■ 春の鏡池 ■
戸隠連山の麓にある池で、四季を通じて素晴らしい景観を楽しめる。 写真愛好家のファンが多く、気象条件が良ければ水面に映る戸隠連山を見れます。 戸隠連山は左から西岳、本院岳、戸隠山、九頭龍山と続き鏡池の茶屋から良く見える。
シーズン中は茶屋までの道路はバス専用になり、一般車両は通行できない。 今回の訪問時期はオフシーズンで茶屋前の駐車場には自家用車が駐車していた。 聞くと、車中泊して朝焼けの映像を撮影したという。 お互いの映像を見せ合った。


随身門からの遊歩道と合流して一路、鏡池に向かいます。 変化のある遊歩道を歩くが、ここでも野鳥愛好家との擦れ違いがあり遊歩道が賑やかです。 道は一本道で暫く歩くと遊歩道の両側に女性と男性の向き合った像がある。 兵庫県の有馬温泉街にある秀吉像と正室のおね像と同じ形だ! ここから天命稲荷神社の境内に入った感じがする。 天命稲荷神社の場所で遊歩道は直角に曲がる。

鏡池方向から一人の同世代の男性と擦れ違った。 笑顔で挨拶したらぶっきらぼうな挨拶が帰ってきた。 声を掛けら不機嫌な表情で擦れ違って行った。 何か私が悪いことしたのか、世の中にはいろいろな人がいる。 気を取り直して般若心経を心の中でつぶやく。






















天命稲荷神社の由来については説明板があったが、撮影した映像では判読できなかった。 そばに石碑があるが文字が小さく、普段見ない古典の文字が連なり私には難解な文章だった。 しかし年代は昭和の時代に建立されたことが判った。 天命稲荷神社はこの地の由来にまつわる神社です。 そばに質素な休憩場所があるが喫煙できそうもないので先に進む。

 天命稲荷神社




鏡池まであと10分の標識で一気に足を進める。 左手に小さな水の流れがあり並行して遊歩道がある。 やがて遊歩道は小さな橋を渡る。 小橋と遊歩道、小さな川を原風景の趣きで映像に残そうと撮影してたら、橋を渡った所に青年がしゃがんで何かしている。 橋に着くと青年の行動が判った。 青年はパソコンを使い川の流れの音を録音している。 野鳥のさえずりと静寂の中に川のせせらぎの音に集中していた。 それを理解して、音をたてないように静かに通過する。 目礼して通り過ぎ、暫く経過してから大きな息をした。










橋を渡ると遊歩道は小川と別れる。 遊歩道が二方向に分かれている。 右手は鏡池を周回するコースだ。 左手はどんぐりハウス、鏡池定番の園地だ。 鏡池の周回コースは戸隠連山を背景にどんぐりハウスの園地を見ながらのコースで映像としては思わしくないと判断。 陽光も逆光になり定番の園地に向かった。 土手を登り林のトンネルを過ぎると鏡池と園地が見えてきた。



林のトンネルを過ぎると…






まずは池畔に沿って歩きながら構図を考えていく。 この時間は人が少なくじっくり思慮できる時間だ! こんな嬉しい事は無い! 新潟も長野も晴れの時期を選択し今日の旅をプランして大正解だった。 適度な白い雲もアクセントがあり真っ青な空よりいい! 三脚を使って存分に撮影できた。 紅葉美も良かったが戸隠連山と新緑の森林もどちらも心が癒される。










池畔に沿って構図を変化させて撮影を重ねていく。 これも楽しみの一つで帰宅して大画面で見ると、どれを編集しようか嬉しい悩みだった。 池畔の端まで来ると対岸を周回してきた遊歩道と合流する。 ここは石垣が連なり鏡池は一部が護岸されて存在することが判る。 ここから小さな流れが下に続く。






緩やかな斜面の園地はシートを広げて食事もできそうだ。 鏡池から少し引いて手前に樹を入れて構図を変化させてみる。 少しづつ引いて高台のどんぐりハウス方向に向かいながら撮影する。 数台が止まれる駐車場では同世代の人達が撮影を楽しんでいた。 その中に一人の老人と話をしたが、話によると、早朝からの日の出の映像はとても良かったと知る。 昨日から車中泊したそうだ! 車中泊しなければ撮れない映像がある。 その話を聞いて、早朝の奥社の映像を見せたら、「目的を達成した時の映像はお互い宝だね」と教えてくれた。






奥社、鏡池とほぼ満足した映像を撮れた。 唯一は池面が風があったため鏡面でなかったことです。 鏡面なら紅葉美と同様に100点満点といきたいところだ!

帰路はどうするか?  以前、舗装された道路を通って奥社駐車場に戻ったが、今回は森林植物園をもう一度通ることにした。 小川の橋のたもとで音を収録していた若者には「歩く音が入ってごめんね!」のメモ書きを渡した。 若者はにっこりと指でOKのサインをして見送ってくれた。 人それぞれに趣味がある事は良い事だ! 天命稲荷神社を過ぎて、遊歩道の両側にお互い見合わせた形の男女の像を一枚の映像に残した。

ニリンソウ



タチカメバソウ

男女の像は向かい合うかたち


草花を撮影しながら来た遊歩道を戻ります。 この後、高台の植物園園地の交差路から他の遊歩道に向かった。 この頃、園地高台にはさらに多くの野鳥観察グループが訪れ大賑わいでした。 人が多い割に喧騒でなく、皆さん静かに周囲に気を配っている。 それでも移動時の三脚を担ぐ姿はものすごく重そうに感じた。





ミズバショウ

高台園地から下る形で遊歩道が続き前方に小さな池が見えてきた。 ここは八十二の森まなびやがあり、そばにみどりが池もある。 道路そばで奥社駐車場もすぐ近くになった。 みどりが池は小さいが周囲は庭園の様に一回りできる。 一回りしていい映像を探してみた。 足元にはミズバショウも見れる。










雲が多くなってきて青空が少なくなり駐車場に戻る。 このあたりの遊歩道は立派で、自分的にはあまり好きではない。 足元には植物園から集まる澄んだ小川が流れる。





奥社駐車場に戻ると無料駐車場は満車で、反対の有料駐車場はまだ余裕がる。 それでも無料駐車場に入ろうと待機車両が後を絶たない。 車に戻ってハイキングシューズをスニーカーに変えた。 足が蒸れているから靴下も取り換える。 5時半から歩きだして現時刻は10時近くなった。 素足で暫く車内で休憩した。 この時間ならもうひと撮影できそうだ! 水分補給して大休憩して作戦を練る。

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