■ 釧路から襟裳岬に海岸線を走る ■

昨日はホテルの部屋から夕陽を見れた。 フロントで話をすると、ホテルの最上階が展望エリアで釧路の夜景を見れる。

それで早朝に日の出を見れるかと思って展望室に行ってみた。 展望室はソファーや大型テレビなどがありパーティができるようになっていて、普段は開放されている。 朝5時半に展望室に行きデジカメをセットし、約30分間日の出の撮影。


朝食はレストランでバイキング。 好きな日本食中心に食し最後はコーヒーを飲みながらテレビの天気予報に注視した。
ホテルの最上階展望室午前5時半



午前5時56分日の出!

今日の天気予報は曇りのち雨で、北海道の旅の最終日は苫小牧港に向かって走るのみ。 本来の予定は釧路から丹頂鶴自然公園、道東道経由で帯広の観光だったが、急遽ルートを変更した。 帯広は次回の旅に組み込みたい。 新しいルートは北海道の海岸線沿いに襟裳岬に寄って苫小牧に向かう。






釧路市街の国道38号線は走り出して根室本線に沿って走り、市街に出ると海岸線を走るようになる。 遠くに山々のシルエットが見え、街道沿いに企業や民家が混在していたが徐々に疎らになり、何時しか穀倉地帯と海岸線を走るようになった。 厚い雲が徐々に広がっているから途中で雨になるだろう。






ニンジン畑も広いから機械化で収穫している。路肩に駐車し映像に残す。 今まで見たニンジン畑は一列か、二列ぐらいで、これほど広い土地で同じ野菜が栽培し収穫するのは北海道ならではの景観だ! この時間帯の道路は交通量が少なく定速走行で運転が楽! 動物に注意の看板があるから両側に注意を要する。

 ニンジン畑




国道38号線とも別れて国道336号線に入る。 襟裳岬まで残り半分強になり十勝川を渡る。 この橋は十勝河口橋で十勝川最後の橋で下流はすぐ太平洋に流れる。 十勝平野は十勝岳から水源が発し台地上の地形から南東に向かって流れている一級河川だ。 手前の路肩に駐車し橋の中央に向かって歩いて上流と下流の撮影をする。



十勝川上流方向


十勝川下流方向
釧路市街を出てから初めて信号で停車した。 この辺も広大な耕作地と牧草地が広がり遠方に日高山脈の山並みが見えてくる。 いままで海岸線沿いに走っていた道路は浦幌町から海岸線は見えなくなっていた。





広尾町に入ると道路は再び海岸線を走るようになる。 そして広尾町を過ぎてからトンネルが多くなる。 日高山脈は北海道の中央南部から襟裳岬まで南北に貫いている。 一帯は日高山脈襟裳国定公園になっている。 道路端の崖から勢いよく流れ落ちる滝もあり、この頃から天候は雨になった。 道路から先の景観が山並みが太平洋に落ち込む断崖の海岸線になった。

日高山脈が太平洋に落ち込む断崖の海岸線












約30q近く、トンネルの連続で海岸線を走る。 単調な走行で前の車についていくが、途中で展望台があるわけでなく物足りなさを感じる。 国道336号線は別名黄金道路と云われている。 なぜなら日高山脈と太平洋に挟まれた断崖絶壁部分をトンネルで通すため、黄金を敷き詰めるかの如く道路建設にお金がかかったことから呼ばれるそうだ。 縦に2000m級の日高山脈があるから北海道の天気は東西で大分変るという。 関東と甲信越と同じ関係だ! 長いトンネル地帯を抜けると眼前に日高山脈の山並みがはっきりと見えてきた。






襟裳町に入って国道336号線と別れ、道道34号線を走る。 もうすぐ襟裳岬だ! 長く伸びる島の先が見えてきた。 草原の奥には日高山脈が伸びているのが良く判る景観だ。 雨は降ったりやんだりで風も強そうだ。 襟裳岬ではもっと強い風だろう。






広い襟裳岬駐車場に到着。 吹き曝しのエリアからお土産店そばの端に駐車しデジカメとタオルを用意。 デジカメにタオルを巻いて撮影までは雨カバーとして使う。 フードを被って風に剥がされないようにあご紐を締めておく。 風の館という施設があり、ここに立ち寄ってみる。 左端石垣通路は風の館の外を周遊する回廊、地下に入る中央は風の館入口、右端は灯台への回廊で、何処から入っても奥で一つに繋がっている。

 襟裳岬に到着





風の館入口で記念撮影して中の通路に入って行く。 渦の様な通路をカルマン回廊という。
左端は回廊、中央は館入口、右端は灯台へ…

最初に向かったのが風の館の地下に入る。 館内は長い通路が曲がりくねって館の受付に到着。 一人料金300円の入館料が必要で中に入り早速展望室に向かった。 イルカのショーの様な展望室で階段状に席がある。 人が少ないから一番前に陣取り襟裳岬を見てがっかりする。 ガラスには塩害がこびりつき、はっきりと視認できない。 さらに雨の影響で雨粒があるから展望室とは名ばかりだった。 今日は再悪だ!





風の館の展望室から撮影

展示室や資料室もあるが、今は見る気がしない。 早々、風の館を出て外の回廊に向かう。 階段で館上に出ると石垣回廊にでて、雨風が強いがこの目でしっかり襟裳岬を見た方が印象に残るはずだ! 目の前に白亜の大型灯台があり撮影して、パンフレットを見る。 日本の灯台50選に選ばれ、周囲は日高山脈襟裳国定公園らしく芝生もあり、海岸段丘の端にある美しい灯台です。 高さが無い様に見えるが、元々岬の高台にあるから、この高さで十分役割をしている。










襟裳岬は風速10m以上の風の日が年間290日以上もあり、日本でも屈指の強風地帯だそうです。 風の館は国定公園内にあり、隣に灯台もあるから景観に配慮して地下に埋もれる様に建設されている。 館内が渦を巻くように造られ建物全体をカルマン渦状に建設された。 岩礁地帯にはゼニガタアザラシの生息地だが今日はいなかった。

雨風の中を記念撮影や景観の撮影も終わり、お土産店に立ち寄る。 食事処で昼食も考えたが、今日は車に乗っているのが多かったので空腹感が無い。 おまけに食事処はラーメン店兼食事処、お土産店も併設され雑多としている。 一番端のお土産店に入り品定めしていたら、知らないうちに妻が買っていた。 私はあまり拘らないが妻は買い物が好きだ! お店の主人に苫小牧までの立ち寄り先を推薦してもらう。 それが道の駅サラブレッドロード新冠で、競馬を連想する立ち寄り先だ。 では出発!









道の駅に併設されている「レ、コード館」

国道235号線は太平洋の沿岸を走る。 襟裳岬と苫小牧港までの約半分を走って道の駅サラブレッドロード新冠に到着した頃、車のスモールが自動点灯。 新冠市街にある道の駅サラブレッドロード新冠は施設内にレ、コード館があった。 私はレ、コード館を競馬のレコード(記録)と勘違いして最初に向かったが館内に入ると音楽が流れて違和感を感じる。 奥に入るにしたがってレ、コード館の意味を理解したが、内心、自分の早とちりを反省した。 そして妻にも話した。 音楽を聴きながら館内を回って貴重な古いレコード、資料や真空管時代の蓄音機やスピーカーを見て20代の頃の懐かしい時代を思い出した。

道の駅サラブレッドロード新冠

道の駅は物産館やフラワーショップ、レストランが併設され、農協スーパーもある。 妻と一通り館内を巡る。 物産館内の一つに競馬ファンとっておきのコーナーがある。 名馬のタオルからコップや像まであらゆるものが販売されていた。 馬は好きだが競馬はやらない、私にとっては素通りする所。 妻の興味は北海道産の食品、黙って後をついていく。 「これ、持って帰れるかな?」、「…」と云う訳で、時間つぶしをする。 とうとう昼食は抜きになった。 空腹でないからまぁいいや! ハイセイコーの像を撮影して出発。



ハイセイコーの像
ランドマークタワー 優駿の塔

国道235号線は日高路とも呼ばれ夕方の時間帯を一路、苫小牧港に向かって走る。 海と山に挟まれた長閑な牧場風景を目にした。 幸い交通量が少ないので路肩に駐車して牧場の馬を撮影。 馬体が大きいのと明らかに仔馬が牧場で戯れている。 北海道に来て、その映像も欲しかった一つです。 ISO感度を上げて軽快なスピードで戯れる仔馬たちを撮影。

 サラブレッド












苫小牧市街に入った時はすでに夕暮れの時間帯になった。 市街中心部を通り越して海岸線を走り苫小牧西港フェリーターミナルに到着。 海岸線一帯は市街地と違って灯りが少なく走行していても寂しい感じがする。 やがてナビは真っ暗な道路に入り、トラックの後をついていく。 苫小牧西港フェリーターミナルは灯りが見えるが広い駐車場は真っ暗だった。

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