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■ 「涅槃の道場 (香川県)」 ■ |
■5月25日(金)天候 雨■ 自転車 1241.3-1285.9km (走行キロ44.6km)
善通寺グランドホテルを6時半に出発!
今日は朝から雨が降り、出鼻を挫かれたように気が重い。
リュックを背負い、菅笠を被り、カメラバック、納経バックを持ってロビーにいくと、フロントの人が自転車を玄関まで出してくれた。
ありがと!
![]() ![]() 宗 派: 天台寺門宗 本 尊: 薬師如来 開 基: 和気道善 創 建: 宝亀5年(774年) 真 言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 御詠歌: まことにも神仏僧をひらくれば 真言加持の不思議なりけり ★彡 第76番札所 金倉寺の拡大映像 |
第76番札所 鶏足山 宝幢院 金倉寺 7時19分 |
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金倉寺は、弘法大師の甥で天台宗寺門派の開祖、智証大師が誕生した地で、明治に乃木希典が客殿に仮住まいしていた時がある。 また訶梨帝母堂(かりていもどう)は日本最初の鬼子母神像が祀ってある。 本堂には、お経の彫り込んだ数珠が吊るしてあり、これを一回りさせるとお経を唱えたことになる。 |
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納経後、おじさんから自転車の車輪にビニールが当たってバタバタ音がするので、紐を用意してくれた。(感謝!)
納経を済ませて、おじさんから「気を付けて行けよぉ〜」の声に、万歳して「ありがと〜」、次は77番道隆寺、約4kmの距離です。
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もうすぐ道隆寺と思ったら、住宅の中からおじいちゃんが「お接待するので暫く待ってくれ」と云われた。
![]() ![]() 宗 派: 真言宗醍醐派 本 尊: 薬師如来 開 基: 和気道隆 創 建: 和銅5年(712年) 真 言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 御詠歌: ねがいをば仏道隆に入りはてて 菩提の月を見まくほしさに ★彡 第77番札所 道隆寺の拡大映像 |
自転車を鐘楼の後にある倉庫の軒下に置いた。 納経の準備中、倉庫の人が来たので自転車を置いて構わないか尋ねて了解をもらう。 お寺の周囲の塀が低く、植木も低いから住宅地の中にある札所です。 |
第77番札所 桑多山 明王院 道隆寺 8時10分 |
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仁王門から本堂までの敷石の左側に何体もの観音像が並び、八十八ヶ所のお砂踏み場もある。
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納経を済ませて、次の78番郷照寺に向かう。約8kmの距離です。 道隆寺前の県道を一直線で丸亀市内に向かうが、市内中心部に入るまでは渋滞が続き、段差のある歩道は走りにくい! |
8時47分 | ![]() ![]() |
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途中で丸亀市内中心部を通るので丸亀城へ寄りました。以前、金刀比羅宮を訪問した時に寄って2度目の訪問です。 新緑の丸亀城の映像が無いので、お濠端から望む丸亀城を撮影した。 雨はこの時霧雨の様になっていた。20分程丸亀城を眺めて再び遍路道へ戻ります。束の間の喫煙タイムもする。 |
9時3分 | ![]() 以前訪問した時は2月だったので石垣と天守しか望む事ができなかった。 今回は新緑に包まれた天守がイメージアップで見る事ができた。 霧雨の様な状態のため天守が霞んでいるのも丁度良い。…やせ我慢! |
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丸亀市役所前の道路を直進して2kmほど走り、宇多津町の立体交差を過ぎて右方向の狭い遍路道に入り民家を通り抜けて郷照寺の案内板を見つけた。 自転車を山門の右側に寄せて車両が通れるか確認した。 霧雨の中、山門から緩やかな坂を登り高台の境内に向かう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−![]() ![]() 宗 派: 時宗 本 尊: 阿弥陀如来 開 基: 行基菩薩 創 建: 神亀2年(725年) 真 言: おん あみりた ていせい からうん 御詠歌: 踊り跳ね念仏申す道場寺 拍子を揃え鉦を打つなり ★彡 第78番札所 郷照寺の拡大映像 |
真言宗で道場寺と呼ばれていたが、その後、時宗の開祖一遍上人により中興され高松藩主松平家により再興された。 その時、宗派を一遍上人を偲んで四国霊場唯一の時宗に改め寺名が郷照寺に改められた。 客殿の裏に手入れされた庭園が素晴らしく、遍路して心休まる瞬間です。 境内がひな壇の様になって堂宇が分散している。 |
第78番札所 仏光山 広徳院 郷照寺 9時40分 |
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二層屋根の本堂は、江戸初期に再興され、奈良の寺院によく見られる奈良様式の造りです。 本堂の横の石段を登ると大師堂があり、入口に赤い提灯があるのも面白い。 |
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納経を済ませて、大師堂の横にある万体観音堂を見学する。 地上に観音像があり、地下に入る石段を降りてゆくと、内部は四方に多くの収められた観音像が並んでいる。 一瞬息をのんだが良いものを見学できた。 高台にあるので、庚申堂の後から霞んでいるが瀬戸内海に架かる瀬戸大橋が見えた。 |
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ここから境内の裏側を庭園に沿って参道が続き、客殿まで戻り、納経所に向かった。 表参道とは違った庭園の美しさを見て癒されるひと時の時間です。 |
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郷照寺から遍路道を走るが、この付近は宿場町の風情があり癒されながら走った。 大束川を渡り、JR予讃線をくぐり県道33号線に出ます。 瀬戸自動車道高架下をくぐり、すぐ右折して坂出市の街中を走る。 |
10時16分 | ![]() |
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一本道でJR予讃線に沿って走るが、商店街を通ったので凸凹や段差が多く、自転車から降りて歩いた。 坂出駅で歩道が混雑しているので33号線に向かう。 その為、商店街の外れから八十場の水に向かう入口を忘れ、そのまま33号線を走ってしまった。 |
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あとで気が付いたが、JR八十場駅まで来てしまったので、駅そばの踏切を渡り天皇寺に向かう。
後からバスがきて団体の遍路と重なってしまった。
バス駐車場を通り過ぎ、天皇寺前に到着。
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天皇寺は、正面から見ると、左右にやや小さい脇鳥居を組み合わせた三輪鳥居があり、まっすぐ進むと白峰宮がある。
その参道の両側に天皇寺の境内がある。
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第79番札所 金華山 高照院 天皇寺 10時59分 |
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白峰宮の参道の両側に天皇寺があり、三輪鳥居に向かって右側に寺坊、納経所があり、左側に手水舎、本堂、大師堂がある。 寺坊、納経所側はほっこりする美しい植木の庭園がある。 ここから珍しい石門をくぐり、白峰宮の参道を横切り手水舎、本堂、大師堂に向かうと、バス遍路の団体で大賑わいだった。 |
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本堂、大師堂と読経して納経所に入ると、受付のテーブルには40冊近い納経帳を二人が手分けして処理していた。
チラッと私を見て、私の納経帳を先に済ませてくれた。(感謝!)
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次の札所は7km先の80番国分寺に向かいます。 天皇寺の前の通りを予讃線に沿って走り、ショッピングセンターの所で踏切を渡る。 かもがわ駅前の綾川を渡り、遍路道を通過して33号線に出てしまった。 わかまつうどん店、まんなかうどん店というユニークなお店を見つけたが、どれも車道の反対側だった。 |
11時53分 | ![]() |
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80番国分寺は山下うどんのすぐ先です。 旧道と33号線の間が駐車場になって、その先が仁王門です。 駐車場端に自転車を横付けし参拝準備。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ![]() ![]() 宗 派: 真言宗御室派 本 尊: 十一面千手観世音菩薩 開 基: 行基 創 建: 天平13年(741年) 真 言: おん ばさら たらま きりく 御詠歌: 国を分け野山をしのぎ寺々に 詣れる人を助けましませ ★彡 第80番札所 国分寺の拡大映像 |
仁王門から境内に入り、本堂までの松並木が印象に残った。 この松並木に沿って、ミニ八十八ヵ所巡りができる。 本堂手前左側に千体地蔵堂があったが内部を見ることは出来なかった。 |
第80番札所 白牛山 千手院 国分寺 12時27分 |
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石橋を渡ると、入母屋造本瓦葺の鎌倉時代後期に再建された本堂があり、国重文に指定されている。 それ以前の金堂は、現本堂より手前に位置し、中門(現仁王門)に対して正方形の回廊で結ばれ、その礎石は境内に残っている。 |
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本堂から大師堂に向かうと納経所と繋がって、納経所の中で大師堂に正対することになる。 納経所入口に堂内撮影禁止の札が大きく掲げられていた。 奈良時代の讃岐国分寺は、東隣にある宝林寺を含む広大な寺領を有していたという。 |
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釈迦如来の仏足石があり、ここでは「お釈迦様のおみ足です。これを撫でるとさまざまな御利益があります」と書かれている。 何処かで足を乗せると、と書かれていたが、ここでは撫でるになっていた。 大師塔は珍しい二重の塔で、納経後に外観の大師塔(二重の塔)を撮影。 |
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駐車場に戻って現在13時半。 依然として霧雨状態が続き、次の81番白峯寺は標高280m、その先の82番根香寺は標高360m、途中に標高440mの峠があり、 総距離にして20km以上あり、山中を走行すると時間的には厳しくなる。 途中には、国民宿舎だけで他に宿は無い。 雨の条件では無理をしないことにした。 一度、坂出市内に戻り、明日再スタートすることを決めた。 今日はこれまで! |
明日向かう白峯寺と根香寺の山々 | ![]() |
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13時37分 | ![]() JR予讃線の列車を撮影しながら… ![]() |
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霧雨の中、坂出駅ビルのベンチで休憩。
バス停にいたお婆ちゃんに、「今日の様な日は自転車じゃ大変だね!」と言われる。
30分程休憩して駅舎をブラブラすると駅ビル構内でギターを弾いて自作の歌を歌っている少年を見かけた。
上手いかどうかは判らないが、今日は金曜日なのに学校はどうしたのかな?と思う。
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民宿に戻って、お風呂に入り身体を入念にマッサージして筋肉痛を和らげたい。
風呂上がりの、のどごしを楽しみ、食事をとりながら遍路日記の未編集の処を追加、整理する時間にする。
TVで、明日は天気が回復するから、高松市内へ抜ける事ができそう。
お風呂にもう一度入って、後半に向けて身体を回復させたい。
依然として、打った左背の痛みは残り、太ももの筋肉、尾てい骨にも痛みが残っている。
バンテリンをすべて使って塗り込んだ。
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