■ 青森から津軽海峡を渡って函館上陸 ■
12日、会社から戻って前日までに準備した荷物を車に積んで20時過ぎに出発! 行きつけのGSで満タンにして各メーターをリセットしてスタート。
和光ICから外環道に入り、東北道の浦和ICを通過し最終の青森まで約700qの道のり。 東名道と違い途中に大都市が無いから、車両は徐々に少なくなり安定した定速走行で仙台を通過。
仙台からは初めての自動車道だが東名道と違って両側の灯りは少ない。 トイレ休憩で休んだ以外は思ったより順調に走れた。


明け方に眠くなりPAで少し多めの休憩をとり、空が明るくなり津軽SAで大休憩をする。 津軽SA到着は朝の6時半ごろで、この先はPAしか無い。 夜が白々と明けてくる時間のSAは駐車車両は少なかった。 SA端に駐車して車から出た時は、いよいよ初めての北海道が近くなった思いで気持ちが高ぶっている自分がいる。 それに気が付いた妻が同様の感触を味わっているようで、『もう少しで北海道』と呟いていた。

夜明け頃、津軽SAに到着!




津軽SAは周囲に花壇が数多くあり、明け方にもかかわらず綺麗に咲き誇っている。 デジカメを取り出して撮影しながら身体の疲労回復のため、暫く歩いてみた。 暖かい缶コーヒーがとても美味く感じた。 西側を見ると岩木山の山容が少しづつ見えてくる。

青森の旅の記憶は新婚旅行の時に東北を周遊した以来である。 当時は高速道が宇都宮までしかなく、それ以北は国道をひたすら北上した記憶がある。 仙台経由で下北半島を周遊して恐山、浅虫温泉、十和田湖、田沢湖、男鹿半島、秋田経由で鳴子温泉まで周遊した1週間の新婚旅行だった。
下北半島の周遊では砂利道を走行中脱輪して田圃に車が突っ込んだが、後から来たダンプカーのおっちゃんに 『東京もんはアスファルト道しか走れんじゃろう!』と言われたが、車をレッカーして田圃から引き揚げてくれ、 『気を付けて走れよ!』と言って走り去った、嬉しかった思い出がこみあげる。

岩木山の山容が…



自宅からよく走ってきた愛車はいつでもスタートOK!と言っているようだ。 700qの走行だったが、普段、妻の実家に戻る時は走行距離が800qに及ぶから、それに比べたら今回の夜間走行は疲れが少ない。 30分ほど休憩して青森ICに向かう。 7時を過ぎて大分明るくなり周囲の景色も良く見渡せる。 天気は曇りか、青空の空間が少しある。

津軽SA

愛車レクサスはもうすぐ8年目

もうすぐ黒石 弘前IC

黒石 弘前ICを通過して高舘PAも通過すると青森市の案内板に遭遇する。 途中、道路工事で車線が減少して暫く走ると、東北自動車道、全長680q、終点、おつかれさまの文字が見えた。
この時期なら青森観光から始まり十三湖や白神山地、角館…、いろいろな観光地を2週間観光できる。 その誘惑を振り切りながら東北道の終点、青森ICに向かって走った。

青森ICに向かって

青森市に入った
高舘PAも通過

工事で片側車線を抜けると…
この先、自動車道は青森市内とフェリー埠頭方向に分岐する。 2車線あった道路が1車線ずつに分かれ、私達は左方向に入る。 ICは閑散してETCで通過。 ガソリンの残量はまだ1/3程残っているが北海道内はガソリン価格が高いと聞いていたので、ICを出た所で給油。
…東北道の終点案内

国道7号線を走り…
東北道を出た所、ここで給油!

…弘前方面と青森市内の分岐点へ

この先はナビに導かれて青森港埠頭に到着した。 右手に青森港フェリーターミナルビルがあったのでそちらに向かうと、ナビは逆を指図する。 私の向かった方向は午前8時に出発する青函フェリーの埠頭だった。 青函フェリーは出発寸前の時間です。 広い埠頭内の道路と駐車場内を斜めに横断して人気のない端の津軽海峡フェリーターミナルビルに向かう。

津軽海峡
フェリーターミナル
青森港埠頭の入口ゲートを入る

津軽海峡フェリーターミナルビル内にねぶたの人形が出迎えてくれる

隣にイルカの彫刻像がある。⇒
青森港フェリーターミナルビル

最初のプラン作成は、8時発の青函フェリーで計画したが、このフェリーは車両が満車で予約が取れず、 次発は午前10時発の津軽海峡フェリーで北海道に渡ることになった。 要は予約をするのが遅すぎたから致し方ない。 しかし8時発のフェリーに比べて津軽海峡フェリーは大型船だ。

津軽海峡フェリーの
ブルーマーメイド号





乗船受付して指定された場所に車両を移動し、デジカメを持って埠頭を散歩する。 疲れた身体をほぐすには丁度良い散歩です。 おまけに初日の天候は晴れて旅のスタートとしては嬉しい限りだ! 旅の最大の敵は雨天で、2週間の間にどれぐらい泣かされるだろうか。

救命ボート

後部出入口
後部出入口

ブルーマーメイド号の正面
青函フェリー船は津軽海峡フェリ―船より一回り小さく津軽海峡が荒れたら相当揺れが激しいだろうと思った。 8時発のフェリーが出航して埠頭は閑散としている。 埠頭の周囲を散策しながら撮影を重ねていく。
津軽海峡フェリーの乗船駐車場

青函フェリーの埠頭
次発の青函フェリー船が入港してきた

青森港フェリーターミナル前の乗船駐車場

青森埠頭は両側を陸地に囲まれている。 右側が下北半島側で、左側は津軽半島が伸びている。 地図を見るとわかるが、青森埠頭から函館埠頭までは結構な距離があり、青森-函館間の乗船時間も4時間ほどかかってしまう。 青森埠頭から青森湾、陸奥湾を出るまでが半分近くの距離がある。 そして津軽海峡は狭い!

青函フェリー船が後進して接岸中

津軽半島側の景観
青森港の防波堤

津軽半島側の沖合の景観

散策して埠頭で釣りをしてる人を見つけた。 どんな魚が釣れるのか、釣果は?と聞いたが、時間つぶしで竿を出してるのであまり話に乗ってこなかった。 出航1時間前になり乗船の案内放送が埠頭内に広がり散策をやめて車両に戻る。

津軽側は青空が広がるが、下北側は厚い雲が広がる 釣り人

津軽海峡フェリーターミナルビル正面
岸壁

海側から

乗船する津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド号」は 総トン数8820t、全長約144m、幅23m、定員583名で積載台数はトラックなら71台、乗用車なら230台積載できる。 津軽海峡フェリーは1972年、東日本フェリーグループとして創立。当初は貨物専用だったが、その後、現フェリー会社として旅客も運行している。 ブルーマーメイド号に乗船して、早速、船内を回って船室やデッキの構造を確認しながら歩き回る。

車両甲板からエスカレータ口

エントランス部分

中央通路
車両甲板からエレベータ口

舷側の通路にあるテーブル

中央通路から各休憩室

隣に、青函フェリーの「はやぶさ」が接岸を終了していた。 「はやぶさ」は約3000t、定員300人のフェリーで、隣から見るとやや小型船に見えた。 デッキからの展望を二人で周回しながら撮影していく。 単なる撮影でなく非常時のためにどこに何があるか確認しながらデッキを歩き回るのは必要だと思う。 初めての船体だし、非常時対応を考えれば当然のこと。

青函フェリーの「はやぶさ」

中間デッキの右舷側
青函フェリー埠頭の待機車両場

中間デッキの後部の景観

船体は何層かの構造になっていて、最低条件として、車両のデッキと位置を覚えておくこと、次は自分のデッキの位置の確認、 そしてルートの確認と非常時の脱出場所とそのルートは確認しておく事が必要です。 最上デッキから船体の構造を見渡しながら妻と初めての大型船渡航を楽しみます。

最上階デッキに昇る

煙突部分
救命艇

ターミナルビルと船体の乗降口

デッキ上にいる時に出航して徐々に船体が速度を上げていく。 手荷物は乗船したら車両には戻れないから、予めカメラバックと軽食バックと貴重品だけで、船内のサイド展望のテーブルで軽い食事をする。 パンとコーヒーで軽い食事をしながらテーブルに座っているとだんだん眠くなってくる。 船体の振動が心地よく響いて軽く1時間ほど寝た。

津軽海峡横断中

日本海側
下北半島側は雲量が多い

太平洋側

初め船窓から撮影していたが、青空が見えてきたので外に出て撮影。 窓越しに撮影した映像は帰宅して確認したら使い物にならなかった。 しかし外から撮影した映像はまずまず。 海峡を越え、函館湾に入る頃には天候は薄暗くなり重い雲が重なり日中にも関わらず夕方の様子になってきた。 函館湾の眺望は見込めなく、海側から見える函館山も色彩感が無くなっている。 夜には雨になるという予報が出ている。

海峡は好天に恵まれたが…

函館港に近くなると…
下北半島の先端を通過

今にも雨が降り出しそう

臼曇りの中、函館港埠頭で北海道に上陸した。 まだ雨は降っていない。 車両から出て函館港埠頭の撮影をする。 マーメイド号から下船する時は、船首部分が大きく上がってタラップが出ている。 後部から乗船して前部から下船するが、次々と出てくる車両の映像を撮影した。

船首前部から次々と車両が出てくる 私の車両は一番で下船できた
この後、ナビで五稜郭駐車場にセットして函館市街を走り出す。 市街を縦断する形で、間もなく五稜郭駐車場に到着した。 函館市街を走ったが、北海道に上陸した高揚感はどこで味わうことが出来るかな?
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