■ 笠間つつじ祭り ■
道の駅潮来の情報館で見た巨大なポスターに誘われて潮来から笠間市まで約75kmを走る。 途中では霞ケ浦に沿って走り、休憩しながら市内中心部の駐車場に到着すると、つつじ公園の駐車場は大混雑です。 ウロウロしてつつじ公園と笠間稲荷神社の中間に一日500円の有料駐車場を見つけた。 駐車場からつつじ公園丘陵の頂上までは、歩いて約25分ぐらいです。 快晴で歩きだしたら汗が出るくらいで日差しも強いです。


途中で興味ある看板を発見する。 私達と同世代の歌手、坂本九ちゃんの家と書かれた案内板です。 戦時中、疎開のため川崎から笠間に一家で移り住んでいた時期がありました。 その時期に住んでいた家屋を保存活動しようと地元の方々が立ち上がっているそうです。



歌手「坂本 九」ちゃんの疎開先









弁才天入口

家屋に思い出写真を展示して、歌手坂本九の記念館のような形にしたいようです。 道路の反対側には弁才天が祀られて、入口の鳥居のそばに「上を向いて歩こう」の歌詞が刻まれた石碑があります。 家屋に向かうと入口の玄関わきに数々の写真が掲示してあり、その説明にも懐かしさがこみあげてきた。

「上を向いて歩こう」の歌詞



弁才天

道路は丘陵の頂上に向かって登りの坂道です。 時々車が反対側の駐車場へ通過するが、つつじ祭りの観光客のほうが圧倒的に多いです。 下の入口で渋滞混雑して規制しているようです。 アスファルトの道と歩行者用の小道を登って行くと、丘陵入口に簡易ゲートがあり、ここで入場料を徴収していた。






つつじ公園の案内図を見ると、公園への入口は3ヶ所ある。 それぞれの方向からつつじ山の頂上まで、色とりどりのつつじと新緑の樹木で覆われた通路があります。 私達が通過したゲートは第二ゲートでした。 入口手前から丘陵の上まで、色彩が鮮やかなつつじが咲き乱れています。









新緑を背景につつじが際立つ!

下の駐車場は250台だが、この入口そばの駐車場は16台、20台、30台、40台の小さな駐車場がある。 こちらの方は頂上へ荷物を運ぶ車両が多いようです。 車椅子の人でも楽しめるように舗装された小道をワイワイガヤガヤ話しながら多くの家族連れが通り過ぎます。










視界が効かない所では、陽光に照らされた鮮やかなツツジをアップで撮影を楽しみながらノンビリと歩いて行きました。 立ち止まって、三脚を立ててからカメラをセットして、一枚撮影するにも時間がかかるので次々人に抜かれていく。 今まで見た事のない色彩のツツジに大興奮でした。 笠間城のある佐白山の北の山、標高143m富士山は笠間城の出城があった場所です。



つつじ山の頂上

座頭市の石碑


陸上競技場のよう

丘の頂上は結構広く陸上競技場の400mトラックの広さに感じた。 視界が広がって遠方の山々が見えるようになると手前のツツジと新緑の樹木と際立ってコントラストが引き立ち丘陵が別天地のようです。 コンサート会場もあり、つつじの即売も行われている。 4月中旬から5月中旬に開かれるつつじ祭り。 つつじの花は春の風物詩として欠かすことができない。 様々な品種があり、丘陵全体に約8500株のつつじが見事に咲き誇り人々の目を楽しませてくれる。 期間中は園内では野点や琴の演奏等も開催している。





後背に筑波山

頂上に到着して時間がお昼になった。 何処か休憩しながら昼食をとれるところが無いかと見回して、休憩処のベンチが空いた処で腰かけました。 妻もタイミング良い時にベンチが空いて嬉しそう! 持参したお握りや惣菜、水筒を取り出しベンチに広げている。 日差しが遮られた所から見える景観は見晴らしが良いから食事も美味しい!


身代り観音様







昭和42年に市民によるつつじ一株運動により始まった笠間つつじ祭りは今年で42年目を迎えるそうです。 約7haの園内には、霧島、日の出、久留米、ヤマツツジなど様々な品種のつつじが植樹してあり、 最盛期に小高い山一面が真っ赤に染まる風景は見ごたえ十分です。 今日の開花状況は入口に7分咲きと表示されていました。 ゴールデンウィークにはこの状況がさらに開花し、多くの人で楽しめそうです。 でもそうなると景観に人が目立って撮影が難しくなる。






眺望も素晴らしく、頂上を一回りして筑波山を探しました。 その方向と展望台の間には樹が邪魔して見えない! やむなく他の山並みの撮影をするがこの頃から太陽が雲間に隠れることが多くなった。 陽光が遮られると色彩感が一気に失われる。撮影のタイミングが難しくなりました。 展望台の脇に身代り観音様が立っている。 初めは四方に目がいっていたが手前にある観音様に気が付かなかった。 妻は早速、お参りに行きます。 入口に順番待ちしているお年寄が列をなしていた。 一区切りした所で観音様を撮影してみました。 白い観音像と青空、足元にはピンク色と緑が飾ってあるようでとても新鮮な感じがする。










頂上の中央部は芝生になっているからシートを敷いて家族連れが寝転んで楽しんでいる。 観光案内所兼売店には笠間の美女が観光大使をしている。 美人と花は良く合うが、つつじの美しさに負けているよう…。 座頭市の石碑を発見したが、石碑には文字でなく絵文字が刻まれている。 なぜここに座頭市の石碑があるのが判らないままだった。






つつじ山の撮影で楽しいのは視野を変化させること。 広い範囲を撮影したり、ミクロ的な視点に立って撮影したりすることで花びらの撮影に変化をつけることが出来る。 この後、その変化を考えながら撮影していく。 記念撮影しながら立ち止まっては構図や陽光の状態をみながら、二人で撮影を楽しんだ。






時間に余裕があるから、この時は人の通りが無くなるまで我慢して撮影することが出来た。 頂上エリアから丘陵の中段の位置に散策道があるのでここを周遊してみます。 今までつつじを見る機会は手入れのされた公園のツツジが多かったが、 ここに見るつつじの美しさは植樹が均一でなく樹の大きさも様々で、 その様相が自然で美しく感じた。






赤、朱、ピンク、紫、オレンジ、白と丘陵全体が色づきアチコチでカメラに向かって記念撮影している姿や、 熱心につつじの撮影をしている方も7分咲きのツツジが丁度良いのではないか! 私達が食後の散歩をしている時間でも、ゲートからはさらに多くの人達が訪れています。






つつじ公園に来て丁度2時間が過ぎた。 午後1時を過ぎて駐車場に戻ろうと思う。 大分歩いたし妻も疲れたようです。 笠間と云えば笠間稲荷神社、笠間焼がイメージがあったが、今回は新たにつつじ祭りが加わったと思う。 今後さらに植樹され山全体がつつじに覆われると話題の場所になるんじゃないかと思う。

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