■ 女人高野 室生寺の紅葉 ■

8時過ぎに義妹宅を出発。 今日は義妹も一緒に3人で女人高野と呼ばれる室生寺に向かった。

今日の予定は室生寺、長谷寺と温泉を楽しむプランです。 ナビで導かれて165号線を30分程走ると室生寺へ向かう岐路に入る。 道路は山越えの様相でカーブの連続が続いた。 島ヶ谷橋トンネルを抜けると下り坂になり、一山越えた感じになる。


暫く走り室生寺入口の『えびすはし』を渡ると道路は極端に狭くなり、所々に擦れ違いのエリアがある。
島ヶ谷橋トンネルを抜けると室生寺はすぐ…

えびすはし


宇陀川の支流、室生川沿いに室生寺がある

商店とお土産店が混在した街中を抜けて道路が広くなった所で室生寺の駐車場を見つける。 500円の駐車料を支払い3人で室生寺の入口に向かうが、お土産店はまだ開店していなかった。 奈良と三重県の県境に近い山中の室生寺だから観光客はまだ少なかった。

お土産店が並ぶ

室生川

ここを観光バスが通る
室生寺の入口、太鼓橋で妻と義妹の記念撮影をして、この先は自分のペースで行ってよいと話し、撮影に没頭する。 陽光の位置が丁度良く、今のところ撮影には支障ない。 太鼓橋の両側の景観を撮影して山全体を見渡すと紅葉が最高潮です。
8時56分 室生寺太鼓橋

太鼓橋の左側
太鼓橋の右側

太鼓橋の正面が表門

室生寺は奈良の宇陀市にある真言宗室生寺派の大本山の寺院です。 開基は賢憬で、本尊は釈迦如来です。 奈良と三重の県境に近い室生の地にあり典型的な山岳寺院です。 宇陀川の支流、室生川の北側にある室生山の山麓から中程に堂宇が点在している。 和歌山の高野山が女人禁制だったころ女性の参詣が許されていたため女人高野の別名もあります。

太鼓橋のモミジも紅葉

表門
本坊の紅葉美

太鼓橋を渡ってすぐ正面に表門があり、左手に本坊の門がある。 観光客が途切れて門を撮影してから表門を覗くと表書院の建物を彩る紅葉が見えるので撮影してみた。 また陽光が順光だから室生川のモミジの紅葉が透けて一層鮮やかに見える。 今日は室生寺の紅葉が撮れそうだと内心嬉しかった。

本坊の門

室生川の紅葉
表門からの景観

望遠で拡大

太鼓橋から室生川に沿って右方向に進むと閉じた門がある。 案内によると護摩堂の入口門だ。 塀越しに見える紅葉樹が華やかさを感じさせてくれる。 この色が無いと無機質の塀が強調され見る価値がなくなるようだ。 所々に紅葉前のモミジがある。 モミジの葉が赤、黄色、緑が混在して真っ赤なモミジと別の色合いを見せてくれる。



赤、黄色、緑が混在したモミジも美しい


護摩堂の門(正面に護摩堂)

先に進むと大きなモミジの樹があり、太い枝から細い枝に別れ、枝を中心にして真っ赤に彩っている。 これもまた素晴らしい景観です。 枝が黒く撮れ、モミジの広がる存在感から安定した構図になる。 さらに進んで曲がり角に拝観受付所があった。 すでに妻が支払っていたのでそのまま入るが、ここにきて観光客が増えてきた。 この地に宿泊した観光客も出てきたようで境内が賑やかになってきた。



中央だけピントを合わせた

拝観受付所

拝観受付の先には一際大きな仁王門が中央に位置し、左手に納経所、休憩所、トイレがある。 右側は室生川が流れるが樹木に覆われ山中に入った感じがする。 観光客が増えたので仁王門の撮影に結構長い時間を要した。 何枚か撮影しながら仔細に見学を楽しめる。

納経所と仁王門

拝観受付所の紅葉
仁王門

室生寺の開基は賢憬ですが、朝廷の命で、ここに寺院を造ることになったという。 賢憬は京都、興福寺の僧でその後、造営には興福寺の僧に引き継がれた。 室生寺の開基から現存の堂宇は五重塔だけで、現在の伽藍が整うまでは相当の年数が掛かったようです。 仁王門前が人の姿が途絶えて撮影のチャンスが来ました。 高さや構図を変えて何枚か撮影して納経所で販売してる品を見聞した。 女人高野に相応しいデザインの納経帳などが多かった。

休憩所前の紅葉

仁王門
仁王門

仁王門の脇門

仁王門をくぐる時に両側にある開口した阿形像と口を結んだ吽形像を撮影する。 仁王門は比較的新しく、再建されてそれほど年月が経過してないようだ。 門をくぐって境内奥に入ると幅の広い参詣路が続く。 左手に石で囲われ水が張ったような池がある。

開口の阿形像(仁王門)

口を結んだ吽形像(仁王門)

(ばん)字池と記されている。 WEBに文字編集できないから映像を小さくして表現しました。 ここから仁王門方向を撮影する。 この付近は紅葉が上に重なるように覆っていて、その間から朝日が差し込んで赤い天井のように見えます。 参詣路が突き当たって左手の石段に続いている。 石段は鎧坂と呼ばれ、石組の表面が一つ一つ大きく丸みを帯びている。 創建が770〜781年の宝亀年間と古くその歴史を知る手がかりになる。



(ばん)字池


(ばん)字池から見た仁王門
妻たちは先にいったようで我一人、撮影と歴史を見学しながらの参詣になっている。 のんびり室生寺を堪能しようと思う。
inserted by FC2 system