■ 善光寺参り ■

昨日、通った戸隠バードラインを通り善光寺に向かう。 昼間走るとバードラインは中々いい景観です。 善光寺近くで道路は狭くカーブの連続だが、ここは近道で最短時間で行ける。 善光寺の後側に回って第一駐車場に入れる。 ここからが大変だ! 善光寺の仁王門まで境内を横切らなければならない。


夕方4時頃の時間帯はまだ日差しもあり境内は賑やかな喧騒を見せてくれる。 本堂横を横切る時、16時の鐘が鳴り響き、係の人が手慣れた様子ではあるが厳正な鐘撞をしていた。 その姿を鐘楼と共に撮影し足早に仁王門に向かう。 今回、善光寺に訪問した理由は本堂の撮影が第一の目的にある。 いままで何回か訪問しているが、映像に多くの人々も映り、天気も良くなかった。 その為、チャンスを求めて今日の訪問をプランし、人の流れが途絶えるチャンスを待ち撮影をする。

境内を横切って仁王門から撮影のスタートだ! 仁王門をくぐって両側に立ち並ぶお土産店の景観は、両手を上に上げて高い位置から撮影。 これだけで景観が変化する。 三脚があれば、タイマーにして高く持ち上げて撮影すると面白い映像が撮れる。

仁王門

仁王門から本堂に…

やや高い位置から撮影

お土産店をブラブラしながら、どんな商品が売られているのか見て回った。 横道を入ると釈迦堂があり、国重要文化財で歴史ある由緒があり撮影。 お土産店街に戻ると観光案内所があった。 中に入ると中央に牛が横たわっている像がある。 「牛にひかれて善光寺参り」の記念像だろう。 昔は無かったように思う。

釈迦堂(重要文化財) 観光案内所に横たわる牛の像が…

■濡れ仏
高さ約2.7mの延命地蔵菩薩坐像で、享保7年(1722)に完成した。 全国を行脚する巡礼者の供養のため、法誉円信が施主を募り造立した。 江戸大火の火元として処刑され、のちに歌舞伎や浄瑠璃の題材になった 「八百屋お七」の冥福を祈り、恋人の吉三郎が造立したという伝説もある。 歴史の醍醐味でもある。

■六地蔵
六地蔵は我々衆生が輪廻を繰り返す六つの世界(六道)に現れ、迷いや苦しみから衆生を救ってくれる菩薩です。 右から地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人界、天界の地蔵菩薩です。 地獄界の地蔵菩薩が蓮台から片足を踏み出しているのは、一刻も早く衆生を救いに行こうという気持ちの顕れだと云われている。

六地蔵 濡れ仏(延命地蔵)

■善光寺本堂…
皇極天皇元年(642年)の創建以来、十数回の火災に遭っている。 現在の建物は宝永4年(1707年)の再建です。 間口24m、奥行54m、高さ26mあり、江戸時代中期を代表する仏教建築として国宝に指定されている。 本尊を祀る仏堂に、参拝者のための礼堂が繋がった特殊な形をしており、棟の形が鐘を撞くT字型道具、撞木に似ていることから「撞木造り」と呼ばれている。 国宝建造物として東日本最大、総檜皮葺建造物の中では日本一の規模を誇る広大な建物です。 本堂床下には約45mの暗闇の回廊があり、秘仏の本尊、善光寺如来と結縁する「戒壇めぐり」ができる。

 大勧進 大勧進入口の橋の欄干から撮った山門

山門前は出店が並び撮影対象から外し、その代わり大勧進を見学する。 大勧進入口に池があり、ここから山門の映像が撮れる。 記念撮影には良いスポットです。 橋の欄干で、数組のグループから記念撮影を頼まれた。 その後、構図を変えて山門を撮影してみた。 大勧進の境内に入り撮影しながら善光寺横に出る。

大勧進入口の橋の欄干から撮った山門と本堂

延命福徳地蔵菩薩像
大勧進

大勧進護摩堂

■経蔵
本堂横にある経蔵は白いシートで覆われ、現在修復中だった。 経蔵は重要文化財で1759年に建立された宝形造りのお堂です。 内部の中央に八角の輪蔵に経典が収められていて輪蔵を回すことによって、お経を読んだこととされる。 以前、訪問した時、経蔵を見学する事ができたので良かった。

山門では扁額を撮影した。 この扁額の文字は善光寺の特徴で「善」の最上部の形が「鳩」に似ています。 望遠での映像ではご覧の様に左右一対になっていた。 時間が遅すぎて山門の入場が出来ず、次回の楽しみにとっておこう。


山門をくぐると本堂が正面に。 圧倒的な本堂の構えでも威圧感は無い。 むしろ安らぎの心が芽生えてくる。 右手に販売所があり、御朱印、御供養、御祈願の受付場所です。 本堂を斜めから撮影し、記念撮影も。
御朱印、御供養、御祈願の受付場所

…16時におこなわれた鐘撞の時の映像
修復中の経堂前から撮影

参拝客で賑わう本堂

■戒壇めぐり…
本堂床下の真っ暗な通路を通り「極楽浄土への錠前」に触れる「戒壇めぐり」が有料体験できる。 以前、妻と来た時に戒壇めぐりを体験したが、「極楽浄土への錠前」に触れる「戒壇めぐり」は木造の通路が本堂の真下に続いていて、 本尊の真下に、「極楽浄土の錠前」がある。 階段を下りると段々暗闇になり、通路を曲がると、その先は真っ暗闇になり、通路の板壁に手を添えて少しずつ進む。 やがて極楽浄土への錠前に触れることができた。 行列だったので問題ないが、一人だとなかなか難しいのではないかと思うほど、漆黒の闇でした。 上方向の階段を上がると終了! ホッとした気持ちになる。



本堂から鐘楼を撮影


本堂にある鐘
本堂内に入り礼堂で「般若心経」を…。 四国遍路以降、毎日読経してるから暗記した。 般若心経を唱えると安心するのか、気持ちがすっきりして心が落ち着いてくる。 私にとって般若心経は心のよりどころです。
本堂から山門を撮影

17時2分を過ぎて人気の無い善光寺本堂を撮影。 この映像が欲しくて善光寺に来た。 念願が叶って気持ちがすっきりする。 今回の旅はプラン通り上手くでき、天気も最高だし、2日の予定が1日で終わった。 駐車場に戻って夕刻の迫った長野市街地を長野ICに向かって走る。 渋滞に巻き込まれて市街を抜けるまで時間が掛かったが、別に急ぐわけでもないからのんびりと走行。

長野ICから上越道を走るが混雑はない。 90qでセットして、追い抜かれっぱなしだが車間は十分、視界良好。 関越道に入っても95qにセットし直し定速走行で練馬ICに向かう。 最後まで渋滞無しで自宅に到着したのが21時半でした。 今回の旅は一人旅だったが失われた映像を撮れて自己満足。
総走行距離は525q、燃費は10.9q。

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