■ 長瀞ライン下り ■

秩父鉄道は観光客を増やして収益を向上させるため長瀞や宝登山を中心とする長瀞地域の観光開発を進めてきた。 直営の長瀞ライン下りは大正時代に始まり長い歴史を有している。 一人一区間1600円の金額は結構大きな収支改善に繋がると思う。 ただ季節運航や天候にも左右されるから予断は許さないと思った。
秩父沿線の観光開発は多種多様にあり、鉄道を基幹としてまだまだ発展すると思う。


■ 岩畳を歩く ■
岩畳に上陸して下流に向かって歩いて行く。 陽光の位置から上流側から撮影するといい感じです。 逆光の時は構図を含めて手動撮影が多くなる。 対岸の切り立った岩肌と川面の色が対照的で上方から撮影する楽しみを味わった。 足元の岩畳の紋様も気に入った所で撮影してみた。 暫く絶壁に沿って歩くと何か測定してる人を発見した。 そこは立入禁止区域、河川の環境調査をしてるのだろうか? 足元のパソコンとデジカメが繋がり測定値を見ていた。 声をかけにくい雰囲気があり足早に通り過ぎた。

長瀞名物の絶壁(紅葉は今一)

立入禁止区域で何をしているのか?

岩畳の紋様も…
岩の紋様が美しい

この景観は良かった

岩畳の高所の立入禁止区域際を歩いて撮影ポイントを探す。 暫く進むと目立たない小さな滝があった。 もう少し水流があると一筋の流れが綺麗に見えるはずだ! でも撮影しておく。 シャッター速度を抑えて二、三枚撮影してみました。 中央に微かに虹が出ています。

立入禁止際を歩く



微かに虹が…

岩畳から外れて川から離れて河川敷に向かう。 岩畳と岸の間に水たまりがあり微かに流れているところがある。 この付近は岩の間から陽光に映えた黄金色の草が茂っている。 草の名前は判らないが岩と水辺を囲むように黄金色の草が非常に美しく見えた。 この水辺の景観を撮影したらこんな感じに撮れました。


再び岩畳上に戻り高所からエメラルドグリーンの川面を眺めながら歩く。 こんなに天気が良いのにライン下りの舟は一艘も見ていない。 まだお客が集まらないのだろうか。 上方から撮影する楽しみが岩畳の終わりで無くなってしまう。 そんな心配をしながら良い構図を求めて歩く。 そして観光客にも一人も出会っていない。

このあたりは静かな川面で対岸の赤壁も一番高い

誰もいない






美しい赤壁と紅葉した樹木を見つけ撮影し、ライン下りの舟を待ったり手持ちぶたさになった。 板状の綺麗な大岩を見つけ撮影して見上げると、いた!観光客が…。 上長瀞から歩いてカヌー以外で初めての観光客を見つけ高所に登るとわんさか観光客が群がっていた。 そしてついにライン下りの舟も発見。





美しい縞模様の大岩

岩畳に木立が多くなった

やっとライン下りの舟を発見!

長瀞の景観にライン下りの舟は欠かせない。 すかさず岸壁際によって撮影を開始する。 良かったー、そんな思いで撮影してると、後方からもう一艘近づいてくる! 背景の岩壁をうまく取り入れて撮影したい。 足元に十分注意しながらズームを回しシャッターを押す喜びを実感した。 休憩所にボランティアの長瀞説明員がいて赤壁や岩畳の説明をしている。 観光客がボランティアに聞くわけではなく、逆に説明員が観光客を捕まえては説明しているので思わず苦笑した。





休憩所に人がいた


美しい赤壁

このあたりの岩畳には樹木もあり紅葉に染まっている。 舟が過ぎ去って岩畳上にも美しい景観が広がってきた。 観光客が多くなったのは長瀞駅に近いということ。 対岸の赤壁に対して岩畳側も一番高い所のようです。 階段状に起伏がある岩畳は歩いても上り下りが楽です。 絶壁際の窪みに三脚を立てて絵画をしている人やシートを敷いて食事してる家族も多くなった。



ここにも小さな滝が…


また一艘の舟が通り過ぎる。 構図を決めるのが忙しくなる。 アップで撮るのは簡単だが長瀞をイメージしてもらうのに背景が重要だ! そんな思いで動く舟を撮影する楽しみを味わった。 対岸、岩畳がこのあたりは一層美しい紋様を魅せてくれる。


岩畳の峰を越えると長瀞中継地点の景色が見渡せた。 パンフレットでよく見る構図だ。 また多くの観光客が岩畳上を闊歩している。 足元よろよろの幼児、飛んだり跳ねたり活発な子供達、親は景色を見るより子供のおもりが大変だ。 ジャングルジムで遊ぶように子供達がはしゃぎ回っている。 都会では経験できない貴重な体験だ!






長瀞の発着場所は小石の砂状になっている。 したがって舟はこの砂状の場所に舳先を突っ込む形になる。 静かに流れる舟がゆっくりと上陸して先頭と後ろの操船員が竿で固定し乗客を降ろしている。 降りてきたお爺ちゃんが『なんだ僅かの時間で1600円か!』と呟いたのを聞き逃さなかった。

船の舳先から降ります

乗船切符販売所
この光景がパンフレットに印刷されている

この石段を上るとお土産店街

長瀞はライン下りの中継点だが高砂橋の最終地点へ向かう観光客がいなかった。 やはり見所は岩畳かも知れない! お土産店に上がる石段から紅葉の見所の良い所が見つかったので撮影してみた。 長瀞の紅葉はこれからだで、この地の多忙もこれからだ。

土曜の昼時だがお客は少ない

石段の上りきった所から撮影


石段を振り返ると冬の日差しを感じる

お土産店街に入るとお店の人達が積極的に商売してる。 その割には観光客は少ない。 その一角に昭和時代の珍しいお店を発見! 射的だ! 圧縮銃で先端にコルク玉を詰めて僅か1mほど先の的を当てて下に落下させればその景品を貰える。 腕を伸ばして圧縮銃を最大限伸ばして欲しい景品を狙うが中々当たらない。 たとえ当たっても落下しない処がミソ! お年寄りから若者まで懐かしい思いと珍しさで繁盛していた。



昭和の懐かしい射的ゲーム店


射的場を出ると観光客が誰もいなかった。 先程までの人の流れが嘘のようだ。 電車から、船から来た観光客に途切れがあるから一時的にこのような現象がある。 紅葉の最盛期には人の途切れは無くなるだろう。 そんな思いで歩いて秩父鉄道の踏切まで来た。 丁度遮断機が上がって待機していた観光客が流れ始めた。


長瀞駅前の広場に到着。 早朝は人がいなかったが、テントでは地産地の農産物が販売されている。 観光案内所をオープンしていて人の出入がある。 人の少ない時を狙って撮影したから観光客の数は少ないが実際はもっと多いです。 人物を撮らないよう自分の習性があるからこんな感じになってしまった。 販売所で缶ビールを買ってベンチで喫煙と共に楽しむ。 いつも車で旅するから、こんな旅もいいもんだ!





缶ビール2本ください!

上長瀞から歩いてきたがお店の人に聞くと紅葉はこれからで、今は奥秩父の方が紅葉の最盛期だそうです。 これから麓に下りてくるが、この付近では上長瀞と長瀞の間にあるモミジ公園の夜間のライトアップが見所という。 今回は、静岡の大井川鉄道で果たせなかったSL蒸気機関車の撮影がメインだから次回の機会に…。 そして翌週、妻と二人でもう一度秩父に来ることになる。

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