■ 昭和新山と有珠山ロープウェーで外輪山へ ■
洞爺湖畔から一本道を有珠山に向かって走る。 時間はまだ10時頃で道路は空いている。 有珠山ロープウェーの案内があり、入口に入ると駐車場管理所があり奥に進むように指示された。 駐車料金は不要の様だ! 中程に入ると、左手に赤茶けた噴煙の塊の山が見える。 『これが昭和新山か!』そんな思いで新山の正面、お土産店のそばに駐車する。 有珠山ではハイキング程度の準備が必要かと思い小さいリュックに水とタオル、貴重品を入れておく。 駐車場に沿って並ぶお土産店に寄ってどんな物があるか下調べをしてさらに奥の大きなバンガロー風の建物に向かった。

芝生の端まで行ける

水蒸気も見える
駐車場所から撮影

お土産店が並ぶ

お土産店の奥にもバス用の駐車場があり、その奥にはクマ牧場の看板があった。 バンガロー風のお土産店やレストランが並び、その中の一つの建物がロープウェー駅舎だ! 昭和新山を初めて見て、想像と大きく違った。 私のイメージは有珠山の山麓にもっと近く大きな山塊と思っていたが、初めて見る新山は、人里の住む山地に忽然と姿を現している姿だった。 こんな近くで新山を見れるとは思いもよらなかった。

バンガロー風のお土産店やレストラン

これ以上近づいても良い映像は…
どこからでも近づいて見学できる

有珠山ロープウェーの建物

有珠山ロープウェーはここから洞爺湖展望台まで運行しゴンドラは定員106人と大型ロープウェーです。 眼下に昭和新山を見ながら洞爺湖の半分ほど見下ろすことができる。 展望台から有珠外輪山展望台までは4〜50分で行ける。 上り下りが多いが一日観光には良いかも。 乗り場口に有珠山の概要が大きく張り出されていて全体の位置関係を把握することができる。 さぁ!乗車して出発! 中程で昭和新山を見下ろすことができ撮影に集中する。 この位置から昭和新山の大きく空いた火口が見え大きく口を開けているようだ!

有珠山の概要



昭和新山の火口が…

時間帯が早く、ゴンドラ内を自由に移動でき周りの方向の景観を注視しながら撮影を重ねていく。 ゴンドラの窓が清掃直後も嬉しい誤算だ! 眼下の山容に広がる紅葉も黄色系が鮮明に映える。 やがて洞爺湖が半分ほど見えてくる。 中央の島々も羊蹄山もはっきりと視認出来る。 この高さになると昭和新山の立体的な景観が楽しめる。 突如として人里に現れた昭和新山の姿を思い浮かべ当時の人々の驚きを思う。 それでも事前察知した人々の知恵で被害を最小限に抑えたことも嬉しく思った。

昭和新山の山塊が立体的に見えた

洞爺湖、羊蹄山も…
紅葉も楽しめる

上の展望台に6分で到着。 あたりを見回して展望台の状況を把握し、最初に妻と記念撮影を済ませる。 観光客が四散する中で、有珠山の山頂の撮影をする。 この後、案内を見てどこまで歩いてみるか相談。 火山展望台までは行くことになった。 スタート地点に傘立てがあり大小の木の棒がある。 妻のため手頃な棒を借りることにした。 山頂駅前は芝生で綺麗に整備されている。

106人乗りゴンドラ

案内板と有珠山山頂部
山頂駅をでた景観

有珠山山頂部

山頂部は移動すると変化し楽しみだ。 展望台端からは羊蹄山は見えなくなった。 1977年の有珠山外輪山の銀沼大火口の噴火によって頂上の山体が移動した為、現在では見れなくなったと案内にある。 洞爺湖は半分ほどが視認でき、天候も雲は多いが晴れている。 展望台で記念撮影して眼下の景観に見とれてしまう。 少し時間が空いたことで最初の観光客は火口展望台に向かっていた。 壮瞥町の街中に突然として昭和新山の山塊が出来た位置関係が良く見てとれる。 ロープウェー方向も海が近い。

山頂部

昭和新山の奥に壮瞥町が…
展望台から洞爺湖が…

さぁ、これから有珠山噴火火口展望台に向かって歩いてみる。 少し日が陰ってきたと思ったらすぐ陽光が現れた。 右手に山頂部を、左手に伊達市方向が見え、見晴らしは良い。 雲のある所は暗部になるが陽光のある所は遠くからでも見晴らしが良かった。 茶色のアスファルト舗装を下りながら歩き、時々見上げながら山頂を撮影していく。

山頂の変化を楽しむ

最初は緩やかな下り…


遊歩道を下りきった所から階段の登りが続く。 棒のお蔭で妻は少しは楽なようだ。 デジカメが首にぶら下がり、重そうなので私が持ち身軽にした。 後で聞いたら階段は135段あった。 山体の変化を楽しみながら映像を残してゆく。 上方遠方に人が多く見えるから、あそこが火口展望台と思った。

緩やかな下りがある事はその分登りがある事
 
135段の階段

<あそこが火口展望台かな?
お気に入りの映像

右後方に山頂

やっとの思いで火口展望台に到着する。 自分自身も健脚とは云えなくなった思いがする。 展望を楽しむ前に息を整える必要があった。 小休憩してから周囲を俯瞰したが逆光の方向は後回しにして最初は変化した山頂を撮影した。 案内板の前で記念撮影を数枚撮り、噴火口を俯瞰する撮影をすすめる。 噴煙の上がっている個所をズームアップ撮影し、反対側に回って海側の内浦湾方向も撮影した。 ここから海岸線の道央道も、有珠山SAも視認できる。

山頂の展望

銀沼大火口
有珠山外輪山噴火口の全景

海側の内浦湾

時間は丁度11時で、これから外輪山を周回するか思案した。 そこで外輪山の銀沼大火口までは歩くことにした。 銀沼大火口までなら、火口を近くで見れるし往復しても時間は掛からない。 今日も一日中歩くから午後の体力も残しておく。 火口展望台から柵は続くが外輪山に沿って普通の山道と同じになる。 落差のある急階段を一歩一歩降りて行くと火口が近づく。 銀沼大火口の看板には「記念写真はこちらで」と書かれていた。 また、「この道は登山道に接続してます。装備の無い方はお戻りください。」 の案内もある。

降りる途中で撮影

手前がすっきりした噴火口全体の映像
中継ポイント銀沼大火口

外輪山内の噴火跡

ズームでそれぞれの噴火口をアップして撮影してみた。 1977年に噴火した銀沼火口が静かに白煙を上げてる様子も見れる。 噴火前は、ここに銀沼という沼がありボート遊びもできたという。 今の荒涼とした姿からは想像もできない。 有珠山が活火山と云う事を実感できる場所だ。 それぞれの噴火口跡は噴火回数分の縞模様が年輪のように見え、綺麗に手入れした様に見える。

自然の造形が美しい!




銀沼大火口から噴火して山体が移動した現実を知る。 そして外輪山の内側は少しずつ植物が火口に向かって押し寄せてるようにも見えた。 撮影に満足して戻ることにしたが、息を整えながら急階段を登っていく。 高さのある一段が続くから結構きつい! 妻には立ち止まって景観を撮影し、気晴らししながら登るように言った。 少し前に登り始めたカップルと同じペースだった。

山頂の斜面の造形美も撮影

上方にも白煙が…

下から見た山頂




登る切る前に山頂を見上げた映像を撮り、撮影は中断する。 再度、噴火口展望台で休憩したが汗ばんだ身体に風があたり寒く感じる。 早めに戻ることにしてロープウェー駅に戻る。 出発する時に棒を杖代わりにしたが借りて正解だった。 初めから用意するべきと妻と話したが、あとの祭り! 駅に戻ると丁度出発のベルが鳴っていた。 慌てて飛び乗ったがお客は数人だった。 登る時より空いていて撮り忘れがないか展望を楽しむ。 山体に広がる紅葉も今日は最高! 残念なのは羊蹄山の雲が山頂にかかっていたこと。

羊蹄山はロープウェーから撮影できる ロープウェー駅に戻る



とれそうで、とれない羊蹄山山頂の雲



洞爺湖畔通りにでる
妻は、日程の間に入れた有珠山観光にとても喜び、足腰の疲れは感じないようだ。 次は妻の最大の楽しみのお土産店回りが待っていた。 試食したりして買物を楽しんでいる。 私が『お土産を見て北海道が浮かぶ商品を選ぶように…』と言っても、財布は妻のバックの中。 函館、洞爺湖、支笏湖が目に浮かぶお土産を大量に購入してた。
時間は12時過ぎ、湯人家の朝食はとても美味しく朝食の割にはボリュームがあった。 空腹感が無いから羊蹄山見学に向かう。
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