■ 柿田川湧水群 ■
ナビを使わず国道1号をひた走り、駐車場への入口がわからず通り過ぎてしまい、結局は柿田川湧水群の一帯を一回りすることになった。 駐車場の反対側は住宅地が広がり道路は行き止まりになったりして、公園を大きく一回りし、 駐車場は三島方向から手前の路地に入り、公園の中ほどに駐車場がある。 訪問した時は乗用車だけで、各所に空きがあり最奥に駐車。 出入りの多い場所はできるだけ避けたい。

天然記念物…柿田川湧水群
湧水群の源は約40q北の富士山に降雨した雨や雪で、これが地下水となって三島溶岩流の間を十数年を経て流れ、 適度にミネラルを含んだ日本有数の湧水量となっている。 ここにどうしても一度、訪問してみたかった。 映像も画像だけでなく動画でも撮影する。

散策から戻ると駐車場は満車でした 駐車場から遊歩道に向かう

車を置いた所からすぐ柿田川を眺めることのできる遊歩道の入口がある。 大きな散策マップから現在地を確認して遊歩道に入り、ここから川に沿って下流へ向かいます。





…柿田川と柿田川公園
静岡県の清水町を流れる狩野川水系の一級河川で、全長約1200mという日本で一番短い一級河川です。 また周辺地域は大量の湧水を水源とする稀な川で、長良川、四万十川、仁淀川とともに日本の清流最上位にランクされている。 云わば川全体から湧水しているという事実がある。 湧水は上水道用水に利用され、清水町だけでなく周辺の沼津市、三島市などに送水されている。 その柿田川の上流部と国道1号線が接し柿田川公園がある。 水が湧き出る湧き間を観察できる遊歩道や湧き間と川面を眺められる展望台が作られていた。

遊歩道から見学できる湧き間



樹木も保護して遊歩道が作られている

視界が大きく広がり川面が良く見える遊歩道に出た。 川面をよく見ると流れの中で湧き出る川面が沸き立つように風がないのに波立っている。 川全体の幅の中で中央に川が流れているが岸近くは青々とした水草が生繁っていた。



川全体が池のように感じる


妻は訪問前は乗り気でなかったが、いざ足を踏み入れて歩いているうちに夢中になった。 暫く歩くと川岸に白い鳥を発見! 何の鳥かは未確認ですが白サギかな? この辺は岸辺には水草が密集していて野鳥の隠れ場所にぴったりのようです。 遊歩道からも適当な距離があり、柿田川全体が見渡せます。






さらに遊歩道を進むと二手に分かれた。 左は暫く進んで階段があり住宅街の道路に出るかたちになる。 戻って右手に暫く歩いていくと、川面は見えなくなり木々に覆われてきた。

八ッ橋

草の下は水が流れている湿地帯


遊歩道がなくなり普通のハイキング道のようになり、完全に林の中に入った。 それでも自然公園だから、まだ川に沿って歩くうちに見晴らしの良い処に出るんじゃないかと期待しながら歩く。 妻はもう駄目と戻っていった。 やっぱり駄目だった。 住宅地の中に出てしまい、やむなく来た道を戻った。



住宅地にでた


とうとう行き止まり…

駐車場の所に戻る形で、今度は遊歩道を上流の方向に向かいます。 遊歩道の下に湧水広場があり、親子連れが水場ではしゃいでいた。 遊歩道の上から眺めて観光客が引き上げた頃合いを見計らい湧水広場に下りてゆく。 ここから両方向を撮影。 結構良い構図で満足しながら暫く佇んでいると、再び親子連れやグループがやってきて賑やかになりその映像も確保。





湧水広場の下流方向

湧水広場の光景です。 広くはないが流れる川は水深が浅く、滑らないように石が敷き詰めてある。 子供達や親子連れの記念撮影スポットにはぴったっりで、流れる湧水を体感でき子供達の笑顔が印象に残った。 孫たちを連れて来てあげたい。

湧水広場の上流方向

トンネルから湧水が出ている


…孫が来た時は近くの公園で遊ぶことが多かったが最近はそれが少なくなった。 成長するにしたがって、将棋やオセロなどで遊ぶことが多くなり、外で遊ぶことが少なくなったことを実感する。 湧水広場ではしゃぐ子供たちを見てそう思った。 一番上の孫は野球が好きで一緒に練習することは少ない。 せいぜい、試合の連絡をもらって応援に行き、隠れて撮影する。 試合が終わって姿を見せる爺婆。 爺婆が来たと知ると、私達をチラチラ見るから、結果が出ないことが多い。 そんなことを思いながら柿田川公園の散策をしている。…たまにはこのように遊んでみたい!



トンネルに続く湧水路


湧水広場を登っていくと広い芝生広場に出た。 柿田川公園の中心の広場のようです。 向う側に国道1号線が通っている。 芝生広場には多くのベンチが周辺に置かれて、それぞれ家族連れが休憩していた。 ここを中心に自然を観察したり遊び、食事をしたりする人々が多い。






登りきった左手に石碑があり、のぞいてみると神社があった。 鳥居をくぐり参道を進むと小さいが手水舎もあった。 貴船神社と記されている。





貴船神社

貴船神社から芝生広場の端を歩くと、第二展望台の案内があった。 入口が階段になっていて下りていける。 急な階段だが手摺もあり妻と一緒に下りて行った。 途中から見晴らしが良くなり対岸も見えるようになる。 川面に水草が点在して透き通った川底が見える。

第二展望台入口



手摺から下を覗き込んでいる人が多い。 何だろうと寄ってみると、大きな湧き間からコンコンと湧水が湧き出ていた。





大きなコンクリートの枠から静かに溢れ出る湧水が周辺に波紋を形成している。 大桶のような底は透き通っていて下までよく見える。 忍野の湧水を思い出す。 但し湧水量はここの方が圧倒的に多い気がする。 デジカメを動画モードに変更してメディアも新しいものに交換して撮影した。 私のホームページは動画の掲載は有料になるので、他で投稿する予定。






第二展望台から公園広場まで戻り、妻はベンチで休憩。 私は国道側の公園入口正面の撮影をしながら歩き回った。 正面に公園の大きな石柱があり、ここから入ると花壇があり噴水で囲まれた池があり、カップルが記念撮影していた。 噴水が風によって吹き上がる方向を濡らしている。 虹が出る角度を探したが、雲が多いので難しい。



国道から公園への入口


1970年代は日本の高度成長期で豊富な湧水を求めて工場が進出した。 当時は工場の排水が垂れ流しで水質が大きく悪化した時期があった。 当然、魚も住めない状態になり、川岸がコンクリートに変わったという。 日本全体の自然が壊された時期です。 1980年以降、地元有志で自然回帰運動が始まり、工場の移転や清掃活動で自然回帰が進んだという。 湧き間の大きなコンクリートの枠も工場の井戸跡だという。



寒緋桜


池の周りは庭園のように囲んである。 寒緋桜が鮮やかな色彩を見せてくれる。 いつの間にか妻も一緒に撮影していた。 ここから第一展望台方向の案内を見つけたので向かった。 週末だから近所の人や観光客が結構集まっている。 展望台入口から階段を下りていく。 展望台のスペースも広く階段そばに地元の有志の方が、自然回帰の説明や柿田川湧水の歴史の説明を始めた。 手摺に沿う形で人々が聞き入っている。 私達もその仲間に入った。 聞き耳をたてながらボイスレコーダのSWを入れておく。 WEB編集時に参考になった。

川底から湧き出る湧水源が数か所










ここから柿田川がはじまる(手前上は国道)

柿田川の始まりの上には国道が通っている。 その下の川底から湧水が盛り上がるように吹き出ていた。 その度に砂が巻き上がり、再び川底に沈む。 その繰り返しを見ていて、交通量が多い隣だとは信じられなかった。 でもこれは事実! 透き通った川底が綺麗です。 ここでも最後に動画モードで映像を確保した。


公園を一回りして駐車場に戻った。 満車状態になっていて、観光バスも来るんだ! 喫煙や喉を潤して帰路につきます。時間は11時40分を過ぎて出発した。 国道から沼津ICに向かい、東名道入口を通り過ぎて第二東名道のICに向かった。 走りなれている第二東名道の方が走りやすい。 午後1時半には東京ICを出て環八を北上します。 約18qの走行で午後2時過ぎに自宅に着いた。 旅の最後日は早めに帰宅することが、安全運転と疲れを翌日に残さないコツです。

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