![]() ![]() ■ 「菩提の道場 (愛媛県)」 ■
菩提(ぼだい)= 煩悩を断ち悟りを得る、迷いから目覚める「菩提の道場 (愛媛県)」と云われる伊予路に入りました。
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■5月22日(火)天候 快晴■ 自転車 Odo 1073.6-1124.1km (走行キロ50.5km)
ホテルを出発する前にお接待で、新しい豆を焙煎していい香りのコーヒーを御馳走になった。(感謝!) |
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ともかく56番泰山寺まで、道は一直線で約3kmです。 甲子園でよく知る今治西高校前を通ると、校門には先生が登校した生徒に声掛けしている。 子供達は自転車通学が多く、一本道付近は自転車の通行で賑やかだった。 その中1人、道中白衣を着た髭オヤジが走り抜けていく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 真言宗醍醐派 本 尊: 地蔵菩薩(伝弘法大師作) 開 基: 弘法大師 創 建: 弘仁6年(815年) 真 言: おん かかかび さんまえい そわか 御詠歌: みな人の詣りてやがて泰山寺 来世の引導たのみおきつつ ★彡 第56番札所 泰山寺の拡大映像 |
泰山寺は住宅地を過ぎて田園地帯に囲まれた静かなお寺だ。 自転車を道路の反対側にある駐車場に寄せる。宅地の間の狭い道を入ると、 石垣に囲まれた高台にあり、新しい白い漆喰塀と石垣が美しい。 石段を上ると石柱門があり境内になります。 右側に鐘楼、大師堂。左側に本堂が建ち、正面に寺坊、納経所が並んでいます。 朝一番で境内には誰も居なく、朝日を背に受けて私一人の納経をする。 |
第56番札所 金輪山 勅王院 泰山寺 6時59分 |
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栄福寺へは泰山寺から約3km、今治駅から一直線の道をさらに進み、
天満宮の所を左折して田園風景を眺めながら蒼社川を渡り、すぐ右折。
暫く進んで左折すると小道になり栄福寺の案内板があったが、それを見落として、先に進んでおかしいなぁ?
どんどん畑の中に来てしまった。
人がいないので暫く周辺をウロウロして、
農家の納屋から出てきた人を見つけて聞いたら行き過ぎたことを教えて貰い引き返した。
引き返す方向からは案内板がよく見えた。このような経験はよくある。
![]() ![]() 宗 派: 高野山真言宗 本 尊: 阿弥陀如来 開 基: 弘法大師 創 建: 弘仁年間(810年〜824年) 真 言: おん あみりた ていせいから うん 御詠歌: この世には弓矢を守る八幡なり 来世は人を救う弥陀仏 ★彡 第57番札所 栄福寺の拡大映像 |
第57番札所 府頭山 無量寿院 栄福寺 7時46分 |
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58番仙遊寺までは距離は3km。
距離は短いが地図と道路がうまく合致しない。一度境内に戻って道を聞いて出発。
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タオル会社事務所からは歩き遍路に…。
田圃の中を大型バスが通って行った。
登りが続くし、自転車を置かせてもらえば身が軽い!
あとは納経バックを持って仙遊寺まで歩き遍路をする。 |
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車道は駐車場に登って行くが、仁王門からは、門をくぐって境内に登る石段がある。 標高280mまでの遍路道は、鬱蒼とした樹林に覆われた石段を登っていく。 歩き遍路の人も大変だなぁと心に思った。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 高野山真言宗 本 尊: 千手観世音菩薩 開 基: 越智守興 創 建: 7世紀後半 真 言: おん ばざらたらま きりく 御詠歌: たちよりて作礼の堂にやすみつつ 六字を唱え経を読むべし ★彡 第58番札所 仙遊寺の拡大映像 |
境内に入り、息が整うまで境内を撮影する。 最初の頃、ぜいぜいハーハーの状態で読経をして、満足を得る事ができなかった。 納経だけはゆっくりしたい! 納経所は本堂の中に設けられていた。 |
第58番札所 作礼山 千光院 仙遊寺 8時46分 |
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御砂踏霊場とは、修行大師が四国霊場八十八ヶ所の御本尊石仏をお祀りし、足元に各札所の御砂を埋めた石板を安置してある。 |
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納経を済ませて、歩きだしたら土佐路の室戸市で知り合った立川のTさんとすれ違う!
Tさんはユーラシア大陸を自転車で横断した強者です。
その装備は小奇麗に整理整頓されていて、テントから食器まで準備してあり、
今回は遍路しながら日本の里巡りをしている。
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お寺からの景観が良かった。
高い場所から眼下の景観を見るのが楽しみでもある。
肉眼でしまなみ海道の橋梁が伸びているのが見渡せたが300*200の映像では見えない。
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分岐点から吉祥禅寺まで緩い下り坂で、ここから歩き遍路道に入る。 吉祥禅寺を通り過ぎて暫く進むと広い道になり市街地に入った。 この一本道を真直ぐ進むとJR伊予富田駅にでて、156号線のT字路を右折する。 JR予讃線を横切り、並行して走ると頓田川を渡り、さらに走ると59番国分寺の案内板を見つけた。 |
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各地にある国分寺は天皇が各地を鎮撫するため、建立を命じた寺院だから、山中より当時の最良の地にある。
広い敷地にお堂がゆとりを持って建立されている。
入口に両側に大きな石灯籠が置かれている。
幅広い参道は石畳の先に石段があり、最近造営された印象がある。
自転車の置き場所が無く、人が見当たらないので歩いて回りこむと駐車場があり、多くの人がいてひと安心。
取りあえず納経所まで行って自転車を寄せる。 ![]() ![]() 宗 派: 真言律宗 本 尊: 薬師瑠璃光如来 開 基: 行基菩薩 創 建: 天平13年(741年) 真 言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 御詠歌: 守護のため建ててあがむる国分寺 いよいよめぐむ薬師なりけり ★彡 第59番札所 国分寺の拡大映像 |
伊予の国府があったこの地域は伊予文化発祥の地とも云われたが、幾世紀にもわたる 度重なる戦火で、堂宇は灰燼に帰し、本格的な復興は江戸時代の後期に入ってからという。 |
第59番札所 金光山 最勝院 国分寺 10時26分 |
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納経所で、縁起を聞いた時「歩きか」と、聞かれ「自転車です」と話すと地図を出して、この先の遍路順番を教えてくれた。(感謝!)
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156号線を走って町中を抜けると196号線に合流する。 道の駅今治湯ノ浦温泉まで来ると人家は少なくなり車の走る量が多い。 道の駅に寄ろうと考えたが道路の反対側にいたのでパスした。 |
11時10分 | ![]() |
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道の駅を過ぎて順打ちで計画した分岐点に来た。 前の国分寺で、ここを真直ぐ行くように教えて貰った。 分岐点を過ぎると今治市から西条市になり海が見え隠れするようなった。 今日のスタート時は横峰寺の山岳霊場を心していたのでチョット違和感がある。 広がる田園地帯を走り、壬生川付近では海岸線も見えた。 |
11時22分 | ![]() ![]() |
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コンビニでお握り1個と初めて野菜ジュースを買い昼食とする。 別に急いでいるわけでもないが、今日は12時を過ぎて4ヵ所のお寺を打つ事ができそう。 途中で大休憩した方が良いと思うが適当なところが無かった。 また大休憩すると再出発の時に身体がなかなか反応しない! 道の駅今治湯ノ浦温泉も反対側の歩道を走っていたので通り過ぎただけで、要はタイミングだなと自分に言い聞かした。 |
11時53分 | ![]() |
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広江川を渡り、中山川の大橋を渡ると伊予小松に入る。
幾分、山が近くなったような気がする。
196号線は国道11号線と合流する地点に新宮の鳥居があった。
この鳥居から市街地を抜けて香園寺の案内板を見つけてホッとする。
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第61番札所 栴檀山 教王院 香園寺 12時33分 |
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境内の大木の横に自転車を寄せて、燭台で蝋燭を灯していると地元のおばさんが話しかけてきた。 「何処からきたの?」、「東京の板橋」、「歩き遍路?」、「自転車遍路です」と会話が始まった。 東京板橋から来たと聞いたおばさんは、息子が北区の浮間に住んでいると言う。 親近感がわく。 おばさんは「香園寺の名と建物のイメージが結びつかない」と話していた。 訪問前は寺名から想像すると京都のお寺をイメージしていたが…。 帰りがけにお茶のボトルをお接待して戴いた。(感謝!) |
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61番香園寺は聖徳太子の開基という四国霊場屈指の古刹でありながら、一方境内には本堂と大師堂を兼ねた超近代的な大聖堂がありました。 4階建のビルに相当する大聖堂は、講堂、祈念室(1階)、本堂(2階)がありました。 ただ1階の祈念室は掛け軸と額があるだけで、本尊は2階にある大日如来像だ。 薄暗い広い講堂内に大日如来像が一際輝いていた。その他にも多くの像があり、直近で観れるので有難かった。 撮影禁止の札が無いので堂内を撮影した。 外に出て大きなため息! そして納経所へ向かう。 |
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香園寺を出発し宝寿寺まで約1km、自転車に乗らず歩いて行く。 196号線と国道11号線の新宮交差点を右折してすぐ宝寿寺の案内板があり、JR伊予小松駅の手前を左折して到着。 歩いて10分ちょっとでした。 |
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第62番札所 天養山 観音院 宝寿寺 13時12分 |
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かつては伊予三島水軍の菩提寺として、また大山祇神社の別当寺として栄えていたが、明治初期の廃仏毀釈によって廃寺となった。 明治10年に再建されたが、JR予讃線の開通で移転し、国道11号線の開通で敷地が小さくなったというから時代の流れに翻弄された運命を感じた。 正面の本堂は修復中のようで現在は仮本堂で納経する。 隣の大師堂も堂宇が小さかった。 |
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宝寿寺から吉祥寺までは約1.5km、国道11号線沿いに走る。 石鎚山の看板が目に付く。 伊予氷見駅前で吉祥寺の案内を見つける。西日本最高峰の石鎚山の登山口の案内も見つけた。 機会を見つけて石鎚山とあわせて四国カルストに行ってみたい!といっても四国トラストは反対側から向かわなければならない。 そんな思いを振り切った頃、吉祥寺に到着した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 真言宗東寺派 本 尊: 毘沙聞天 開 基: 弘法大師 創 建: 弘仁年間(810年〜824年) 真 言: おん べいしらまんだや そわか 御詠歌: 身の中の悪しきひほうを打ちすてて みな吉祥をのぞみいのれよ ★彡 第63番札所 吉祥寺の拡大映像 |
八十八霊場中、吉祥寺のみが毘沙聞天が本尊だそうです。 山門前にあるユニークな象の石像が印象に残った。 門わきに自転車を寄せて、門をくぐると右手に納経所があり、左手に本堂、大師堂がある。 本堂には中に入って本尊の毘沙門天を見ることができた。 大師堂は格子戸が閉まり、お賽銭受付の小窓しか内部を見ることができなくてガッカリする。 |
第63番札所 密教山 胎蔵院 吉祥寺 13時39分 |
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豊臣秀吉による四国攻めの争乱で全山を焼失し、江戸時代に末寺の檜木寺と合併し、現在地に移り再建されたが、 吉祥寺も宝寿寺と同様に、国道11号線とJR予讃線に挟まれ、寺域は道路と鉄道によって狭められた。 |
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これから標高800m近い60番横峰寺へ向かう。
納経所で地図を確認すると、142号線を登り松山自動車道をくぐり、黒瀬峠から瀬戸内バス横峰寺バス乗換所へ、
そして平野林道を通って横峰寺に向かう。
平野林道は自転車の通行料は無料と聞いた。さぁ!出発!
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このような展開は撮影の機会が無くなる。
氷見の市街地が見渡せるようになり、高速道を車両の走るのがよく見える。
やっと黒瀬峠の分岐点に到着して大休憩。
その先の瀬戸内バスが営業する横峰寺バス乗換所を目指して、再び自転車押しを続けた。
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横峰寺バス乗換所 14時55分 |
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第60番札所 石鉄山 福智院 横峰寺 15時30分 |
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速足で仁王門に向かい、再度境内に戻った。 仁王門から本堂に向かうが修復中でちょっと残念に思う。 山岳信仰の霊地であり、修験道の道場として空海が入山して大日如来を刻み、本尊としたが、明治に廃仏毀釈で廃寺になった。 以後、明治42年(1909年)に再興されたという。 少なからず石鎚山に縁のあるお寺で石鎚山には最短距離にある。 |
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納経して駐車場まで戻るが、急坂も楽に登って行く自分に驚いた。
知らないうちに足腰の筋肉と身体の余分な脂肪が取れているようです。
俺の体重は家を出る時は72〜73kgあったが、今はどのくらいだろう?
自宅に帰ってからが楽しみである。
…遍路後の体重は63sで持病の腰痛が消えた。
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16時 5分 | ![]() ![]() |
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4時20分にバス乗換所に到着。 登りが30分、下りが15分と往復でも大分時間が違った。 自転車に荷物を積み直し出発した。 今4時半、次の64番前神寺まで間に合うか判らないが走ってみた。 黒瀬峠の分岐点で黒瀬湖の撮影をして、あれだけ苦労した登り坂をゆる〜りと下りて行く。 あまりにも楽ちんなので降りるのが勿体ない気がした。 |
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氷見市街地まで下りて国道11号線の手前の遍路道に入る。 ここから点在する民家を通って約3km走り前神寺前に到着。 山門をくぐり手水舎の所に自転車を寄せる。 墓参りの人が桶や柄杓を片付けていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 真言宗石派(総本山) 本 尊: 阿弥陀如来(伝役行者作) 開 基: 役行者小角 創 建: 7世紀後半 真 言: おん あみりた ていせい からうん 御詠歌: 前は神後は仏極楽の よろずの罪をくだくいしづち ★彡 第64番札所 前神寺の拡大映像 |
最初に納経所に行くと、まだ開いていたので先に納経をして貰っても良いか聞くと、快く了解してくれた。 その後、17時過ぎに本堂、大師堂と回り、境内の堂宇を参拝した。 |
第64番札所 石山 金色院 前神寺 16時48分 |
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64番前神寺は、立派な堂宇が石鎚山の麓に樹林に囲まれて素晴らしかった。 寺はもともと石鎚神社の別当寺であったが、明治初期に廃寺となった。 その後明治11年に現在地に移して再興された。 以来、石鎚神社とともに石鎚信仰の修験道の根本道場として、石鎚山の山開きには前神寺に集まり、 ここから山頂の石鎚神社まで登るから修験道の人々で行列ができ賑やかになるそうです。 |
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前神寺から11号線を走り、65番三角寺へ向かうかたちでビジネスホテルを探します。 伊予西条市内に多くの宿があるので、何処か見つかるだろうと走りました。 国道沿いのコンビニの後にホテルイレブンがあった。 宿泊を聞くとOK!タイミング良く宿が確保できた。 素泊り4000円。早速、自転車の置き場を確認して荷物を卸し部屋に運んだ。 フロントに戻ると御主人が撮影した写真を見せてくれた。 趣味で撮影しているそうで、様々な写真が撮りたい被写体を良く捉えていた。 |
17時54分 | ![]() |
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ホテル玄関前には花壇があり、この時期の花がバラを中心に綺麗に開花していたので撮影。
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