■ 二条城 本丸御殿 ■

本丸御殿前で観光客の流れが途切れるのを待ち、やっと訪れた瞬間に撮影した。  妻と顔を見合わせて思わずにっこり!  それまでは本丸の内濠の景観を撮影してた。  石垣の高さを見ると手前側と比較して結構土を盛ったように感じるが実際はそれほどの高低差は無いようだ。

 
本丸櫓門


本丸櫓門

 
櫓門の左側の景観


櫓門の右側の景観

…本丸櫓門
櫓門は1626年(寛永3年)に本丸御殿と共に造営され、入母屋造り本瓦葺きで外観は一見して質素に造られている。  しかし家光が造営した本丸御殿は1788年(天明8年)の天明の大火災で焼失し、この櫓門だけ唯一残った遺構です。  火災から逃れていれば、国宝級の建築物群と云う事になる。

 
櫓門の右側の景観


櫓門から本丸入口を撮影

 
櫓門を内側から撮影


本丸内に直線的に入れないように工夫した縄張

櫓門から本丸内へ入るには、石垣だけで人の高さ以上あり直線的に入れない工夫がある。  これを縄張りと言うが実際には石垣上に塀があるからさらに高さを感じるだろう。  石垣上に上がり高低差を比べてみた。  内濠の石垣も内側に回ると階段状になり実際の高低差は少ないが実利を取った縄張です。

 
石垣だけの高低差




 
内枡形の石垣の配置


本丸内の石垣の内側はほぼ100%、石で階段状に造られていた。

内側は階段を利用して外部からの攻撃に対処しやすくしている。  戦国時代の城郭はほぼ同様の形をしているが部分的で、全面に石段の階段を造るのは作事奉行がそれなりの費用を捻出したと思う。  ここから塀を通して向う側に本丸御殿が見える。  塀に沿って左手方向に進むと、本丸庭園が広がる。

 
内枡形の石垣の配置




日差しが当たらないから不鮮明。



それでは、これから左手に洋風庭園、右側に本丸御殿を見学しながら庭園を歩いてみましょう。  建物は日本風ですが二の丸庭園と全然異なる景観になります。

 



塀の向うに御常御殿

 
松のお蔭で日本庭園が感じられる。


御常御殿が見えてきた。

…本丸庭園
家光が造園した庭園は天明8年の天明大火災で御殿、隅櫓、多聞櫓などすべてが焼失し、同時に庭園も焼失し空地となっていたそうです。  幕末に慶喜の居室が建てられた時、空地は茶庭風に造園されたが、明治になり居室が老巧化し、同時に取り壊さ再び空地になった。  その後、本丸御殿が移築された時に作庭が始まり明治29年に完成した洋風庭園に生まれ変わった。  明治の中頃は開国したことで洋風の庭園が人気になったことも影響しているのではないかと思う。  園内を曲線状の園路で区切られ、芝生が敷き詰めてあり、所々に庭石や燈籠が置かれていた。

 



御常御殿

 



所々に燈籠も…

…本丸御殿
本丸御殿は徳川家の二条城とは無関係の建物です。  天明の大火災で焼失後、明治天皇の行幸の前に、京都御所の北に位置した旧桂宮邸を明治26〜27年にかけて移築された。  旧桂宮邸は1847年(弘化4年)に建築されたもので、宮御殿の遺構として残る貴重な文化財で国重要文化財に指定されている。

 
御常御殿


本丸御殿玄関

 
本丸御殿玄関


御常御殿

曲線的な園路を歩くと御殿の姿かたちが徐々に変化し、撮影しても建物の印象が変わってくる。  結局、美しい姿の建物探しになってきた。  所々にあるモミジの紅葉が緑樹と重なり美しさが倍増する。

 
御書院


向う側は石垣

 
このモミジに吸い寄せられ…


…交差路に戻った。

園路の交差路で御常御殿の一際美しい姿を見つけた。  やや逆光ながら建物全景が把握できると自分では思う。  この交差路は本丸の天守へ向かう園路で観光客が二分して再び引き返す人もいる。  私達も御殿の玄関口のモミジに引き寄せられ天守台へ引き返すことになった。

 
御常御殿…この構図が一番美しい!


園路交差路

天守台入口



天守台入口は幅広の石段があり周囲の石垣に比べてひときわ大きい。  この高さから見る京都市内はどんな景観だろうと期待するが、もう一つの期待は本丸の御殿群の姿がどのように見えるか、これも期待した。  観光客が少なくなった頃に天守台に向かう。

 





 



…天守閣跡
二条城の天守閣は1626年(寛永3年)に伏見城から移築されたもので、五層の天守閣だった。  1750年(寛延3年)に落雷で焼失し、再建されることなく現在に至る。  現存する天守台は高さ21m、天守台の敷地445平方米(u)ある。 (…案内板から記載)

天守台に登って、まず二辺角から天守台敷地を撮影してその広さを実感する。  逆光の東南方向の映像はやはりXだった。  ただ天守台付近のお濠の幅が外濠に比較して広いことがわかる。

 





 



本丸内を撮影しようとして気が付いたことがあった。  この高さから見える京都市内は建物が制限されていることを実感できた。  景観に配慮した制限は得るものもあるがその逆もある。  ノッポのビル群が少なく映像の映えが良い。  今のところ天気が良いから遠景に比叡山の姿も視認できる。  こりゃー最高だ!
映像に撮影方向と注釈をつけました。 ご覧ください。

 
西南土蔵


左から玄関、御書院、御常御殿 遠景に比叡山

 
御常御殿


左から玄関、御書院、御常御殿

 
左から玄関、御書院


天守台から見る西側石垣

 
西側のお濠


西側の二の丸は紅葉が最盛期

 
本丸と二の丸を繋ぐ西橋


二の丸西側の紅葉

 
真西方向の景観


西南土蔵

天守台での撮影も終わり、園庭に下りた所で古い燈籠を見つけた。  燈籠を中心とした背景の園庭が自分では気に入った映像です。  そして玄関に向かう途中の真紅のもみじの撮影に集中した。  背景を青空と緑樹にして二枚の映像を手に入れた。

 
西南方向




 





 
御殿の玄関に向かう。




本丸御殿の見学は二条城で見るより、旧桂宮邸の文化財として見学した方が建物の見聞も含めて納得する形になる。  玄関としては非常に大きく、軒の高さを他の建物と比べてしまう。  両脇の部分も中2階があるようで、中は天井の高い玄関と予想したが…。  丁度逆光で撮影に大分迷った。

 



本丸庭園への門

 





 



玄関入口の彫刻は二条城の様な煌びやかさはないが素朴で緻密な彫刻が施されていた。

 





 



玄関から坂をおりて西橋に向かう。  本丸櫓門は内枡形だが、西橋側の出入口は外枡形の縄張になっている。  この後は二の丸の南側を歩いてみます。



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