■ 爪木崎自然公園から爪木埼灯台へ ■

下田の歴史を見聞して満足。 1時半を過ぎて宿に向かう前に最後の目的地に向かう。 爪木埼灯台をWEBで見ると駐車場が有料だと記してあった。 それならば近くの爪木崎自然公園は無料で、そちらに向かう。 下田港の反対側に突き出た須崎半島の先端に向かって走行。 市内の中心部を通過し須崎地区の天皇家の御用邸前を通過し爪木崎公園に到着。


駐車場の奥に爪木崎自然公園が広がっている。 予定はここから爪木埼灯台に向かって遊歩道があり歩いて行く。 ハイキングの準備をしてスタート。 近所のお年寄りが先行して、そのあとをついてゆく形になった。 途中で三又路に分かれ、案内板には灯台方向が記してなかったので、お年寄りに確認した。 爪木崎全体に遊歩道が整備されているようだ。遊歩道は丘陵地帯から海岸線に向かって下がっていく。 椿の花が両側から迫り、青空の中で映えている。 広場に下りると海岸線に沿った遊歩道がある。

爪木崎自然公園 自然公園の遊歩道 三叉路を右へ…利島が見える

林の中から青空が映える海岸地帯に出て見晴らしがよくなり遠くに伊豆七島の諸島が見える。 時々ハイカーにすれ違うだけで起伏もなく歩きやすい遊歩道だ。 今日はアチコチで歩いたから結構な距離を歩いた形になる。 妻の運動には丁度良いかもしれない。

道路はバスの転回路が終点

突然視界が開けて海岸線が大きく広がった。 のんびり歩き出して30分ほどの距離で爪木崎の先端が見えた。 舗装道路の終点にはバスの転回路があり、一方に駐車場がある。 駐車場は空だった。 管理人も手持無沙汰のようです。 この程度なら無料にして多くの車両を入れて売店を多くした方が活気が出るんじゃないかと思う。 Uターンして戻る車両もいるが、爪木崎自然公園の駐車場に向かうのかな!

爪木島

灯台の先には岩礁に続いて爪木島がある。 引き潮の時には岩礁を通って行かれる感じ。 若い時期は足袋を履いてヤスを担いで岩場で楽しんだが、現在では日本のどこでも許可無く貝などを採る事ができなくなった。 駐車場から灯台へは傾斜のきつい登り口があり、 豆粒のような人々が灯台を往復してるのが見える。
…爪木埼灯台は須崎半島の先端にあり昭和12年に設置された。 現在、無人で自動式で遠隔監視している。 天気が良いから遠く伊豆七島の島々が見える。

灯台と俵磯

爪木埼灯台

歌碑からの見晴らしは最高!

灯台とバスの転回路の岬の間は大きく入り込んだ入り江になっている。 その入り江の端にはもう一つの駐車場があった。 そこには20台ばかりの車が駐車している。 転回路のある岬も高台になっていて見晴らしがとてもよく、撮影場所としては最高です。また、ここには天皇陛下が訪れて歌を詠んだ碑があった。

 お歌会始  お題「朝」
 昭和天皇御製         香淳皇后御歌
岡こえて           くれないの
 利島かすかに         よこぐものへに
  見ゆるかな          光さしつかのまに
 波風もなき          して伊豆の
  朝のうなばら         朝明く

昭和天皇、皇后の歌碑




爪木崎の自然は地質学的にも興味あり、俵磯と呼ばれる柱状節理が見られる。 灯台の海側にあり、伊豆地域が海底火山だった頃の火山活動で、地下のマグマが地層の隙間に入り込んで冷えて固まった状況がわかる。 のんびりくつろいでから駐車場まで戻る。 家族連れやカップルとすれ違ってマイナーな遊歩道と思っていたが、観光客が多いのに驚く。
灯台とは反対側の岬には赤茶けた岩礁が突き出ている。 太平洋の荒海が押し寄せ打ち付けられた波が自然を形成している。 岬先端を通過する貨物船も近い距離にあり、海底が深く落ち込み利島の姿が正面に見えた。














3時を過ぎて公園駐車場に戻った。 妻は自販機で冷たいお茶を飲んだが、私は民宿で泡の飲み物を欲しいから我慢。 元来た道路を走り135号線に出る。 須崎半島の東側の外浦海岸に向かう。 外浦の海岸も白浜で美しい眺めで、ここでも砂防柵を見れる。 外浦地区の民宿を探すがこれが意外に手間取った。

海岸線の道路は広かったが、奥の方は擦れ違いできない細道で、対向車と譲り合いながら進んで行く。 昔の道が残っている感じ。 民宿の駐車場に入れようとしたら車幅が2mしかなく右折もできない! 仕方なくバックで駐車場に入れた。 ひやひやの連続でやっと駐車場に止める事ができた。 WEBで知り、電話で申し込んだが、奥さんの声が明るく応対の感じがいいので申し込んだが、民宿に入って正解と気が付く。

民宿はじ 庭に木蓮が満開

外浦地区はコンビニが無いから来る前に必要なものを買っておくように云われ、つまみとビールを買ったが、夕食にはビールを注文した。 民宿の夫婦の感じがよく食事は元料理人の手作り料理。 普通、民宿というと外注の食事が多いが、すべてご主人の料理で感服した。

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