■ 隆起する伊豆東海岸と沈む西海岸 ■

龍宮島の付近に磯があるが、このような地形は波に削られてできた平坦面が隆起して海面に姿を現した波食台と呼ばれる。 伊豆の東海岸には多くの波食台があり、絶好の磯遊びのスポットになっている。 一方、西海岸は絶壁が海に面した荒々しい海岸線になっている。 これは西伊豆沖の駿河湾へのプレートの沈み込みと関係して海岸景観の違いを生み出している。 そのため伊豆の旅は二つの地形を楽しむ事ができる。


河津町から414号線を南下して東伊豆海岸に出た。 白浜という海岸は日本全国に点在している。 言葉通り、砂浜が白いことで呼ばれるが、ここ板戸港の白浜は展望台から見る事ができその白さが一層引き立つ。
利島 新島 大島

展望台の駐車場には結構多くの車両が止まり、快晴の海原と半島の景色を堪能している。 東海岸の白浜と呼ばれるこの地は白浜板戸海岸という。 一色海岸とも呼ばれ、板戸漁港もあり、白浜にありながら、静かな昔ながらの漁村の風情を楽しめる。 漁港の入り江の端に龍宮島があり周囲が磯で囲まれ、 展望台から見る龍宮島は引き潮の時期でした。

展望台から見る白浜一帯 須崎半島

板戸はアロエの里でもあり、毎年冬の時期にとんがり帽子のような赤い花が咲く。 海岸線と国道が接近し、白浜の砂を保護するために道路際には砂防柵がある。
板戸から下田に向かい、すぐ白浜大浜海水浴場があり南北に800mの白い砂浜の海岸線は開放感がある。 海岸の端から眺めると、今はサーファーの若者が初夏を先取りしてる感じ。 沖へ良い波を求めて進んでいき、水平線から見る大波を予想して反転して大波に乗る。


■ 道の駅下田開国みなとに立ち寄り ■
南から来た火山の贈り物…本州で唯一、フィリピン海プレート上に位置する伊豆半島は、かつては南洋にあった火山島や海底火山の集まりだった。 この海底火山群はプレートと共に北上し、60万年前に本州に衝突して半島が形成された。 伊豆半島では近年でも火山活動や地殻変動が続いている。 伊豆は豊かな温泉や湧水などの恵み、変化に富んだ地形を持つ魅力的な半島でもある。

黒船乗船場

黒船を再現したサスケハナ号


白浜海岸から道の駅に到着。 駐車場に止めて伊豆クルーズの桟橋に向かう。 予定では当時の黒船を再現したサスケハナ号に乗船し、開国の歴史の町、幕末歴史の町を眺める予定だった。 乗船場に着くとクルーズは出港したばかりだった。 次の時間は1時間後だというのでクルーズは取りやめた。

巡視船 PM 30「かの」は、とから型の巡視船で、平成21年就航し、335tの中型巡視船です。 PMとはPatrol Vessel Mediumの略で、500t、350t型があり、全部で38隻が運用されている。
下田の船艇は下田海上保安部に所属し湾内を航行していた巡視艇はPC107型 いずなみ巡視艇で20m以上の船体です。 PCとはPatro Craftの略です。

PC107型 いずなみ巡視艇 船首から見た巡視船 PM30 かの

桟橋には海上保安庁の巡視船が係留。 この型式は尖閣諸島に派遣されているものと比べて中型です。 陸から見ると大きく見えるが350tクラスと思われる。 機関砲、放水銃も艦橋からコンピュータでコントロールするようだ! 昔の船体と比べて華奢な感じがする。 艦橋は進歩して積載してるボートは力強さを感じ、船尾は多機能性を感じる船体です。

巡視船かの艦橋 機関砲艦橋後方に通信装備 放水銃牽引用の設備

巡視船は国土交通省外局、海上保安庁に所属する。 海上における海難救助、海洋汚染、海上災害、海上における犯罪の捜査、検挙など法の執行をおこなう。 その任務と能力は、基本的に単独行動できるが海上警備のために武装や装備が必要でその性能を求められる。 大型巡視船はヘリコプターも装備し救急救命の体制を持っている。 日本では他国の沿岸警備隊と異なり、海上保安庁が軍隊でないことが法律で明示してある。 巡視船は軍艦でなく乗員も軍人ではない。 そのため呼称も艦艇でなく、船艇と呼ばれる。 また小型の船艇は巡視艇と呼ばれる。

高機動ボート 多機能性の船尾

時間は11時20分、桟橋から道の駅に移動。妻は漁港の海の幸を楽しみにしてたから道の駅で昼食する。 午後は下田の歴史を観光する。 お寺や資料館巡りして、夕方は須崎半島先端の爪木崎公園を散策する予定で昼食はしっかりとりたい。 道の駅のイメージとかけ離れた建物で1階が駐車場で2、3階にレストランや休憩所などがあり、物産館は道の駅の海側にある。

道の駅下田開国みなと

昼食後に一服して最初の目的地は、日米和親条約が締結され、下田で日米和親条約付録下田条約が調印された了仙寺に向かう。 伊豆半島の地形の歴史から幕末の文化の歴史を観光。

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