■ 展望台から栂池ヒュッテ記念館へ ■
展望湿原へ到着したのが13時45分。ここは広く、段々になったベンチがあり、 景色を眺めながら格好の休憩場所になっている。 前方に白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳を見る事ができる。 上方に雲がかかって頂上が見えず、ここの最大の見所の白馬大雪渓は霞んで十分に視認できなかった。 それでも何とか撮影したが、モノクロの様な映像になった。

たっぷり1時間の昼食休憩をとって出発。 休憩中に雲が消えるのを待ったが、ここから白馬鑓ヶ岳は見ることはできなかった。 10月の半ばともなると紅葉がとても美しい。 やはり山の天気は晴れても変化が激しい。








展望湿原

白馬大雪渓










展望湿原では多くの人達が段々状のベンチでカメラを構えて雲が晴れるのを待っている。 その中、しびれを切らして先に進む人もいて、私達も15分程待ったが先に進むことにした。 段差のある遊歩道、岩のゴロゴロした道、雨水の通り道の様な小道を通って展望湿原からは下り坂になる。






この後も雲が出たり消えたりと、不安定な天気ではあったが紅葉の素晴らしさは十分堪能することができた。 晴れ間になると夢中になって白馬の雄姿を撮影。 紅葉を前景に、荒々しい山肌を見せる白馬の姿はとくに美しく見えた。 自然園の中のダケカンバはほとんど葉を落としていたのに、周囲の山々のダケカンバは黄色に染まっている。





モウセン池

モウセン池まで下りると、ここから自然園が見渡せる。 ベンチもあり、これから展望台に向かう人もいる。 「雲量が多くなり見晴らしが悪いかな?」と聞かれたが、「タイミングが良くないが、折角来たのだから…」と言うしかなかった。 幼児を抱えてきた家族連れを見た時は気の毒に思った。 私が撮影してると、ひとりで来た初老の人が「先週は雲一つない青空だった。」と話しかけてきた。 それでも先週より紅葉が進んでいると教えてくれた。

モウセン池付近から自然園が見渡せる




浮島湿原の四差路の木道には、子供達と一緒に楽しむ家族連れが多かった。 今の日本にはこのような家族連れが少なくなった感がする。 ここでは家族の会話と紅葉を楽しみに訪れた人々も多く、休憩エリアは賑わっていた。





楠川の木橋




楠川に向かったが途中の細い登山道は下り坂になり、後ろから来るハイカーに道を譲ることが多くなった。 妻と一緒に撮影しながら降りてゆくので細い道の熊笹に身体を避けて、登ってくる人と降りる人との擦れ違いが大変です。 お互いに声を掛けあって、「どうぞ!」、「ありがとう!」の声の掛け合いは、ほのぼのした雰囲気で気分爽快です。 楠川を過ぎてワタスゲ湿原は往路とは反対側の遊歩道を歩きます。 草紅葉のエリアでは池糖が重なり、往路とは異なる景観を楽しめます。



草紅葉と池糖


天候が曇りがちになり、水芭蕉湿原も往路の反対側を歩くが途中で風穴なるものを見つけました。 風穴は太古の火山活動の名残と云われ、夏でも岩の間から冷たい空気が吹き出してとてもヒンヤリします。 真夏でも8度以下の冷気が心地よい天然クーラーとなります。

風穴

風穴


風穴を過ぎて水芭蕉湿原を通過すると栂池記念館が見えてきた。 自然園をのんびり堪能し、昼食も楽しんでセンターに到着した時は5時間を要した。 予定通りのハイキングになり、じっくりと秋の栂池高原を妻も満足してプランは成功の部類に入った。

栂池記念館

栂池記念館で昔の北アルプスの登山装備や各種の道具の展示を見学。 午後2時20分に栂池山荘で、今日唯一の喫煙を楽しむ。 この時間は山荘に宿泊するため訪れる人も多く、まだ多くの人々で賑わっている。 2時40分を過ぎて栂池の麓に向かう。\(*^o^*)/

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