■ 温根内遊歩道、鶴居村で親子連れの丹頂鶴、北斗展望地 ■

組合で買物を済ませて一路釧路湿原の西側に向かう。 ナビに温根内ビジターセンターを選択してスタート。 釧路市内までは海岸線に沿って走る形になる。
厚岸から温根内ビジターセンターまで約80q、ナビは1時間半弱の予想だが交通量も少ないから走行は楽です。 釧路ナンバーの車両を見つけてその後ろに追随し、今日も快晴で快適なドライブ。


釧路市内に入り交通量が多くなった。 残り約10q強だが、ナビルートは結構右左折を繰り返す。 道道53号線に入って走りが楽になる。
右手に広い駐車場のある温根内ビジターセンターの看板を見つけた。 数台の駐車車両があり一旦隅に駐車して近くの案内板を確認しに行く。 駐車場から階段を下りた所に温根内ビジターセンターがある。 センターにも数台の駐車スペースがあり、駐車場での車上荒らしに用心の看板があったのでセンターまで向かった。 駐車場端からセンターへの入口があり舗装はされてないが数100m走りセンターの後に駐車した。






センターに入り建物の横に駐車することを了解してもらう。 木道を散策する前に温根内ビジターセンターの事を知ろうと館内を見学した。 釧路湿原の西側に1929年頃、釧路市と鶴居村を結ぶ殖民軌道雪幌線が走っていたという。 運行は馬が引くトロッコ車で動力が機械化されてない時期があった。 廃線後、この軌道線跡を利用して釧路自然探勝路として活用している。 温根内ビジターセンターを起点にして、1周500mコース、2qのコース、3qのコースの木道が三角形状に3種類あり、私達は2qコースを選択して散策に向かう。





■温根内木道…
温根内木道には湿原の動植物を紹介する解説板が所々に設置されている。 時期的には一面枯れたヨシやスゲ、ミズゴケ湿原ですが、春から夏にかけては様々な景観を見れると思う。 湿原と一緒にカバノキ科の落葉高木が茂っているところがあり、樹皮は白く剥げている。 一回りすると鶴居軌道敷跡の自然探勝路も歩くから変化があり自然愛好家には嬉しい所です。

カバノキ科の落葉高木








数組の夫婦連れと擦れ違ったが、木道を散策して暫くすると景観に飽きてしまった。 せめて野鳥でも見かければよいが、何の変化も無い静寂な湿原はどこまでも続いている感覚になる。 映像の対象も少ないのでセンターに戻ることにする。 センターで自然の姿の丹頂鶴のことを聞いてみた処、釧路市丹頂鶴自然公園や鶴居伊藤タンチョウサンクチュアリ、 鶴見台に行っても、この時期に丹頂鶴は見れないかも知れない。と云われた。 運が良ければ鶴居村の畑地に自然の姿を見れると、心細い事を云われがっくりする。





温根内ビジターセンター

鶴が居るから鶴居村!と安易な村名と思うかも知れませんが、丹頂鶴は釧路湿原の中で営巣や子育てをしている。と鶴居村のWEBにあった。 鳥厩舎の丹頂鶴は撮影対象にならない。 意を決して、鶴居村を回ることにした。 温根内から道道53号線を北上した。 途中の牧場でも駐車して撮影と丹頂発見に努める。










広大な牧草地は見ていて楽しみがある。 北海道の自然の中にいることが実感できる。 空気も旨い! 撮影対象が乳牛から馬に変わった。 時々、ズームで丹頂も探す。 馬はばんえい馬のようです。 長い綱で繋がれていて声掛けすると近寄ってくる。 愛くるしい目をしていて、力自慢の姿です。 一時期は鶴居軌道敷を引いていた馬種と思った。






景観が畑地に変わり、遠くでトラクターが動いている。 何気なく手前の小屋を通り過ぎると、丹頂鶴を発見した。 自然の姿の丹頂鶴に妻は喜びを隠せない! ゆっくり停車し駐車できる路肩まで移動する。 二人でゆっくりと小屋方向に近づき、一旦、背の高い枯れ草に身を潜めた。 観察すると3羽は親子連れの様だ。 親鳥は頭部の赤が陽光に鮮やかだが、2羽は身体が小さい。 その距離50mほどまで近づき撮影してみる。






道路側から高さを生かして撮影を続けた。 二人とも無言でシャッターを切る。 ある程度の映像を確保してから少しづつ近づいてみた。 一本足で立っていたが彼らも移動しだした。 距離が縮まらない。 このままでは間に小屋が入ってしまう。 一度道路に戻って、小屋の先に向かい待ち伏せする形にした。 シャッター音を静穏モードにして待機する。 だんだん近づいてきたが途中で気が付いたのか葦の茂みに入ってしまう。 飛翔する時は助走するが、飛ぶ気配は無い! ここで撮影終了!






丹頂鶴の撮影に満足し、次回は飛翔の姿も撮りたい! 道道53号線を釧路市に戻る形で、道路端に北斗展望地がある。 眼下に広がるサバンナの様な湿原を見れるが釧路川は見えない。 細岡展望台と相対するから日の出の撮影にはもってこいの場所だ! ここに駐車して記念撮影や喫煙をする。






この時期は枯草色の湿原だが、春から夏にかけて一面緑に覆われる景観に変化する。 日本の四季の美しさを堪能するには複数回、訪問が必要だ!
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