■ 南アルプスの南麓 寸又峡 ■

自宅を金曜日の夜半に出発し環八を走り東名道に入る。 3連休の割には台風が近づいているのか、それほど混雑無く東京ICに入った。 東名道も御殿場までは混雑無く走行。 御殿場から新東名道に入るとさらにスムースに走行でき、 あまりにも道路が空いているので驚いた。 島田金谷ICを零時過ぎに出るため、新東名道のSA、PAで時間調整しながらの走行で島田金谷ICを出たのが零時15分でした。


県道473号線は南アルプスの麓に向かって真っ暗な夜道を夜間走行する。 あまりにも、通行車両が少ないので動物の飛び出しに心配しながらの走行でした。 目的地の道の駅川根温泉に到着したのが午前1時過ぎになった。 妻は仮眠しているが、私は持参した惣菜とビールを戴く。 地デジを静岡に選局してニュースを見ながら一杯ひっかける楽しみがある。

道の駅川根温泉


早朝6時頃に起きると駐車した後ろに道の駅の足湯があった。 車両の両側に近隣のお年寄りが軽トラで横付けして、朝から足湯に浸かっている。 お年寄から声を掛けられ川根に来た目的を聞かれた。 天気が良い今日だけが撮影のチャンスと話すが紹介された景勝地が多すぎて苦笑い! 皆さんは井戸端会議の感覚で足湯を楽しんでいる。 こうした会話が私達夫婦の楽しみである。

川根のお年寄りの語らいの場

早朝の7時に道の駅を出発し寸又峡を目指す。 渓谷には午前中に訪問したほうが、その後の予定がスムースに運ぶと思う。 362号線から77号線を走行して、寸又峡には8時半に車両が入れる最奥に到着。 無料駐車場の奥に駐車して近隣を歩いてみる。 お土産処で、観光案内地図有りますの看板を見つけ、お店の人に聞いたら今切らしていると云われた。 取りあえず案内板を撮影して概略を記録しておく。 ハイキングの準備をして橋を渡った所のお土産処で、この先の距離と時間を聞いてみると丁寧に説明してくれ観光案内地図をくれた。 またここは近隣の山へ、登山の起点でもあり、ハイカーのグループが準備や出発している。

日本自然100選の看板




戻ってきたら、このお土産処で休憩しよう。ソフトクリームも美味しそう! 出発して最初に登山口のゲートに到着。 案内所で係員が環境美化募金の寄付を頼まれたのでワンコインを募金。 小屋の横に、この地の特産物が展示してあるので撮影してみる。 大きなキノコや鹿の角が珍しい。 妻が気さくなオバサン達と会話が始まりなかなか出発できな〜い。

入山ゲート



寸又の特産物



寸又峡プロムナード

寸又峡プロムナードと呼ばれるハイキング道は舗装されていて時々工事車両が通る。 左側は山が迫り右側に寸又峡が下に見えるが木々に遮られてよく見えない。 それでも対岸の山々の緑が鮮やかで非常に美しい景観です。 気温も、暑くも寒くもなくハイキングには最高の天候です。 空は青空が所々見えるが台風が接近しているのか雲量が多い。 この川は大井川の支流で寸又川と呼ばれるそうだ! 下方に所々で寸又川の河川が見えてくる。 川幅が広いが水量は少なかった。 河床の砂利が白く目立っている。

寸又峡プロムナード




大きく開けたところで寸又川がよく見える処がある。 その河川に吊り橋が架かっていた。 これが夢の吊り橋かと思ったが、案内板があって、それによると猿並橋だという。 猿並橋は長さ96m、高さ11mでこの一帯に住む猿の群れのため、及び朝日岳への登山路として架けられたという。 寸又峡プロムナードを進むと香和家(かわや)という文字のトイレがある。 お洒落な漢字だ。 さらに進むと天子トンネルが見えた。 トンネルの形が鉄道のトンネルに似ているので、以前の森林鉄道の名残があるかも知れない。



香和家(かわや)という文字のトイレ
猿並橋

寸又峡…
赤石山脈から流れる寸又川の支流で全長16kmの渓谷が続く。 南アルプス南部の登山口の一つで、寸又峡温泉も知られている。 複雑に入り組んだ流れが特徴で蛇行した流域が続き川床も広い。 寸又峡温泉付近は川床だった所が公園の散策路として整備されていた。 上流は手つかずの自然が残り、原生自然林保存地域となっている。 また、以前は林業が盛んだった名残が飛龍橋やハイキング路として残っている。 ハイキング路は3km程で約1.5時間必要と云われ、撮影しながら歩くと2時間はかかるでしょうと教えて貰った。

天子トンネル



天子トンネル…
天子トンネルは天子山を貫く210mのトンネルです。 このトンネルが出来るまでは天子山を迂回していたが、森林鉄道と歩道があった名残です。 冬になると寸又川上流から天子の鬼の風と呼ばれる冷たい風が吹き抜け、この風に触れると無病息災がかなえられるという言い伝えがある。 天子トンネルを抜けると対岸の山に大きく崩れた亀裂が見えた。 このような山崩れの後が緑で覆われた形跡も窺えて自然原生林を感じる事ができる。

蛇行した遊歩道を進むと道路の分岐点がある。 案内によるとハイキング道はここを起点にひと回りしてくるようです。 夢の吊り橋の看板があり、隣に、「歩行に自信の無い方は飛龍橋方向に進んで、上から夢の吊り橋をお楽しみください」と注意書きがあった。 夢の吊り橋への入口は直下の大間ダムに向かう形になります。





大間ダム入口

大間ダムまでは映像の様な階段が下に続いている。 階段が終わると右手に大間ダム、左手が下り坂の遊歩道だ。 これだけ下るという事は、元の場所へは下った分だけ何処かで上るわけだ! 久しぶりに良い汗をかきそうです。 遊歩道の途中で夢の吊り橋が見えてきた。






遊歩道が木々に覆われ、その隙間からエメラルドグリーンの川面が見える。 緑が薄日で映えて、その川面と対照的で非常に美しいです! 遊歩道は少しずつ下りながら川面が迫ってくる。 対岸の木々の緑も映えて、渓谷の美しさを実感できる処です。 吊り橋の手前で木々の間から垣間見える渓谷美が気に入り撮影。









立ち止まって撮影した処から暫く進むと夢の吊り橋に到着。 数組の人達がいたが、吊り橋は非常に揺れるようです。 途中で引き返してくる人達もいた。 ハイヒールで来るなんて常識を疑う人もいる。 記念撮影だけして戻る人もいます。

夢の吊り橋…
吊り橋は大間ダム湖に架かる長さ90m、高さ8mの吊り橋で、その名称は夢に出そうな幻想的な橋という意味の他に、 渡るのが怖くて夢に見そうな橋という意味もある。 人数制限があり、一度に渡れる人数は10人に制限されている。 行楽シーズンには遊歩道が一方通行になるそうです。 昨年、「世界の徒歩吊り橋10選」に選ばれています。


さて!この後、吊り橋に足を踏み出したが…。
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