情けない気持ちになってしまい、前を登る子供がひょいひょいと登るのを見て頑張れと言うしかなかった。






狭隘な小路を抜けて登山道らしくなり、行き交う観光客と挨拶する余裕も出てきました。 ガイドブックのルートに出て、案内板も目にして安心感もでてきました。 少し汗ばんだ状態で源氏山公園に到着! 公園は山全体に及んでいて何ヵ所もあります。 私達は最初の広場が気に入って、ここで昼食をすることにしました。 桜が咲く日陰にしようか、日当たりのよい処にしようか迷ったが、汗をかいたので日陰を選び、樹木の石に腰かけて大休憩に入ります。 一緒に登ってきた親子連れやカップルも近くに腰かけて、みんな一緒に腰が落ち着きました。

芝生のあるお気に入りの公園

源頼朝像がある公園
トイレを探して出発

大休憩後、トイレを探して出発します。 少し行くとまた公園が広がりここにトイレがあり撮影や小休憩、そして次の公園では源頼朝像がある比較的大きな公園にでたが、 ここは芝生が無い段差のある広場です。 ここから最後の目的地の散策ルートの中から銭洗弁財天を選択し、近くの人にその方向を聞いて再出発します。 枝分かれする岐路の処で化粧坂にも寄りたかったが、その一部を撮影して済ませました。

源頼朝像がある公園

源氏山公園は幾つも公園がある

化粧坂切通し

観光ルートに出たようで行き交う道に、車両も通りバイクや自転車も通り観光客が溢れています。 ここから下り坂で銭洗弁財天はもうすぐです。 暫く下ると急峻な崖が現れ曲がり角で鳥居を見つけました。 ここが銭洗弁財天か!






四方が急峻な崖で入口は隧道で鳥居、石碑があります。 正面を撮影しようと暫く待っていたが、中々人の通りが途切れず撮影に15分は待ったと思う。 やっと撮影が終わり入口を入ると隧道になっています。 ここを通り抜けると銭洗弁財天の境内になります。 境内はお線香の煙がたちこめ、奥の洞窟では銭を洗う人が絶えません。 現世利益を願う庶民の熱い気持ちを身にしみて感じる境域です。 このあたりは隠れの里といわれるように、人が多い割に木立深い山腹の静寂の地です。



銭洗弁財天入口

隧道出口

源頼朝が、1185年、巳の年、巳の月、巳の日、夢の中に宇賀福神が現われ 「この水を汲んで神仏を供養すれば天下は平和に栄えるであろう」とお告げを受けたので、この地にお祀りしたといわれています。 その後、北条時頼がこの霊水で銭を洗い、一家繁栄を祈ったのが今日の銭洗信仰の始まりだといわれています。(境内解説板より)



人が多い割に静か


平安末期は、政情の不安に加え災害が続き、人々の苦しみは酷かったという。 鎌倉に幕府を開いた源頼朝は、多くの民の救済を神仏に祈ったと伝えられる。 1185年(巳年巳月巳日)、宇賀福神が頼朝の夢枕に老人が立ち、 「われは、これより西の方、隠れの里に住居する宇賀福神なり、 汝よろしくわが泉を汲みて祈るべし、神仏の加護はあらたかなり」この地に湧き出す水をもって神仏に供養せよと告げたという。 頼朝はここに社を建て宇賀福神を祀り、日々神仏に水を供えたので、世はしだいに治まったという。(境内解説板より)

境内解説板

お参りの仕方が判らない若い人に付き人が…


奥宮

洞窟内に湧き出す鎌倉五名水の一つに数えられる清水。 この銭洗水でお金を洗うと何倍にも増えるそうな。洗ったお金はすぐに使うほど御利益が大きいとか! すぐに使うというと、近くにはお土産店か、お札やお守りを買うか、おみくじを買うか、 カップルが半信半疑ながら楽しそうにお金を洗っている奥宮。 奥宮といっても入口のトンネルに入り、すぐのところにあります。





下之水神宮




下之水神宮

私達もザルと御線香と蝋燭を500円で購入し、蝋燭、御線香に火を点し、お詣りし10000円、1000円札を清水で洗い参拝をしました。 この後、七福神社、下之水神宮、上之水神宮とお詣りしました。 撮影しながらの参拝で人並みが途切れるのを待ちながら境内をまわりました。 下之水神宮、上之水神宮とも崖に埋め込まれているようで、この映像を見て宮城県の瑞巌寺のお堂を思い出しました。

七福神社



上之水神宮


上之水神宮

上之水神宮はやや上方に位置しているので銭洗弁財天付近がよく見えます。 だんだん混んできたので境内を出て散歩道まで戻りました。 ここからは急な下り坂で降りる人は何ともないが、上がる人は大変な様子です。 電動自転車も引っ張り乳母車も押すより引っ張っています。 原チャリもトロトロ登ってきます。 源氏山公園で花見するので飲食物の運び役の人は大変な様子でした。 鎌倉は狭隘で急坂が多いと実感した坂道でした。



封鎖されたトンネル



鎌倉らしい落ち着いた家並み

銭洗弁財天をでてから坂道を下ります。午後1時をまわり今日の予定は終了! 前回の訪問時は3時過ぎになり、自宅に着いた時はもう真っ暗になっていたので、今回は早めに時間に切り上げる事にしました。

ガイドブックには市役所通りまででて鎌倉駅に向かうルートがあるが私達は佐助トンネルを通って駅に向かいます。 この付近は鎌倉らしい落ち着いた家並みのある街で、交通量も少なく情緒ある小道でした。


鎌倉駅近くなり道端で御祭りの格好をした人に出逢う。 丁度擦れ違いの時で後姿を撮影。鎌倉五山も後は浄妙寺、浄智寺です。 今回の鎌倉の歴史散歩は季節も、時間の配分も良く、妻からは最高の歴史散歩になったねと大喜びでした。 
inserted by FC2 system