■ 長尾平で昼食 御岳平ハイキングして御嶽駅へ ■
神社から長尾平まで商店街を通らないで参道の途中から最短距離と記された案内板があり、ここを下りて行く。 脇道は舗装されてなく登山道と同じです。 それも急坂で一段一段の高さが結構あり、下りるのに苦労した。 用意した登山ステッキを妻に渡した。 登山道を下りてハイキングコースに戻り、一路、長尾平に向かう。 果たしてどんな処だろう?


ハイキングコースは緩やかな上り下りの歩きやすいコースです。 長尾平入口にはお茶処がある。入口からやや下り坂が続き、その後登って林の先に続いている。 お茶処には両脇にベンチがあり、みなさんここでお弁当をひろげていた。 テーブルのあるベンチは空きが無く、私達は長ベンチの処に座った。 腰かけた途端、妻が「あぁー!極楽、極楽!」 腰かけたベンチの頭上には、陽光を帯びた真っ赤なモミジがキラキラして疲れを癒してくれる。

急な登山道





ここで昼食






朝から歩き通しだったので妻の一言は私も同感。 家族連れや各年代のグループがお弁当をひろげている。 中には登山用の携帯コンロでラーメンを作っている人もいた。 湯気が出ていてとても美味しそう。 家で食べるのと、郊外で食べるとでは同じ食事でも味や美味しさが全然異なる。 四国自転車遍路中は非日常を体験するためコンビニやスーパーで粗食を通したが、その期間を思い出した。 愛犬も行儀良く主人の傍に寄り添い、食事をおねだりしている微笑ましい光景です。






お握りとゆで卵、唐揚げなどの惣菜とお茶がとても美味しく食事ができた。 一段落してお茶処から長尾平の奥へ向かった。 緩やかな傾斜の中央にはヘリポートの発着点がある。 ヘリポート付近は見晴らしがよく左右の山々の景観が見通しが良いです。 撮影をしながらさらに奥に歩いて行く。





展望台

長尾平の奥へ向かうと林に入り、その先に展望台があった。 展望台からの景観は東京方面が一望できる見晴らしの良い場所になる。 遠方は霞んでいたが夜間の景観も都会の明りが見えそうです。 展望台の先に傾斜になった処があり、ここならば風は少ないし日当たりが良いので寝転んだら気持ちよさそうです。 今日の予定をすべてやめて、残りの時間をここで過ごしたら良かったと後で後悔した。






長尾平からハイキング道に戻る。 お茶処から七代の滝へ下りる登山道があり今日の最後の予定に向かう。 急な段差の足場の悪い登山道を下りて行く。 30分位下りて行く途中で、一抹の不安が頭をよぎった。 はたしてこの登山道を残りの時間で妻は登ってこれるかという疑問です。 今12時45分、この様子では登りは1時間はかかるだろう。 …とすればロープウェイ駅まで戻るのは順調に行って15時過ぎになる…。



途中で引き返す


このまま下りると帰りが遅くなりそう!

レジャーに行って翌日、身体に支障が出ては折角のプランも意味が無い。 シニアの夫婦旅は非日常を楽しむことにある。 …と云う訳で途中で引き返すことにした。 七代の滝が無くなるわけでないから次の機会にした。 再び、引き返すが下りも大変だったが上りも大変…。 疲労が溜まらないうちにハイキング道に戻り御岳平に戻ることにした。 初めから長尾平でのんびりすれば良かったと思う。


引き返すことに…

長尾平に戻り、御岳平に戻るルートはビジターセンターまで戻って、御岳平の反対側をハイキングするルート。 お茶処で一休みして往路で見逃した処を撮影しながらハイキングして行く。 途中で国天然記念物、樹齢千年以上の神代欅を見つけた。 コースの曲がり角上方に背丈は無いが太い幹の欅がある。






神代欅




馬場家御師住宅

神代欅を通り過ぎ、往路で休んだお気に入りのお店を通過し、御師集落という処で神社ではないが古い茅葺の屋敷を見つけた。 それが都指定有形建造物の馬場家御師住宅でした。 観光客がカメラを構えていたので、何を撮影しているのか気になってみると、やや下り坂の小道に重厚な茅葺屋敷を見つけた。

馬場家は甲斐武田氏の重臣、馬場美濃守の流れをくむ家柄と伝わり、 代々武蔵御嶽神社の神職を世襲してきていて、現存する家屋は慶応2年(1866年)に建てられた家屋と説明があった。

馬場家御師住宅


ビジターセンター前のモミジ
馬場家御師住宅


ビジターセンター前のモミジを撮影して御岳平の裏道に向かう。 やや登りの登山道になり、ハイカーの後をついてゆくかたちになった。 杉林が両側に聳え往路とは違った雰囲気のハイキングを楽しみながら進む。






御岳平の尾根を通り過ぎたのか周囲が明るくなった。 少し進んだ処で四叉路になり広いエリアがある。 テーブルのあるベンチもあり、日差しに照らされた真っ赤なモミジが迎えてくれます。 テーブルのあるベンチで女子達が歌を歌いながら絵を描いていた。






四差路のひとつは大塚山山頂登山道で、前方を歩いていたグループはそちらの方向へ向かった。 もうひとつはJR古里駅方面のハイキング道の矢印がある。 私達は御岳平のロープウェイ駅に向かった。 前方から歩いてきた人に御岳平の展望台の方向を聞かれ、横道の登り道を教えるた。

大塚山山頂登山道

JR古里駅方面のハイキング道


午後1時40分というのに御岳平はすでに陽が陰っていた。 七代の滝を撮影に向かったが、途中で引き返したことは結果的に良かった。 その分、長尾平でのんびりしたかった。





滝本駅

ロープウェイの下りは三々五々という感じで、それほど混雑は無く乗車で来たが、すれ違いのロープウェイは結構混雑している。 下車して、その映像を撮影。 バス停に着くと発車間際で飛び乗った。 道路は狭く混雑がひどい状況だが、それでも10分ほど揺れてJR御嶽駅に到着。

JR御嶽駅 午後2時半のホーム

駅ホームに登るとホームには帰りの観光客でいっぱいです。 予想していたものの思わず苦笑した。 乗車した電車は青梅止まりです。 妻と相談してドアそばに乗車して青梅駅で始発の快速に乗るため最前列に並んだ。 あとは新宿まで座席に座って、「あぁー! 極楽、極楽!」。

新宿、池袋で乗り換え、自宅に戻ったのが夕方の5時だったがすでに夕闇が迫っていた。 帰宅が遅くならず、疲れが残らない日帰りの紅葉狩りでした。

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