■ 手取湖(石川県)から九頭竜湖(福井県)へ ■
今回の旅のメインは白山連峰。 白山連峰を周回するルートで、歴史や文化を探しながら、北陸の自然を鑑賞するプランです。 その白山市の道の駅瀬女を出発して157、158号線を走る。 その途中で手取湖、九頭竜湖まで走るが、最初のドライブは手取ダムから勝山市に向かった。 手取川は白山連峰の岐阜県境を水源としている。 下流では上杉軍と織田軍の手取川の戦いや源平合戦の戦いの場になった歴史もある。 日本有数の急流河川で中流域には手取渓谷などがある。


157号線を走りだしてすぐ手取ダムを道路から見れます。 ダムの高さが153mあり、北陸地方最大のロックフィルダムで手取川の治水によって、石川西部の利水に利用される多目的ダムです。 ダム付近で道路工事があり片側通行で大分時間を待たされた。 工事区間が長いので路肩に駐車して景観を楽しむ余裕がなかったのが残念です。 この後も度々工事区間があり通行するだけの走りになった。



手取ダム





この後、工事区間が多くて

赤谷大橋


手取湖の景観を楽しめるようになったのは湖の中程、赤谷大橋付近に来てからです。 ここから広がる手取湖の景観は陽光もあり湖面の色もエメラルドグリーンで美しい景観でした。 ここから勝山市まではなだらかな下り坂で北陸の地方の景観を楽しみます。 勝山市には観光スポットも数多くあり大いに興味があるが、それを知り得た事が収穫です。


手取湖の上流には白山恐竜パーク白峰というテーマパークがある。 ここは恐竜博物館で貴重な恐竜や化石標本を展示してある。 また手取川沿いの岩壁に桑島化石壁を見つけた。 何の変哲もない岩壁ですが、この地層から植物化石や恐竜化石が発見された。 その案内で取りあえず撮影したが、沿道の近くには大きな恐竜像が迎えてくれるユニークな所です。



桑島化石壁

白山恐竜パーク白峰入口


桑島化石壁

勝山市と越前大野市は隣り合わせで、ここにも観光スポットが目白押しです。 大いに興味を持ち予定を変更してもいいかもと思った。 ここから158号線を九頭竜川に沿って走る。 西勝原第三発電所からはJRの九頭龍線は長いトンネルに入るが道路はカーブが多い山岳道路になる。 この道は美濃街道とも呼ばれ岐阜県郡上市へ繋がっている。

石川県から福井県へ

九頭龍峡
九頭龍峡

仏原ダム

仏原ダムでは湖面の色が天候の具合でいろいろな湖面色を見せてくれる。 天気も雲が多くなってきた。 台風がどの位置にいるか心配です。 今回の旅では後半は九頭龍ダムから岐阜県へ向かう場合と、福井県側へ向かう場合と二通りのプランがあり台風の様子で判断する予定。





琴洞橋

九頭龍線がトンネルを出る所で終着駅の九頭龍湖駅近くになった。 道路も依然として工事区間があり、景観を楽しみながらの走行は今一です。 道路のトンネルは積雪防止のトンネルを通りながら走る。 山岳の道路特有のトンネルです。

九頭龍湖駅前

JR九頭龍湖駅に到着。 駅前の駐車場に止めて駅の見学です。 終着駅という言葉は何処の線でも旅愁を感じるものです。 この先、無い鉄路に、年老いた人生の終着も感じてしまう。 そんな思いで駅舎内に入った。 駅舎はお洒落な山小屋風の建物で内部も丸太風の造りで終着駅の雰囲気がある。 時刻表を見ると一日に5本。 何かの見間違いかと思って見直したが休祭日、平日でも同じです。 改札はシャッターが閉まり駅務室も閉まっていた。 改札口からホームに抜けると鉄路の終端が見える。 ホームから降りて線路を横切り反対側から駅舎、鉄路を撮影してゆく。 どの様な構図が終着駅の雰囲気が出るか苦労する。

九頭竜湖駅舎

鉄路の終端
改札口




駅舎の隣には道の駅九頭龍が併設されている。 隣の直売所、情報館に向かうが、その前に恐竜が展示してある。 この模型、15分毎に大きな口を開け鳴き声が出るようになっていた。 妻は大きな口を開けた恐竜を撮影、私は閉じた恐竜を撮影。 子供の恐竜も可愛らしい!


現在午後1時を過ぎて九頭竜湖へ向かう。 再びハンドルを持ち直して渓谷に沿って登りの158号線を走る。 やがて大きな鷲ダムに到着。 ダム堰堤から見ると鷲ダムの上流にもう一つダムがある。 これが九頭龍ダムだ! 連続してダムが続くのは珍しい。 鷲ダムの堰堤には入れないので撮影だけして九頭龍ダムへ向かう。

鷲ダム

九頭龍ダム


九頭龍ダムには広い駐車場があり周辺の岩壁の補修工事をしていた。 駐車場に入れてダムに向かうが公園の様に整備されたダムです。 九頭竜川一帯のダムの見学説明コーナーもある。 先ずは、特徴あるロックフィルダムの見学です。 石ころを積み重ねただけで巨大なダムを築き上げることができる方式の雄大な景観を見学。 ダムのどちら側から見ても非常に美しい景観です。 コンクリートも人間が造り上げたものだが、石ころダムも捨てたもんじゃないです。



九頭龍ダム事務所兼観光館


ダムによって造られた湖も湖面と山々の景観がいい! これで陽光があれば湖面が映えるだろう。 午後になって台風の影響で雲が広がってきた。 車に戻ってテレビで天気予報を聞く。 予報によると北陸地方はよろしくない。 しかし岐阜県側は降雨が無いという。 この予報で現存天守のある丸岡城、東尋坊への観光は諦め、郡上八幡に向かうことにした。 新たな予定は郡上市、高山の飛騨民俗村、平湯大滝とすることに内心決める。 でも妻には話さなかった。






九頭龍ダムは岐阜県白川にある御母衣ダムと同様の形式のロックフィルダムで、この地域の地盤が軟弱で重力式のコンクリートダムが適さなかった。 ダムの高さが128mで直下に揚水発電の調整池として鷲ダムが建設された。 これでダムが連続してあることが判った。 台風で洪水が多かった僻地のこの地がダム建設で洪水も防ぐことができるようになったが、この地の一部が水没することになった。 湖に沿って走るが細長い湖は長い区間続いた。 まさに山岳地帯の凹みに湖が横たわっていた。






湖の端に近づくとオレンジ色の箱が瀬橋が見えてきた。 湖の橋は県道230号線は瀬戸大橋の試作として建設されたという。 吊り橋の形状が瀬戸大橋にそっくりで、愛称を夢の架け橋という。 国道158号は九頭竜湖を過ぎると油坂峠から岐阜県に入り大きなループ橋を通る。 このループ橋から白鳥西ICを経由して油坂峠道路がある。 この道路は福井県と岐阜県とを結ぶ重要な路線であり、将来は高速道路として中部縦貫自動車道の建設が計画されている。 油坂峠道路はその一部であるが、現在は無料で通行できる。 油坂峠を経由して岐阜県郡上市に入ると地名は白鳥地区になる。

箱ヶ瀬橋

白鳥地区の町中に入ってコンビニに寄り、買い物と休憩をする。 妻には九頭竜湖の夢の架け橋で台風の影響で福井から岐阜に向かう事を伝える。 妻は任しているからどこでもよいと言ってくれた。 宿は郡上の民宿を素泊りすることにした。 コンビニの方にこの付近に日帰り温泉が無いか聞くと2ヵ所あるという。 道の駅古今伝授の里やまとに併設された天然温泉やまと温泉やすらぎ館と美人の湯しろとりがあるという。 どちらが好きですかと聞くと、美人の湯だというので、場所を教えて貰う。 同じ地区に2ヵ所あるのは嬉しい事です。 道の駅に寄ってみたら無料の足湯があり、その形が珍しいので撮影。 お土産を買って美人の湯に向かう。

道の駅古今伝授の里やまとの足湯施設

足湯の内部


美人の湯しろとり

美人の湯しろとりは少し段丘を登った処にあり広い駐車場がある。 源泉名が美人の湯しろとりで珍しい源泉名だ! 泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、特徴は全てのお風呂が源泉掛け流しです。 浴後の妻は大喜びでした。 また来たい温泉だったと言い民宿に向かう前に再びコンビニに寄って紹介のお礼をする。 地元の人の笑顔が印象的でした。

郡上の町中に入り民宿から紹介された食事処を教えて貰い、 戻ってからは天気予報を確認して、早々と就寝した。 ポカポカした身体は疲れを癒してくれた。

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