![]() ![]() ■ 「修行の道場 (高知県)」 ■
修行(しゅぎょう)= 実践の場となる「修行の道場 (高知県)」と云われる。 |
■5月13日(日)天候 曇りのち晴れ■ 自転車 Odo 401.8-483.1km (走行キロ81.3km) 5時過ぎに起床して部屋の片づけと荷物の整理をする。 朝6時に貴重品と納経バックだけ積んで27番神峯寺へ向かう。(他の荷物は民宿浜吉屋で預かってもらった。) 標高20mから標高480mまで一本道を登っていきます。 同宿していた人は私が朝早いので驚いていた。 その人は朝食後、宿から乗り合いタクシーで行くそうです。 平地は歩くが、登りがきつい所はバスやタクシーを使うとの事で、自分の身体で行ける私を羨ましく思うと話していた。 |
貴重品と納経バックだけ積んで出発! 6時 |
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途中から自転車を押し歩いたが後輪に約30kgの重量が無い分、軽く感じたが急登になるとやっぱり自転車を押していた。 残り約3kmの急登は、途中、歩き遍路の人に追い付かれ談笑する。 私も歩いているから直登する遍路には途中で追い越された。 歩き遍路の人が早いので驚いたら、歩く距離が短い分、直登するが、自転車は車と同じで周回するから距離があるという。 自転車も歩きも自分の力で遍路するから感謝することが大切だと教えて貰う。 小休憩して出発する。 |
7時7分 | ![]() ![]() |
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神峯寺駐車場に到着。
さらに仁王門まで自転車を引っ張り上げて納経の準備をする。
喫煙所で一服してると、民宿から乗り合いタクシーで来た人々に合い、「自転車で来たの?」とびっくりした様子でした。
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神峯寺の境内に入るとこじんまりとした庭園で素晴らしい景観でした。
三菱の創始者、岩崎弥太郎の母が21日間、20km離れた家から日参して息子の出世を祈願したと伝わります。
明治に入り、明治政府の神仏分離令によって、一時廃寺の悲運にあったが、他から寺格を遷し霊場は復活したそうです。
![]() ![]() 宗 派: 真言宗豊山派 本 尊: 十一面観世音菩薩(伝行基作) 開 基: 行基菩薩 創 建: 天平2年(730年) 真 言: おん まか きゃろにきゃ そわか 御詠歌: みほとけの恵みの心神峯 山も誓いもき水音 ★彡 第27番札所 神峯寺の拡大映像 |
第27番札所 竹林山 地蔵院 神峯寺 7時50分 |
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道の駅大山を通り過ぎて、防波堤沿いの遍路歩道の入口を見落とし、やむなく国道55号線を走る。
土佐くろしお鉄道の伊尾木駅を通り、伊尾木川を渡ります。
安芸市に入ると岩崎弥太郎の生家の案内板前を通過し、市役所前を通過。
近くのコンビニでお握りを買ったら、お茶をお接待してくれた。(感謝!)
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9時35分 | ![]() ![]() |
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安芸市郊外に市営球場があり、プロ野球のキャンプが毎年ここでやっているんだと実感! この付近から土佐くろしお鉄道ごめん-なはり線が高架になり、約18qの廃線路を使って高知自転車道がある。 元々電車の走っていた所だから起伏は少なく海岸線に沿って快適に走る。 何組もの歩き遍路の人を追い越したが、止まって挨拶をすると元気な返事を返してくれる。 晴れ渡る海岸線を見ながら走ると気持ちがリフレッシュできる。 |
10時14分 | ![]() ![]() |
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松林の所もあり、海岸線の走路は気分的にもサイクリングを満喫する。 また国道のトンネルとは別に専用のトンネルで安心して走れる。 元々電車が走っていた所だから住宅の裏側なども通ります。 その住宅沿いには小さな畑や花壇が作られ、この時期は花が咲いて綺麗です。 途中で工事中の所もあったが迂回して戻ります。 国道を走るよりは安全で、自然路を歩いている雰囲気です。 また遍路接待所を通過したが、今のところ順調に走っているのでもう少し進んでみる。 |
10時41分 | ![]() ![]() ![]() |
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海岸線の松林の一角に琴が浜休憩所があった。 大休憩しようと立ち寄り、展望台に登って海を見たが水平線は海と空の境界が霞んでいた。 誰も居ない屋上の展望台で一服する。 たばこの煙は海風に吹き飛ばされ見えない! 吸わなくても風でタバコはあっという間に短くなった。 休憩後、出発しようとしたらバスの遍路団体が休憩で立ち寄っていた。 松林の自然道で遍路姿の映像が欲しいので、後姿を撮影しても良いかと尋ねたら、先達の許可をうんぬん、といわれ撮影は諦めた。 |
琴が浜休憩所で休憩 11時2分 |
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■ 寄り道写真館… ★彡 土佐路 ハイキング サイクリング道
琴が浜、西分駅を過ぎて手結山付近になると自転車道はトンネルが多くなる。 それでも自転車専用道だから安心して走れます。 民家の庭先が見えたり、サイクリングターミナルも近くにありました。 この先、道の駅やす付近で国道55号線と合流した。 |
11時24分 | ![]() |
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■ 自転車遍路旅のトラブル -------------------------------------------------------------- |
以後、左背の痛みに悩まされることになる。自転車に跨るのに短い脚を上げるので、その度に左背にピーンとした痛みが走る。 ゆっくり走行して、香南市に入って内陸に向かう。 走行している時は痛みは少ないので、ひびですんだようだ!急な動作をしないようにして様子を見ることにする。 田園地帯を通り、高知黒潮ホテルを右に入り、三宝山の麓から曲がりくねった道をゆっくり登って駐車場に到着。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 真言宗智山派 本 尊: 大日如来 開 基: 行基菩薩 創 建: 天平年間(729年〜749年) 真 言: おん ばざら だどばん(金剛界) 御詠歌: 露霜と罪を照らせる大日寺 などか歩みを運ばざらまし ★彡 第28番札所 大日寺の拡大映像 |
第28番札所 法界山 高照院 大日寺 12時27分 |
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大日寺は江戸時代に土佐藩の祈願所として繁栄したが、明治以降、一度廃寺された。 大規模なお寺ではないが、こじんまりとして落ち着きのある印象でした。 境内は車椅子が利用できるようスロープが造られ住職の心配りに嬉しくなる。 読経は呼吸が苦しいので黙読した。 |
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13時5分
29番国分寺に向かうが遍路地図上で現在地が見当たらなくなった。
物部川を渡って香美市に入り、香美市役所前を通過したまでは地図通りに走ってきた。
どこで読み違ったのか、JR土讃線の土佐山田駅で右左折を間違えたと思うが遍路マークを見なくなり、今どこに自分がいるのか判らない!
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運転手に29番国分寺が目的地と話すと、土佐山田駅で逆方向に走っていたことが判り、結局、土佐山田駅まで往復10kmのロスが出た。
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国分寺は古刹を感じる仁王門と境内の広さに圧倒された。 本堂まで真っ直ぐな敷石が続き、柿葺、寄棟造りの本堂(国重文)や数多くの堂宇が並び、 豊かな樹木に囲われて国分寺として風格のある札所でした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 真言宗智山派 本 尊: 千手観世音菩薩 開 基: 行基菩薩 創 建: 天平13年(741年) 真 言: おん ばざらたらま きりく 御詠歌: 国を分け宝を積みて建つ寺の 末の世までの利益残せり ★彡 第29番札所 国分寺の拡大映像 |
四国遍路の霊場は仁王門が多い。 仁王門は寺院内に仏敵が入り込むことを防ぐ守護神として金剛力士像が、口を開けた阿形(あぎょう)像と、 口を結んだ吽形(うんぎょう)像の二体を一対として、門の両側に安置してある。 また、札所によっては中門、二天門、四天門など種々あり、単に山門と称する札所もある。 |
第29番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺 14時55分 |
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道を間違え、結局、国分寺まで30km以上の走行だったが無事、納経を済ます事ができた。時間は15時前。 |
苦戦しながら32号線を横切り、再び遍路道に入ります。
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16時半に到着したが山門が無い! 隣は土佐神社だし、その横を通って善楽寺境内に入ります。 境内入口には山門がないので実に開放的です。 後で知ったが土佐神社と共同門だそうです。 撮影しておけばよかったは、後の祭り! 記憶によると樹木に囲まれた本堂、大師堂は美しく、納経所は一番立派な建物だった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 真言宗豊山派 本 尊: 阿弥陀如来 開 基: 弘法大師 創 建: 大同年間(806年〜810年) 真 言: おん あみりた ていせい からうん 御詠歌: 人多くたち集まれる一ノ宮 昔も今も栄えぬるかな ★彡 第30番札所 善楽寺の拡大映像 |
第30番札所 百々山 東明院 善楽寺 16時23分 |
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17時を過ぎて、今夜の宿をどうするか? 最初の候補は遍路ルート沿いにあるホテルに向うと、社名が変わって大型観光ホテルだった。 髭面の爺さん遍路姿で立派なスロープのある玄関には向かえないと諦めた。 地図には道の駅も、遍路宿も無いし、ビジネスホテルを探そうと高知市中心部に向かう。 なるべく遍路ルートから外れたくない。 |
高知市内へ走る | ![]() |
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16時56分… |
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今日も、昨日に劣らずよく走ったもんだ。80km以上走って身体の疲労感が全身に及んでいる。
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