■ 釧路市湿原展望台、遊歩道散策して北斗展望台へ ■

旅紀行の魅力は現地を歩くこと。 私達は車で旅することが多いので、幾つかのポイントで散策コースを取り入れています。 街であり、山登り、散策と幅広く歩くことを旅計画の中に入れておくことが楽しみの一つです。 道道53号線沿いの北斗展望地は時間の無い方に人気の展望スポットで、ここで済ませても良かったが、私達は釧路市湿原展望台に立ち寄りました。 展望台の最上部は入館料が470円と料金が必要です。 眺望はもっと良いかもしれないが、長い旅で時間も余裕があるから散策コースを選択してサテライト展望台に向かった。






時間は13時を過ぎて、散策する前に昼食をするため釧路展望台の横に併設されたレストランに入った。 今日の成果はホテルで、畑地で、念願の丹頂鶴を撮影できたことで大満足をしている。 後は北海道大地の散策です。 40分ほどレストランで食事と休憩をして14時前に散策することになった。






晩秋の釧路湿原の見学にこれからスタートします。 スタート地点はレストランのすぐ横から案内板が立っている。 立木が枯れているから見通しは良いほうです。 遊歩道は砂利道でもなく、木道でもない普通の土の上を歩きます。 土の上を歩くことは私達、老齢の人間にとって足腰に負担が少なく歩きやすい事です。 そんな思いで歩いていたら、所々で木道が現れた。 「しかたないか!」






初め散策路は平坦で、このままサテライト展望台まで行けると目論んだが、そうは問屋が卸さなかった。 木道が階段状になり、だんだん下に降りていくではないか! 展望台に行くのに下方に向かうなんて聞いたことが無い! おまけに木道がつづら折りになり、妻はコース通り歩くが私は最短距離、一直線で降りていく。






撮影しながら降りていく私と、コツコツ歩く妻と同じ速度で丁度良かった。 それにしても大分湿原に近くなり低地に下りた気がする。 この先に木の吊り橋があり、まっすぐ向う側に渡ることになった。 ここまで随分下方に下りた気がしたが、この先どうなるか不安です。 後方から来たグループに追い抜かれて前後に人気が無くなった。






木橋が板状に吊り橋式になって渡る時に妻が怖がった。 妻は足腰が弱いから吊り橋を極端に怖がる。 渡った所が広場になっていて休憩できる場所です。 ただ湿原と同じ高さまで下った代わりに展望台へは再び登らなければならない。 この先のことを考え、妻のペースに合わせることが必要だ!

休憩広場

見た目以上に揺れる吊り橋


10分ほど休憩して出発する。 ここから木製階段を登る形です。 時間の余裕を確保してあるからゆっくり同じペースで歩こうと妻に話す。 見晴らしは良くなく周囲を見渡しても林に囲まれている。 妻のデジカメを預かり杖だけにして一段一段登る。 2週間の旅の話をしたり、泊まった宿の評価をしたり会話が弾んでペースは一定で調子良さそうで一安心する。






丹頂広場の案内があり、ここまで来ると見通しが良くなった。 もう少しで湿原に岬の様に突き出た高所に辿り着きそうと思ったら長い階段が待っていた。 「あちゃ〜!、まだまだ先はありそう。」妻は途中で少し休憩した。 辺りは静寂が漂い、前後に人の声も聞こえなくなった。














階段を上がりきると湿原が木々の間からチラチラ見えてきた。 最高地点まで上りきったようで見通しが良くなると気が楽になる。 やがて散策路の先に休憩小屋が見えてくる。 サテライト展望台(北斗展望台)に到着したようだ。 身体が汗ばんでいるが気持ちは楽になる。



サテライト展望台(北斗展望台)


展望台の前にある休憩小屋で妻と少し休んだ。 展望台では観光客が撮影や記念撮影している。 この人たち何処から来たんだろう。 もしかしたら温根内から来たのだろうか? 温根内ビジターセンターから4q弱の自然探勝路が続いているのは知っていたが、観光客に確認しに行った。 観光バスの人達で、ここから再びバスに乗車して釧路に向かうと聞いて納得する。

 サテライト展望台
 (北斗展望台)


観光バスのグループが帰ったあと撮影。 上の展望台から撮影すると釧路川が細い筋状に見えた。 記念撮影も済ませて周囲の地形を観察する。 スタート地点から一旦下り再び上ったが、帰りのコースは車椅子の人でも展望可能の様に木製の遊歩道になっている。













帰路は木製の遊歩道を通るが、電動車椅子ならば問題ないが、意外と傾斜があり普通の車椅子では大変だろう。 妻に遊歩道を往復した方が良かったか聞くと、散策が目的だから周遊して良かったという。




 


駐車場まで戻ると午後3時近くで、日程は無事終了。 一旦、釧路市湿原展望館に入って記念品やお土産品を品定めした。 時間は余裕がありコーヒーとお茶を飲んで寛ぐ。 喫煙所に寄り、釧路駅に近いラスティングホテルでナビにセットして出発。 見慣れた道路を途中まで走ったが途中からルートが変わった。 ホテルにあと5qの地点でガソリンスタンドを見つけ、給油と洗車をする。 湿原を走って汚れた車体をピカピカに戻した。車が綺麗だと運転もおとなしくなる。 ホテルに到着した時は、まだ明るかったが部屋に入り荷物を整理し終わると夕景が迫ってきた。冬の北海道は日が暮れるのが思った以上に早い。



ホテルの部屋から夕陽が見える。 宿泊はビジネスホテルで観光客とビジネスマンが半々ぐらいだ。 レストラン内は細長く、テーブルから市街の様子が良く見える。 食事をしながら今日の予定の中で、念願の丹頂鶴を2度も見れた事、運動を兼ねて自然探勝路を歩いたことなど変化富んだ一日だったと妻が言う。
部屋に戻り、お風呂に入り一日の疲れを癒した。 そしてグラス山盛りのアワ、アワで乾杯〜!

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