■ 平湯大滝 ■
何度も説明するが平湯大滝は以前、冬の時期に凍結した大滝の撮影に訪問して貴重な映像を手に入れた。 その後、パソコンのクラッシュでバックアップしてなかったので大切な映像が水と消えた。 何としても四季の映像の一つを手に入れたい思いがあった。 と云う訳で車のナビによると飛騨の里から平湯大滝公園まで40q弱の距離、普通に走れば1時間で到着できる。


国道158号線を順調に走って1時間弱で平湯大滝公園駐車場に到着。 入口で駐車料金を請求されて吃驚した。 以前訪問した時、駐車場は無料だったのに…。 500円を支払うが、観光客が来なくなるんじゃないかと思った。 午後4時、お休み処では観光客の姿は見えない。そして観光後、平湯温泉に入浴したい。

中部縦貫道の安房トンネル付近 それでも紅葉は無料

シャトルバス乗り場にバス(料金100円)は無かったので歩いて行く。 向かう方向にそば道場がある。 その先に足湯があったはずだが、行ってみると誰も居ないし温泉は出ていなかった。 以前来た時は、平湯温泉に大滝の水を混ぜて気持ち良い足湯を体験できたが、立札に当分中止と書かれていた。 収入が減って駐車場が有料になった理由が分かった。

休憩所 シャトルバス乗り場足湯コーナー そば道場

そば道場の先はロックガーデンエリアになる。 この地の自然環境に合わせて庭石や高山植物、そして白樺林などが配置されて、川のせせらぎを聞きながら楽しめる癒しの空間です。 途中には休憩所やトイレなどもあり散策には最高です。 但し、平湯大滝への途中の道にあるから癒しの空間は斜面にある。

癒しの空間エリア 休憩所


駐車場から大滝までの空間が平湯大滝公園のエリアになっている。 ロックガーデンを過ぎるとアスファルトの道路と合流して、登坂を歩く形になる。 シャトルバスも通るから道幅は広い。 その先に野外ステージのような広場がある。 イベントなどで使われるようだが、家族連れには絶好の遊び場所だ! ベンチでお弁当を食しても良い。 遠くに大滝が見えて周辺の景色と合わせて素晴らしい映像を得る。






野外ステージから道が続く。 ちなみに公園入口から大滝まで約0.7qある。 砂利道を進むと川に沿って道が続く。 この川は高原川で乗鞍岳の北麓から奥飛騨温泉郷、福地の集落を通り栃尾で蒲田川と合流し飛騨市の神岡を流れる。 やがて富山県境で宮川に合流し神通川となって日本海に流れ出る日本有数の急流河川です。

砂利道を進む




平湯大滝は落差64m、幅6mで水量の多い滝で雨量の多い乗鞍岳の水脈がある。 日本の滝100選にも選ばれ、滝の水量が多く豪快さを感じる。 紅葉の最盛期は日差しを浴びた紅葉の鮮明さが飛騨、美濃紅葉33選にも選ばれている。 冬季厳寒期に訪問した時は半分ぐらいが氷結し、流れ落ちる水の糸が美しかった。


平湯大滝の付近は、今から約3億年前の古生代に海底に堆積した砂や泥が固まってできた堆積岩が広く分布している。 大滝の上流はこの堆積岩の上に安山岩の溶岩が乗っている。 この溶岩は約1〜2万年前に噴出し、乗鞍火山の仲間の四ッ岳を形成している。 この安山岩の溶岩の先端が崖になって大滝が出来上がった。 火山の多い日本は溶岩の末端に滝ができることが多く、日光の華厳の滝、立山の称名滝、焼岳の白水滝などがある。 …神通川水系砂防事務所の案内板から記載。

■ 氷結した平湯大滝の映像はこちら ■


念願の平湯大滝に来て大満足。 駐車場に戻り、時間は5時前。 駐車場を出る時は駐車事務所は閉まっていて、以後の時間はフリーでした。 ここから日帰り温泉、平湯の森に向かう。

平湯温泉の発祥を伝える白猿伝説… (案内板から記載)
今から450年前、甲斐の国の軍勢が飛騨に攻め入った。 この時疲労困憊した甲斐の兵士たちがやっとの思いで平湯大滝までたどり着き、ぼんやりと滝を眺めていると、 滝口から年老いた白猿が降りてきて山中にこんこんと湧き出る温泉へ導いてくれた。 これが平湯温泉の始まりと伝えられる。

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