■ 鬼無里の奥裾花渓谷観光センター ■
昨日は北アルプス白馬の栂池自然園をハイキングして楽しみ、今日は鬼無里の奥裾花自然園を楽しみます。 日本各地が北から紅葉前線が南下し、 鬼無里は幾度か訪れたが秋の訪問は2度目で、その時は鬼無里から戸隠の奥社まで訪問した。 その後、残念ながらパソコン破壊で訪問記録の映像を全部お釈迦にした。 記憶では紅葉時期に来た時、渓谷の紅葉を堪能したが、途中停車できないほど混雑していた記憶がある。


奥裾花自然園を楽しむには前回の反省も含めて、国道406号線の入口から楽しむことをお勧めします。 今回は紅葉には早すぎた感がしたが、奥裾花に向かう渓谷も、来週あたり楽しむ事ができそう。 奥裾花の地形は両側を1500m級の山々が連なり、その最奥に奥裾花自然園がある。


北に向かって山々の左側は小谷村から日本海の糸魚川に抜ける国道が並行して走っている。 右奥には無くした映像の戸隠奥社があり、いつか再訪したい気持ちはあるが、 先ずは鬼無里の温泉宿を7時に出発して奥裾花ダムに向かった。

ダム堰堤を歩いて…

紅葉にはもう少し…


奥裾花ダムは日本百景のひとつ、奥裾花渓谷を堰き止めて造られた高さ150mのコンクリートダムで、発電、治水などの多目的ダム。 ダム湖には林道の中路式ローゼ橋としては国内最長の橋が架かり、水面に映える季節感ある色彩を見る事ができる。 今回は水量が少なく、朝日も届いていないので景観は今一。






奥裾花へ向かう入口ともいうべき奥裾花橋は7時過ぎの時間帯のため陽光が射してないので色彩感がない。 渓谷の美を撮影するには、車両の停車が難しいので早めに出発したが早すぎたかな? ダム湖の両側は道路があり一方通行になっている。 今の時間帯は車両の通行が少ないので一周してみた。

一方通行路を出発!




この辺りの渓谷は、まだ紅葉には時間がかかりそう。 この先、標高が高くなれば紅葉を見れるかもしれない! 一方通行路は1.5kmあり周遊すると3kmあるので、ここを周遊した。








裾花川のダム湖が段々狭くなり川の流れに変化してゆく。 渓谷は奇岩の際立つ景観を見ることができる。 そして久しぶりに愛車の撮影もした。 橋梁からの景観も素晴らしく、昨日とは別の楽しみができそう!









ふたつのトンネルを抜けて再びダム湖の橋前に到着。 朝日が橋梁を照らし渋い色彩を見れる。 以前はもう少し濃い朱色だった記憶がある。 自然園まで2.5kmあり、今月いっぱいは土曜、日曜には直通のシャトルバスが運航されている。 先ずは見頃の時期に来たと思っている。






現在8時過ぎで、いまから自然園に渓谷の撮影をしながら向えば丁度、オープンの時間に行けそう。









奥裾花渓谷は長野市の天然記念物に指定され、向斜構造の奇岩を見る事ができる。 向斜構造とは水平に堆積した地層が横からの圧力でできた、曲がりくねった構造(褶曲)の中で谷型の部分を指す。 日影層を中心に形成された向斜構造のため、「日影向斜」と呼ばれている。 また、向斜構造を連ねた部分を向斜軸という。


ハチの巣状風化岩は砂岩層の表面にハチの巣状や不定形の穴がたくさんあいたもの。 長年の浸食によってできたもの。 かつては風の浸食でできたといわれていたが、最近地層中の化学成分の違いが関係しているともいう。 奇岩千畳岩は縦150m、横80mの巨大な一枚岩で、 鬼無里が海底だった時代に堆積した砂岩層のうち、厚く硬い部分が浸食に耐えて一面に露出した。

ハチの巣状風化岩

縦150m、横80mの奇岩千畳岩



この吊り橋は通行禁止

団塊(ノジュール)は、砂岩層の中で硬く固まった部分をいう。 砂岩層に含まれる小石や化石などを核に炭酸カルシウムが濃集して固くなったものをいう。 砂管(サンドパイプ)は動物の巣穴に砂や泥が詰まって残った生痕化石の一種です。 断面は円形か長方形で径1〜3cm位で長さ1mに及ぶものもある。 かつての海底に生息していたアナジャコ類の巣穴と考えられる。

団塊(ノジュール)

砂管(サンドパイプ)

山が二つに分離
パンフレットにこの渓谷の紅葉の映像がある

渓谷の両側に見える奇岩の景観は前回訪問した時は驚きの気持ちで見るだけにとどまった。 停車もできない混雑で、景観を見るだけだったので、今日は早朝の時間帯にゆっくりと見学できた。



対岸の崖も地層面がよく判る



鏡肌(断層の跡)は大地の変動により地層がズレ、食い違った場所を断層と呼ぶ。 ここでは地層がズレる時に擦れた断層面(鏡肌)が礫岩中に見る事ができる。 表面の条痕と呼ばれる線構造が確認でき、断層の変位方向が判ります。

鏡肌(断層の跡)



ススキの穂を見ながら、いつの間にか奥裾花自然園の駐車場に到着した。 撮影しながら走ったが、わずか数キロの道程を30分以上かかって到着。

駐車場から見える観光案内所、お土産処はまだオープンしていない。 それでも駐車場には他県の車両が20台近く駐車している。 服装を見ると自然園に来た人だけでなく、ハイカーや登山客の人もいる。


デジカメのバッテリーの充電を確認し、私達もハイキング装備を準備。 たとえハイキングでも万全の準備をして予想外の事故に巻き込まれないように注意した。 そして大事なものを忘れた事を、この後気が付いて後悔した。\(*^_^*)/

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