釧路湿原から望む雌阿寒岳

■ 釧路湿原コッタロ湿原展望台 ■

ホテルから釧路湿原コッタロ湿原展望台まで133q、途中道の駅「知床らうす」に寄る。 その為、ホテルの出発は道の駅のオープンに合わせて朝風呂に入るなど久しぶりのゆったりした出発になった。 国道335号線沿いの道の駅は知床羅臼の中心にあり、目の前が太平洋です。 駐車場に乗り入れて9時前だったので、旅の後半でもありトランクの整理をした。 誰もいない駐車場の隅でトランクから全ての物を取り出し、お土産や使わないものを一つにして奥に収納する。 トランクの整理で優に30分以上かかった。

羅臼町を走る



もうすぐ中心部の海岸に…

羅臼は一年中多種多様な魚介類が獲れる有数の漁場に近く特産物が多い。 道の駅で羅臼のお土産を品定めするが、羅臼漁業組合直営の海鮮工房でなく、2件の商店が入る深層館を選択した。 その中の舟木商店にお土産の商品を見出した。 主人は自ら漁業をした採れたての魚類を熱心に商売している。 その心意気に惚れて品定めをする。 購入した秋鮭の鮭児は主人が目の前で切り分け、4つのブロックに分けてくれた。 その他に羅臼昆布や珍味の特産品をまとめて自宅に送ってもらう。 買物を済ませたら一路、標茶町に…。






北海道東部は高い山が無く平原で、道路も直線が多い。 道路端に暴風雪対策か、鳥獣類と車両の事故対策かは判らないが、遮蔽板を所々で見かける。 やがて内陸に入ると牧場が多くなる。 何処までが境界なのか判らないほど広々として、所々に牛が放牧されていた。 長閑な景観に、時々停車しては撮影していく。 停車してても交通量は少なかった。






牧場の背景に見慣れた山容が見える。 雌阿寒岳を中心とした山並みは、つい先日旭川から阿寒湖、屈斜路湖、摩周湖と経由してきた弟子屈町に近いことが判る。 先日の摩周湖観光が天候が悪くて満足できなかったら今日は摩周湖の予定だった。 天気等の状況で旅計画の見直しが必要な時にルート変更しやすくするため、今日までの計画を作ったが、今の処、旅は順調です。





雌阿寒岳をズームで…

時間に余裕があり、途中で今日宿泊するホテルを確認しておくことにした。 現在地からテレーノ気仙のホテルと塘路湖の距離はそれほど変わらないから、標茶町役場近くのホテルに寄った。 住宅地に隣接し、こじんまりとしたホテルで駐車場が広く小さな牧場もある。 改めてナビをセットして塘路湖に向かう。 距離は20q少しで30分程か。 天候が良いから釧路湿原の東側をすべて行けるかもしれない。 緩やかな曲線の道路を走り、突然シラルトロ湖が現れた。 湖面が青空を映して自然の美を体感し、釧路湿原を走行した。


シラルトロ湖に沿って走り途中でコッタロ湿原展望台に向かう為、側道に岐路した。 すぐJRの踏切を越えて暫く走ると、車にはかわいそうな道で砂埃立つ砂利道だった。 カムイワッカ湯の滝に向かった時も砂利道だったが、ここは湿原のど真ん中。 車が一台通るたびに何倍もの砂埃が立ち、その方向が見えなくなる。 当然擦れ違う時は徐行してお互い砂塵をたてないように走るが、その距離約10q程走った。

湿原内をJR北海道が通る

釧路湿原は北海道東部の釧路川に沿って広がる国内最大の湿原です。 日本最初のラムサール条約登録湿地になり、丹頂鶴などの水鳥をはじめ、多くの野生動物の生息地として国立公園に指定されている。 東側には三つの海跡湖の塘路湖、シラルトロ湖、達古武湖がある。 コッタロ湿原展望台への砂利道は暫くの間、釧路川沿いに走った。

 釧路川




やがてコッタロ湿原展望台前の駐車場に到着。 展望台ならこの上の山に登るのか? 端に止めて散策の準備をしてたら地元のジープが停車した。 毛皮のチョッキを着たおじさんが「ここに駐車しておくと車上荒らしに合うから一人は車にいた方がいい!」と云われた。 妻とお互い顔を見合わせて、「それならお父さんだけ行って来て!」と妻に言われた。 後で映像を見ればいいからと、私一人で展望台に行くことになった。 デジカメ、三脚を担いで階段を登るが途中から山道になり、妻に一人で行かせるのは無理と判った。



上を見て、すぐ行けると思ったが…


この階段だけで200段以上!

登り道は幅があるが滑りやすい。 暫くすると湿原の静けさだけが身に染みてくる。 快晴で、かつ静寂の中を歩くのも嫌な気持ちがする。 ヒグマと遭遇しない事を祈りながら早めのペースで登って行った。 撮るものを撮ったら一目散に下に降りるつもりだ!

滑りやすい坂が続く




観光客が独りもいないというのも寂しい限りだ! 晩秋の時期ではこういうこともありうる。 自分に言い聞かせながら、上を目指し三角点標識を通過する。 さらに上ると階段になり展望台が近いと思った。 折れ曲がり地点で湿原の一部が見える。 塘路湖が遠景に視認できる。 今の季節は湿原の色彩が黄銅色です。



湿原の先に塘路湖が視認できる


わずかな残りを駆け上がって展望台に到着! 三脚を組み立てデジカメをセットする。 広大な湿原が目の前に広がっている。 陽光の位置も問題なし、この見晴らしをどんな構図でまとめるか思案した。
さらに木階段が続く 展望台に到着


■コッタロ湿原展望台
コッタロ湿原は釧路湿原の中でも太古の自然が残っている。 展望台から望むヨシ、スゲ湿原の広がりと蛇行するコッタロ川と幾つもの沼が点在している。 そして沼には運が良ければ丹頂鶴やアオサギなどの野鳥を見ることができる。

広域の映像から構図を変化させ、コッタロ湿原を撮影。 晩秋の色彩感です。 東京に戻った頃、北海道は一気に雪景色になった。 また季節を変えて訪れればと、湿原が緑一色の景観を思い浮かべていた。






展望台から駐車場の車は見えい。 最後に塘路湖の湖面が薄い筋状に広がる映像を何枚か撮影して急ぎ足で車に戻った。 まるで何かに追いかけられているような速足で…。
塘路湖 来た道を戻る
下に降りて妻に一人で行くか聞くと首を振った。 休憩もそこそこに塘路湖に向かう。 車の後部は砂状の埃で白い車の色が黒色に変わっていた。 何処かで洗車しなければと思う。 JRの踏切を渡る手前にもサルボ展望台があるが、ここはスルーした。
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