■ 奥久慈の袋田の滝 ■

袋田の滝への道路は袋小路でした。 8時半に到着して最奥部でUターンして空きのある駐車場に入る。 駐車料金は600円〜500円です。 ここから10分ほど歩くそうです。 川沿いの道をお土産店や旅館、ホテルなどが並んでいる。 日帰り温泉もあるようだ。 陽光が山容に遮られて日差しは無くちょっと寒く感じる。 Uターン路まで歩きながら景色を切り取っていく。


途中、道路脇で大型バイクを磨いているおじさんと目が合った。 私が何ccですかと聞くと、1600ccと云われ、あっと驚く為五郎! 迫力あるエンジン音でしょうネ!自慢のバイクで旅を重ねているという。 キャンピングカーで自適の旅をする夫婦やバイク旅など、シニア世代の一つの生き方だなぁ!と思った。

1600ccのハーレー

Uターン路の所のお土産店はそれぞれお洒落なお店だった、折角だから撮影。 中央に大天狗のお面があるお店は何屋さんだろう。 大八車の車輪を幾つも取り付けて、奥には昭和世代の看板、お面や仏像、七福神などの置物がある。 骨董店?でもご当地名物吉原殿中も販売している。 屋号が「昔屋」は蕎麦店でけんちん蕎麦やがっぺこんにゃくが名物のようだ。

Uターン路

屋号が「昔屋」
手打ち蕎麦店は蕎麦と田舎こんにゃくが名物

骨董店?

袋小路の小道に入り、橋を渡って他の観光客の後ろに付いていく。 この橋から川面に紅葉が綺麗に反射している。 川は静かな流れで、それに沿って遊歩道もあり道路と分離している。 今は日陰だがモミジが紅葉して川に向かっている。 撮影しながら歩くから観光客の流れは遅い。 多くの観光客は遊歩道を歩くが、お土産店や旅館のある道路側は人通りが無かった。










再合流してお土産店街を歩く。 どのお店も開店準備で大忙しです。 立ち寄る観光客もいるが目的は滝。 道路は無くなり遊歩道が左に折れて上の山へ向かう。 その途中で階段を利用して、冬の花で綺麗に文字が浮かび上がっている。 「大子」とハート形の花壇は町の人が作ったおもてなしの心だ!




大子町のおもてなし



カップルや若者のグループも多い

時間が早い割に若者が多いので滝への思いがレベルアップする。 途中にトイレがあり、この先トイレが無い事を町の人がマイクで放送している。 そのマイクの放送がもう一つあり、上の方から滝前の入場口で、「9時までに入場すれば無料で滝前に行かれます」と放送している。 現在8時45分だ!何か得をした気分で入口から入った。 この先はトンネルで観爆台へのエレベータがある。

登り口が滝入口

ISO感度を上げて通常撮影
入口はトンネル

トンネルを途中まで進むと9時から運転するエレベータへの行列があった。 結構、並んでいてグループで来ている人は一人が並び、他は下から見える観爆台へ行っている! 私も妻に並んでもらい一人で下の観爆台へ向かう。 途中でトンネル内に袋田の滝胎内観音(滝見観音)と四度瀧不動尊があった。 ISO感度を3000に上げれば楽にシャッターを切れる。 観爆台で初めてみる袋田の滝を拝見し、眼上と眼下の光景を撮影して妻の所に戻る。 しかし列が動き出して何処にいるか判らなくなってしまった。 列の前後をウロウロしてやっと見つけたのはエレベータ前だった。

袋田の滝胎内観音(滝見観音)

下の観爆台から見る袋田の滝
四度瀧不動尊

出口の吊り橋

撮影に没頭すると何が起きるか判らないと妻にぼやかれた。 ごめんの連発で共にエレベータに乗車して上の観爆台に到着。 観爆台は2階建てで上は視界が開けて袋田の滝が一望できる。 1階は下方が一部欠けている。 しかし手摺の端から見ると横からモミジの枝が伸びている。 真っ赤なモミジの枝が一つのアクセントになり、その後方に滝の流れが筋状に広がっている。

今の時間帯は完全に逆光 上の観爆台の1階から撮影 山間から陽光が上がる。上の観爆台の2階から

全体の景観と部分的な景観を撮影。 暗部と明部の差が激しいので測定点を最大にして撮影したが滝部分は白黒の映像になってしまった。 滝の映像で一番難しいところです。 シャッター速度を1/8〜1/20くらいに分けて同じ地点で撮影を重ねた。 柵前では多くの観光客が順番で入れ替わり、皆さん礼儀正しく順番を待っている。 記念撮影でも見知らぬ人が手伝っている。 それによって自分の順番を確保するわけだ。

紅葉したモミジの向うに…




何はともあれ大方の撮影が終わり、上と下の観望台から滝の景観を楽しんだ! 30分ほど経過して続々と新たな観光客が押し寄せてきたので、見切りをつけて下りのエレベータの列に並んだ。 次は下の観望台に行ってみよう。 記念撮影はこちらの方が真後ろに滝の背景が入るはずだ。 合わせて上下のエレベータを撮影した。 下では観光客の列がトンネルいっぱいに並んでいる。

下りるエレベータ前

上に向かうエレベータ前
上の観爆台の隣は岸壁が迫る

下の観望台は広くベンチもある。 ここで三脚を立て記念撮影。 終わった頃、隣に高級カメラを持ったお年寄りが寄ってきたので思わず 「シャッターをお願いできますか」と問いかけ、その方が構図をうまく取り入れて記念撮影してくれた。(感謝!) 下の観望台から撮影した映像は以下の通り。

下の観望台から撮影


下の観望台から出口は、さらに下のトンネルから出て滝から川となった所に吊り橋があり、ここを渡ることになる。 この出口のトンネル口で良い映像が撮れた。 これで観光客の流れが一回りすることになる。 吊り橋から見た滝は下部の部分だけで全体を見る事は出来ない。 しかし滝の側面の大きな岸壁を下から仰ぎ見るかたちで絶景を楽しめる。 吊り橋は歩くと大きく揺れとても撮影処じゃなかった。 それでも必死に撮っている人がいて、横から見ると人間が上下に揺れているのが面白かった。




吊り橋は一方通行
吊り橋の端で撮影

対岸に渡ると茶店を通過する形になり、ここでも軽食やお土産店の案内がある。 とりあえず撮影しながら茶店に向かった。 ここからでも滝を見れますと案内があったが…。

吊り橋を渡った所に喫煙場所があり、ここから山伝いに階段が伸びている。 案内には袋田の滝の上流にも…の滝があり、約20分ほど登りに登って山を越えると、案内があった。 妻は階段を見て絶望の表情で『お父さんだけ行って…』と言われ10分ほど登って行く。 途中、何人かのカメラマニアと擦れ違ったので、その都度様子を聞いてみた。 陽光が無いので今の時間はうまく映らないと意見が多く、途中で引き返した。 妻は茶店で休憩していた。


茶店に登る石段が面白い組み方だ。 下の映像ですが向うから手前に実際に登ってくる石段です。 しかしこの石段手前から見ると段差が逆だ。 石段を登り違和感なく登ったが、石の組み方が逆だよね!

上方から下方を撮影
茶店は繁盛している

茶店から先はお土産店と併設した食堂、休憩所がある。 休憩所には袋田の滝の四季折々の絵や写真が展示してあった。 どれも素晴らしいもので撮影に執念を感じた映像でした。



休憩所の袋田の滝の展示物


帰路のお土産店通り

帰路は来た時の対岸をUターン路まで下りて行く。 順光で対岸の紅葉が山容いっぱいに広がっていた。 こちらは日陰の山道を下っていく。 寒々しく感じたが袋田の滝へ初めての訪問にしては良かった。 筑波から来たキャンピングカーの夫婦が、凍結した滝も見ものだよと言ったことが頭によぎった。






駐車場までの道は押し寄せる観光客で大賑わいだった。 道路の半分くらいまで日差しがあたり、暖かさを感じる。 駐車場で係員に竜神橋への道筋のおおよそを聞いて10時半に出発。

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