■ 出雲大社 神楽殿 ■
出雲大社荒垣を西門から出て小川を渡ったところに神楽殿がある。 その時、鳩が一斉に飛び立ったので吃驚し見ると、丁度、 神楽殿の正面からガイドさんに引かれて団体観光客が入ってきた。 今まで静かな境内が一斉に賑やかになり思わず妻と顔を見合せて笑ってしまった。 神楽殿に入らず小川に沿って神楽殿の正面に向かい団体とすれ違う形になる。 団体客は神楽殿の中へ入るようで、再び境内は静かになりつつある。 時間を空けるために神楽殿の入口両側の撮影をしたり喫煙休憩をした。


ここでは御神楽や御祈祷がおこなわれる。 正面破風下に張られた長さ13m、周囲9m、重さ5トンの大しめ縄は日本トップクラスです。 神楽殿では婚礼もできる。 喫煙休憩した神楽殿の周囲にはタクシーの運転手が客待ち。 電車で来た人達は近隣の稲佐の浜や日御碕神社、日御碕灯台にはタクシー利用が良いかもしれない。 時間を開けたお蔭で正面から神楽殿の撮影。 鳩たちもまた戻ってきた。 映像の構図を変えながら数枚撮影。 しめ縄にお賽銭を投げている人も見る。

大社荒垣内から神楽殿を見る



大社荒垣と神楽殿の間は道路と素鵞川がある

秋篠宮悠仁親王殿下御誕生…


神楽殿を正面にして左手にある2階建ての建物がおくにがえり会館です。 2階が結婚式場で準備を整えた新郎新婦と参列者は式場入口で手水をして心身を清めてから結婚式にのぞみます。 出雲楽の流れる中、入場して縁結びの神と云われる大国主大神の御前で結婚式、厳粛な中にも新郎新婦の新しい人生が始まるわけだ!

神楽殿の横には鏡の池がある。中央の島には島台の松が雪吊りの準備がしてありいい感じの眺めだ。 しめ縄の撮影も内側から撮影してみたら結構いい映像になった。 神楽殿から観光客が出てきて内部が見えるようになった。 最後の一人が出てからしめ縄の所から内部を望遠で撮影。 この後、扉は閉まってしまった。

神楽殿

千家尊福卿の「一月一日」の歌碑

神楽殿内部
神楽殿

鏡の池

中から撮影した大しめ縄

神楽殿は明治12年の出雲大社教創始の際に、本殿とは別に大国主大神を祀ったことに由来する。 神楽殿横に通路があるので行ってみると殿の後には立ち入り禁止の柵があるわけでなく自由に見学できる。 ここには本殿と同様に出雲大社の祭神である大国主大神の后神、御子神など特に関係の深い神々が祀られている。

この横に入って行くと…

神楽殿の奥に大国主大神の后神と御子神

大国主大神の后神

神楽殿の後背
…神楽殿の後背に出ます

御子神

天満宮

神楽殿の奥から再び正面の大通りに戻った。 おくにがえり会館の横に小奇麗な屋敷がある。 ここは出雲大社のもうひとつの祭祀者、千家家の屋敷です。 屋敷の門は長屋門の形式で中に入ると玉砂利の敷かれた庭に石畳が屋敷まで敷かれている。 建物の奥へは向わなかったが中央に石灯籠と梅の樹があり、その梅の蕾が柔らかく開花しかけていたのが印象的です。 開花したら梅と石灯籠の構図が良いと思う。

長屋門の形式の大きな門





職員とすれ違う




神楽殿から見た荒垣内

神楽殿まで戻り、妻が御守所で御守を購入しようとしたら小銭入れはあるがお財布がない! 大慌てでバック内を再度探したが無い! どうやら車に忘れてきたようだ!

小銭で購入できるだけ買い、あと幾つ必要か数えて車を移動した時に残りを買うことにした。 昼食時は神楽殿に近い駐車場に移動するので慌てることはないか!

■ 出雲大社 北島國造館 ■
西側の神楽殿から東側の北島國造館に向かうため、再度荒垣内を横切り東門に向かう。 途中で職員とすれ違う。 着物の色で役職が区別されている。 東門を出ると、やはりここにも小川が流れていて石橋があった。 車は通行できず西側と比べて静かで、小川は吉野川(能野川)と呼ばれ自然の渓流です。

氾濫して境内が水浸しとなったこともあり、寛文年間(1600年中期)の造り替えで境内の拡張とかさ上げと同時に川幅を広げて護岸された。 土居も築かれ、以来340年、当時の景観がそのまま残されている。  北島國造家の四脚門を見て、北島國造館へ脇から入らず大門へ向かった。

出雲大社荒垣東門

吉野川(能野川)


北島國造家の素晴らしい四脚門

出雲大社には出雲大社教と出雲教の二つがある。 「出雲大社 平成の大遷宮」の項で紹介したが、出雲大社の祭祀者である出雲国造家は、 南北朝時代に千家と北島の二家に分裂し、祭事は幕末までは両家が二分して行っていたが、明治以降からは千家家が取り仕切っている。 ここではもう一方の北島家の出雲教を回る。

北島國造館の前は神楽殿と違って景観が一変します。 昔の風情が色濃く残っている屋敷町の景観です。 真名井社家通りと呼ばれ、気に入った景観の両側を撮影。 大門前で見上げると大門の表札には右には北島國造館、左には出雲教の看板が掲げてある。 正面横に趣きのある手水舎がある。

古代出雲歴史博物館方向

北島國造館の大門
出雲大社方向

手水舎

大門の正面に御神殿があり撮影した後、薄暗い神殿の中に若いカップルが神殿に正座して御祈祷を受けていた。 この映像を外から撮影。題は「幸せなカップル」。 まさに幸せになって貰いたい! 御守所で妻が何やらゴソゴソと小銭入れを開いている。 後で聞くと、残りの小銭の殆どで、一つの御守りを買ったという。 これで必要な御守りをすべて買ったと喜んでいた。 右隣の建物は祈祷受付所で、玄関入口には奉納された打ち出の小槌が飾ってあった。 これは素晴らしい出来栄えで、制作者の力量を感じる。

御神殿

祈祷受付所
幸せになってください!

玄関の置物

神域内で最古の建造物四脚門は寛文年間(1600年中期)に境内の拡張で、本殿の後方にあった北島國造家の屋敷が現在の所に移された。 この時、一つが移築され出雲大社神域内の建築物の中では最も古いそうです。 ここを入るともう一つの門があり、その先に三つの社がある。 右が荒神社、中央が天穂日命社、左が稲荷社で御三社として祀られている。 丁度私たちが訪れた時は、社の周囲に幕を張る作業をしている。

神域内で最古の建造物四脚門

趣きのある石畳

御三社
御三社入口門



中央の天穂日命社

御三社の横は塀が無くなり庭園に繋がっている。 庭園には心字池、亀の尾の滝、池の中央に天神社を見ることができる。 この景観がとても良くじっくり撮影。 三脚を車に置いてきたため、その代わりを探す。 手前にある樹木の枝を利用してカメラを固定しスローシャッターで撮影。 拡大してもほど良い滝の表現を撮影できた。 庭園内の亀と子供の石像の台座を利用して異なる角度から滝と心字池を撮影。

心字池、亀の尾の滝、天神社

心字池全景

亀と子供の石像

北島國造館の庭園
心字池、亀の尾の滝、天神社

亀の尾の滝とソテツの組み合わせ

北島國造館

10時半を過ぎて、北島國造館の御神殿前に戻った。 出雲大社教の千家国造館と出雲教の北島国造館とニ家あることに複雑な思いがする。 これで出雲大社の全体の参拝を終了。 一旦、駐車場に戻ってプランの確認!

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