■ 武蔵御嶽神社参拝 ■
武蔵御嶽神社は紀元前91年の創建とされ、天平8年(736年)に行基が蔵王権現を勧請したと伝わる。 関東の修験道として長い歴史を有した神社で、明治の神仏分離令で幾度も名称が変わってきた歴史を持つ。 武蔵御嶽神社は単立神社という。 単立神社とは神社本庁に属してなく日光東照宮、靖国神社、伏見稲荷大社、出雲大神宮などがある。 普通は何らかの宗派、教派、上位組織に属しているが独立独歩という感じだ。


お爺さん綺麗にしようと柄杓で水を掻き出している。 これだけ濁ったらお清めができない。 鳥居の先の朱色の随神門は一層造りながら見ごたえのある立派な建築物です。 両側にある石灯籠も左右対称で、その石段を登って行く。 随神門をくぐると石段は左に折れるが、その右奥に三柱社、稲荷殿があった。

随神門



三柱社

つづら折りの石段の周囲にも石碑やモミジがあり、陽光に透けて葉が揺れるとキラキラと紅葉が反射して見惚れてしまう。 石段の途中には小さな石造りの社があり見過ごしそう。 また石段に見覚えのある顔が石窓から覗いている。 ユーモアのある愛嬌の鬼を以前何処かの石段で見た覚えがある。



銅鳥居


石段の窓から覗く鬼

銅鳥居をくぐり本殿が見えてきた。 周囲の見晴らしも良くなり石段に陽光が反射して歩く人の衣服の色が反射している。 最後の登り石段の処で上に本殿が見えた。 愛犬も大型犬はゆっくりと人間と歩調を合わせているが小型犬はピョンピョンと石段を登って行く。 その姿が可愛らしいです。





本殿に上がる途中、右手に宝物殿がある。 その宝物殿の前に大鎧を奉納した畠山重忠の騎馬武者石像が宝物殿の前庭に建っている。 この宝物殿には国宝の赤糸威鎧と円文螺鈿鏡鞍の馬具一式が展示してある。 その他にも重要文化財が数点保存されていた。



宝物殿

天候も快晴で、この高さまで来ると展望が良くなる。 宝物殿は上から見ると2階造りだが本来は3階造りでした。

畠山重忠の騎馬武者像






唐破風の向拝には美しい彫刻

本社本殿

本殿前まで石段が続くので本殿の映像は下から仰ぎ見るかたちになる。 明治初期の造営で大きな入母屋造りの社殿で、朱色に鮮やかに彩られ唐破風の向拝には美しい彫刻を拝見できる。 本社本殿は後ろに長く続き、その映像をアップしてみた。 その本社本殿左手には八柱社、神明社、北野社が続く。

八柱社

北野社
神明社

本社本殿を後方から撮影

本社本殿の後ろには大口真神社、巨福社、常盤堅盤社がある。 ここが御岳山の山頂地点で標高927mの最高地点です。 特に大口真神社は本社玉垣内の神明社の後方に瑞垣に囲まれて御嶽神社の眷属(けんぞく)である狼を祀っている。 そのため本殿前で愛犬の祈祷をする場所が設けられて、ここに愛犬を連れての拝観が納得した。

大口真神社

巨福社
御岳山頂標高927mの最高地点に大口真神社

常盤堅盤社

常磐堅磐社は本社玉垣内の右奥に位置していて御祭神は境内案内によると、 崇神天皇、景行天皇、安閑天皇、清和天皇と狭依比売神ほか多くの御祭神が祀られている。 一間社流造で漆黒に塗られた荘厳な装飾が施されているのが特徴で旧本殿と説明がある。 後背にいやに目立つ杉の木がある。

常盤堅盤社

皇御孫命社
いやに目立つ杉の木

東照社

東照社は徳川家康公(東照大権現)を祀っている。 本社玉垣内、本社の右側に位置していました。 現在の社殿は一間社流造の簡素なものだが、元々現在の皇御孫命社の社殿が東照社だったという。 本社本殿の周囲は各御祭神が並んでいた。 神符授与所には愛犬を連れて御守りを購入している人を多く見ます。 そこには犬のシールが添付された水のペットボトルも販売されていた。

神山霊土歌碑

愛犬用の水のペットボトル

本殿から下を見下ろす
常盤堅盤社



帰路に良い角度から本殿全体を撮影

約40分かけて本社本殿と各御祭神を見学できた。 それぞれ昔から伝わる御祭神の歴史をみて、改めて武蔵御嶽神社の長い歴史を認識した。 11時40分を過ぎてお昼時になり、早朝からスタートしたが思わぬ混雑で少しずつ予定時間が伸びてしまった。 この先の長尾平に向かって適当な場所があったら昼食にしようと再スタートする。

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