在職中の1年程前に、四国八十八寺遍路に興味を持ち、図書
館やWEBなどで資料を集め、収集した資料が山となりました。

　今まで、会社の一員として組織の中で職務を遂行してきたが、
定年退職して自分の気持ちを一旦リセットし、再度、挑戦する
意欲を持ち、自分を再発見して、今後の生涯に生かしていこう
と思う。

午前11時に家を出発！川越街道を池袋へ、 そして都心に入り日比谷交差点まで来て、ここから銀座、築地、勝どきを通過して湾岸まで一本道を走ります。
銀座、築地を抜け、勝どきの交差点の交番前で信号待ちの時、同世代の警察官と挨拶！ 「何処に行くの？」、「四国遍路！」、「自転車で？」、「一周してきます！」、「気を付けて！」 羨ましそうな笑顔で送ってくれた！ 突き当たって、有明埠頭までは約10分で到着。 有明埠頭には14時に到着。　時間は余裕があり、東京湾の撮影などして時間を過ごし、埠頭ターミナルでは16時に乗船手続きが始まる。

16時に切符販売窓口が開いて自転車込の乗船券を購入。 17時の乗船時間がきてフェリーに近づくと、 後ろから「おっちゃん！うちのお父さんも一緒に行くから同行を宜しく」と若い家族連れの娘さんに声を掛けられた！ 待合室では、てっきり家族旅行と思っていたら、お父さんだけだった。

「こちらこそ宜しく」と返事をして、乗船切符を手にしてフェリーに乗船。 横浜に住むYさんは勤続25年で、1ヵ月間のリフレッシュ休暇を利用して四国遍路に…。 私と同じように自転車で挑戦するそうです。

■　東九オーシャンフェリーとは…　東京（有明）ー徳島（津田）ー北九州（新門司）を結ぶフェリー会社で、 スタンダードフェリー（2隻）とカジュアルフェリー（2隻）の2タイプで、計4隻就航してます。
--------------------------------------------------------------------------------------------
17時に乗船が始まり、18時出航。 東京-徳島、2等寝台+自転車料金が2870円プラスされて、合計15060円。 スタンダードフェリーとカジュアルフェリーの違いは、スタンダードは2等が広い座敷タイプ、 カジュアルは2等全室が2段の寝台のタイプです。タイプは日替わりで替り、今日はカジュアルフェリーで、船名は「オーシャンノース」です。 私の部屋は2等寝台、204-D-下段で、プライバシーもある程度保たれ安心。 貴重品は無料のロッカーがある。 5月の連休の最終日だから乗客は少なく、これを機会にフェリー内を撮影。

…　フェリーのお風呂は　…
展望風呂は男女別々にあり、24時間オープンしている。 出航後、空いていた時、入浴前に撮影しました。 フェリーの航行中の為、浴槽内の湯面が水平でないことが判るでしょう！

そして入浴中は、ザブザブこぼれた。 展望の名がついているが、立ち上がらないと展望できない！ ほとんどの窓ガラスは海塩が目立ち、撮影は困難。

…　18時出航　…
乗船して2等寝台は24人部屋で上下2段になっている。 部屋に荷物を置き、コンパクトデジカメからEOSに変え、出航して東京湾を出る映像を撮影する。 夕闇が迫る東京湾の景観を見ていると、遍路旅が始まると自覚する。

まずは東京湾を出航し東京ゲートブリッジをすぐ通過する。 都会のビル群は夕焼けに染まり、時間と共に黒いシルエットになります。 今日は天気も晴れで富士山の夕景も綺麗。
そんなにチャンスがあるわけでないから全長155mのデッキを何度も往復して被写体を探し、東京の夕景の撮影に没頭。

一段落して船内に戻り、荷物の整理をした頃、東京湾は真っ黒の暗闇で、遠くに一筋のネオンが筋状になっていました。 9時頃まで、おつまみでビールを飲んで夕食はコンビニで購入したお握りを3つ食す。 気疲れなのかぐっすり睡眠することになった。 しかし午前3、4時頃に船内の揺れで何度か目が覚めたが、いつもより睡眠時間が長いので翌日は快調に目が覚めた。

■　船内泊…
翌朝5時に起床して洗面する。現在地を確認すると紀伊半島の潮岬付近を航行中。 潮岬の樫野埼灯台と奇岩海金剛や潮岬灯台と潮岬観光タワーが朝日を浴びてよく見える。 以前、和歌山、南紀の一回りの旅をして訪れた所を海から眺めるかたちになった。 同じ所と思えない感じと懐かしい気持ちが蘇った。

翌朝5時頃に起床

8時半に本州最南端
潮岬通過

一昼夜過ごすので、事前にコンビニで買い込んだが心配は無用だった。 船内の自販機は一般の市販価格と比べて変わらない。 無用の心配をしてしまった。

…　遍路に心が舞い上がった出来事　------------------------------------------------------------
乗船前にコンビニで、事前にお握り11個も買い込んだが、自転車の鍵をいつもなら後輪に掛けるが、この時前輪に鍵をかけた。 それを忘れて出発する時に自転車が進まない！ チェーンが外れたと思って調べたが進まない！ 焦って見たものの進まない訳は前輪にチェーンカギを掛けたのを忘れていた。 駆動チェーンに触ったので手が真っ黒になり、遍路を前にして自分の心が舞い上がっていることを自覚する。
----------------------------------------------------------------------------------------------

お握りを11個買い、船内で夕方2個食し、夜食も3個食して、翌日2個食した。 残りは破棄する形になり、勿体ない気持ち！ 大師様ごめんなさい！