■ 白山スーパー林道 (岐阜側) ■

笈が岳(おいがだけ)は霊峰白山から妙法山、三方岩岳を経て北の奈良岳へ延びる稜線は、加賀と飛騨の分水嶺といわれる。 また石川県、岐阜県、富山県の県境でもあり、笈が岳(1841m)は古くから加賀、越中、飛騨の国境でもあった。 ここを貫く白山スーパー林道は岐阜県白川村と石川県白山市を結ぶ有料道路です。 四季を通してブナの原生林や広がる樹海林から白山連峰の遠望、数多くの滝、峡谷美を楽しめる山岳観光ルートです。


白川村から林道に入り走る。 トンネルを抜けると暫くして料金所のゲートがある。 普通車の通行料金3150円を支払い、路肩の整備された道路を登り始めた。 青空と雲が半々でまずまずのスタート。 スーパー林道は全長約33kmですが観光しながらだと、どのくらい時間がかかるか判りません。 見込みは3時間ですが、お気に入りを見つけてハイキングしたら時間はおぼつかなくなる。









白川側の料金所ゲート



白川展望台…
低い雲が山の稜線を囲んでいる。 その為白川郷の集落が見えるはずだが霞んだような状態です。 ここからは立山連峰や穂高連峰の稜線がよく見え、下方に雲海が漂っている。 しかしながら逆光のため映像は良くない。 本来なら眼下に御母衣ダムや椿原ダムなどが望むことができるそうです。 駐車場はガラガラで僅かに2台の車が駐車していた。

白川展望台



白川郷展望台




標高1200mの駐車場から石段を登ると手入れの行き届いた所が展望台です。 先程走ってきた道路が眼下に見え、高度を実感した。 ここにブナの小路という散策路があり所々に秋の花々が咲いている。 その小さな花びらを撮影してみた。 このような映像は妻が喜ぶ。







先程走ってきた道路






何台かの車が到着して駐車場が賑やかになってきた。 ここから本格的にスーパー林道を走ることになる。 今まで見えていた山々から北方の連峰が良く視認できる。 これが白山連峰の一部だろう。 低い雲海が流れ稜線が見えたり隠れたりする。 眼下には稜線の深い谷が切れ込み濃い樹林帯を形成している。









後から来た人達が私達と同じ様に路肩に駐車しては撮影している。 抜いたり、追い付いたりしながら撮影するが、運転手を除いて林道を歩きながら撮影してゆく人もいる。 高度が高くなりカーブを曲がる度に景観が変化してゆく楽しみがある。 まさに夢に見た白山スーパー林道の醍醐味です。 夢の実現で、破顔してる私の顔を見て、妻もこのような場所に来るとは思わなかったと満足顔でした。




中央が大笠山(1832m)右手に奈良岳(1644m)




紅葉は時期的に少し早いと思っていた。 標高の高い所から紅葉が始まり、遅れて麓へ下りてくる。 その為、高い所の紅葉を期待している。 今は稜線の一部が紅葉が始まったばかり。 峡谷部分は色濃く緑の樹林が広がっている。 それでも上方を見上げると所々色づいて楽しみです。

白山連峰北方向の遠望



少しずつ紅葉が…

妻は歩きたいのか、デジカメ持って先へ先へ進んでいる。 車に注意しろよと言いながら私も撮影しては車を進める。 途中で一人で来てる人に追い付かれた。 見守っていると三脚を立て一人でポーズを決めてセルタイマーで撮影しては車を走らせている。 一人旅は私にとって四国自転車遍路が初めての旅だった。 この人がどのような気持ちで旅してるかはわからない!



笈が岳(1841m)




三方岩駐車場に到着。 ここは白山林道で最も標高が高い位置にある。 標高は1450mでトイレもあり駐車スペースが広いです。 それはここを起点にして三方岩や妙法山への登山口があり、 日帰りの登山ができることで人気のあるスポットです。 しかし林道は閉鎖される時間帯があるから帰りの時間を考慮しなければならない。 (比叡山ドライブウェイと同じ様に閉鎖時間帯がある。)

三方岩駐車場




三方岩駐車場で大休憩。 次から次へと車両が到着して周囲の景観を撮影している。 山側には紅葉が最高の状態で展開している。 青空と紅葉がマッチングして最高の撮影状態です。 時間が9時になり今日は一仕事して、二つ目の仕事が始まった。 「朝起きは三文の徳」というけれど、それを実感。

三方岩の紅葉




遅れて一人旅の人が来た。 三脚を立て一人ボーズで撮影してるけど、はたから見ると自分撮影に没頭してるみたい。 私達は一通りの撮影が終わりベンチで休憩。 「お父さん今日はこれから何処行くの?」、「午後になって明日の天気予報で、福井県側か岐阜県側に向かう」と返事する。 台風の影響を考慮して、福井県側なら予定通り丸岡城、東尋坊に向かう。 岐阜県側なら郡上八幡、飛騨高山、奥飛騨鍾乳洞、平湯大滝となる予定です。

三方岩の紅葉




白山スーパー林道について走る前に機会あるごとに調べてきた。 そして実際に、今この地を走っている。 白山は古くから霊峰として白山信仰があり、中世には白山修験の霊山として栄え、 登山口には修験道がひらかれ、富士山、立山と共に日本三名山(日本三霊山)の一つです。 後半はトンネルの向こう側、石川県に入ります。

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