■ 出雲大社 平成の大遷宮 ■
神社仏閣というと年配の人が多いが、すぐ気が付くのが若者が圧倒的に多い。 正門鳥居前では天候が悪い割には、若者たちが記念撮影している。 私達夫婦も誰も居なくなった時にそばのお土産店の人に記念撮影をお願いした。 時間は9時少し前で人波は少ない。この天気か、季節が影響しているのかわからないがのんびり見学できそう。 映像に映る白いものは雪です。まずは全景をそしてアップして撮影した。 出雲大社の神域の始まりで記念撮影のスポットでもある所からスタート。 参道は下り坂になっていることにも注目したい!


正門鳥居をくぐると足元は敷石が広く敷き詰められている。 木造の正門鳥居は風合いが曇りがちの山陰の天気によく合って幽玄なる景観をしている。 右手に千家尊福卿銅像がある。 出雲大社の祭祀者である出雲国造家は、南北朝時代に千家と北島の二家に分裂し、 祭事は幕末までは両家が二分しておこなっていたが、明治以降からは千家家が執り行っている。 その千家家の尊福卿銅像を最初に目にする。

記念撮影のお勧めのスポット

千家尊福卿銅像
正門鳥居

参道は下り坂に

少し進むとやはり右側に小さな祓社があった。 祓社は祓戸四柱神が祀られ、参道大鳥居の東側にあり、参拝者が前もって身心を祓い清める社といわれている。 祓社の所から右奥に下方に浄池が見える。 参道を下って行くと池全体が見えてくる。

祓社

浄池
浄池

祓橋

左手には相撲の土俵がある。 前方に素鵞川(すががわ)に架かる祓橋の先には鳥居があり松並木の参道となる。 祓橋の欄干から左右の景観を撮影してみた。 樹木が冬景色のため色彩感が無いが、季節が変われば見どころになるかな?

土俵

素鵞川の西側
祓橋の欄干

素鵞川の東側

鳥居から続く松並木の参道には松の保護のため側道を歩いて下さいと標識があった。 松並木の参道は松の馬場とも呼ばれ、樹齢数百年の松並木が続く。 中央の参道はかつては皇族や勅使が使用した道で一般の人は両側の道を歩いた。 この景観は神域という感じが十分に感じる。 左手に彫刻があるので見に行くと彫刻「神話の杜」(瀧徹作)と案内板があるが 知識が無いから彫刻を見てもその主張している意図はよく判らない!



神域を感じる

側道を歩く
彫刻「神話の杜」(瀧徹作)

松の馬場

側道から外れ、神苑から視点を遠方にすると大社を囲む山々の樹林に雪が被っている。 今年の積雪は例年より少ないと聞き残念。 今日は風が無いので寒さは感じない。 東京と同じくらいで参拝には丁度良い。 神苑から反対側の参道に移動して進むとその奥に勅使館が見えてくる。 この勅使館の手前に四方を木と縄で囲んだ部分がある。 5月に遷宮があり、そのために準備が進められているのか気になる存在です。

神苑



手前が神苑



勅使館(国重文)

勅使館に並び社務所が続く。 その勅使館と社務所の間に御慈愛の御神像があり御神像がウサギに御慈愛をしていると云う事か…。 大国主大神のエピソードといえば因幡の白ウサギを思い出したが、その場面を再現している。 その像をそれぞれ思う角度から撮影。 御神像の表情が豊かでヘアースタイルや衣装も日本神話の時代に遡った感がする。



御慈愛の御神像

皇后陛下御歌の石碑

大国主大神

社務所

松並木の参道も終わり左手に手水舎がある。 まずはここの清らかな水で俗界の穢れを落としてから参拝。 手水舎の反対側にはムスビの御神像、杆那築の森に囲まれた会所がある。 ムスビの御神像は大国主大神が海から幸魂奇魂を授けられてムスビの神となった神話の場面を再現している。 金色の玉が幸魂奇魂で、その下は海の波頭を表わしていると理解した。 これも見どころのプチ情報。 また勅使館と会所は重要文化財です。

手水舎

ムスビの御神像



大国主大神

…大国主命(おおくにぬしのみこと)の魅力
縁結びの神様として知られる大国主命は困難を乗り越えて出雲国の王となり、多くの女神に愛されたという。 そこで御慈愛の御神像とムスビの御神像の両者の顔を見比べてみた。 ムスビの御神像の顔は何かを求めるという強い表情で、御慈愛の御神像の顔は人生を達観したような優しい表情でした。 日本神話の中で多くの女神と浮き名を流した神様が大国主命で、多くの試練や窮地も女神に助けられ、多くの妻を召し取ったという。 大国主の御子神は181柱と子孫にも恵まれたという。 現代の女性にも縁結びの神様として人気があるのは当然の事か!

会所(国重文) 銅鳥居をくぐる若者たち

出雲大社神域の荒垣正門の銅鳥居前に到着。 荒垣とは本殿鎮座地の周囲を囲った石垣と塀で、出雲大社ではこの内側を境内としている。 この銅鳥居は1666年に毛利綱広(毛利輝元の孫)が寄進した。 若者たちが銅鳥居をくぐる所を撮影。 朝方は参拝者が少なく誰も居なくなり再撮影。

inserted by FC2 system