■ 丸沼高原ロックガーデンの六地蔵の史跡ルートへ ■

パンフレットには自然散策コースと史跡散策コースがあり、 コマクサなどの高山植物を観察できるロックガーデンなどの小さな小円の周遊コース(45分程度)と、 六地蔵や大日如来など信仰登山の石仏群を巡る一周2時間の史跡散策コースがある。
シラビド林のフィトンチッドのシャワーを浴びるコースだ! フィトンチッドという言葉、どこかで聞いたことがある。 そうだ!北海道の旅で釧路湿原を散策した時に知った言葉だ!


弥陀ヶ池コースからロックガーデン内に入り、向かう先は血の池地獄に寄るか、このまま六地蔵に向かうか思案した。 今までの史跡からしたら大した池ではないと思ったので大きくルートを回る六地蔵に向かうことにした。 半分くらいの人は往路のルートに戻るようだ。 このルートは人が少ないのに、さらに2ルートに分かれたからまた少なくなった。










六地蔵目指して歩き始めたが道幅が広くなり歩きやすくなった。 最初、六地蔵まで1.5qの表示が1.1qになり、すぐに到着できそう! 後から2m近い背の高い二人連れが追い付いてきた。 足が長いから歩幅が広く樹木根も難なくまたいで行く。 スピードが速い! 私の方は当然足が短いからチョコチョコ樹木根を避けて歩く。 挨拶してからあっという間に遠ざかった。 その姿はスマートでかっこよかった!










六地蔵まで残り0.5q地点を過ぎると自然道は急坂を下るようになる。 歩いていてこんなペースで下ると云う事はロープウェイ山頂駅より下に歩いてるみたい。 この先のことを考えると、再び登ることになる? そんな思いで歩いて、道も緩やかになり幅も広く歩きやすくなった。










樹木が岩を包み込むように育ち一体化した樹も道端に見える。 伐採した樹木が並んでいるから人が常に入っている景観になり熊の恐怖から解放される。 暫く歩くと六地蔵の社がある。 最近たてられたような立派な社です。 史跡探索ルートの言葉に幾分誇大広告の様な思いがした。 建物内を拝見すると、確かに古びた石仏が六体並んでいる。 石仏の形は長い年月の中で風化した様で形もままならない石仏もあった。 古くからの信仰登山の歴史を再確認して納得する。

■六地蔵
六地蔵は我々衆生が輪廻を繰り返す六つの世界(六道)に現れ、迷いや苦しみから衆生を救ってくれる菩薩です。 右から地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人界、天界の地蔵菩薩です。 地獄界の地蔵菩薩が蓮台から片足を踏み出しているのは、一刻も早く衆生を救いに行こうという気持ちの顕れだと云われている。

樹木が岩を包み込むように育ち一体化した樹

六地蔵入口
伐採された樹が多くなる

六地蔵

六地蔵で般若心経を読経して再出発。 軽自動車が入れるような幅広い道だ。 轍もある。 この先、登坂に向かうと視界が拓けてきた。 見る間に大きく拓けて、まるでゴルフ場の打ち下ろしの景観だ。 案の定、眼下にロープウェイの山麓駅が真近に見えるではないか! だいぶ下に降りてきた。 それでも、今まで森林を歩いてきた視界に比べたら最高の景観。 大の字で芝生に寝転がり日光浴をする。 汗を拭いて水分補給もして一服休憩した。 後から多くのグループが追い付き、結構賑やかになった。 ゴルフのスタート地点の話題が多い。

20分くらい休憩して再出発するが、暑くなりジーパンを脱ぐ。 リュックに括り付け、半袖と短パン姿になった。 残りの距離は少ないから楽な服装にした。



ゴルフ場の打ち下ろしの様な景観


前に出ると山麓駅が見えた

さぁ!再出発と、後を振り返るとそこは急登が待ち受けていた。 ぎょ!ぎょ!という感じで、あそこまで登りが続くのか、と思って登り始める。 汗がだらだら! …そして到着と思ったらこの先つづら折りに同じ急坂が続いていた。 つづら折りの処で休憩していた夫婦連れがベンチ代わりにしてた大木を譲ってくれた。 お礼の言葉を云って、そのまま急坂を登って行く。

 急登の坂

つづら折りで、急登が続く



まだまだ続く!


登坂はどこまで続くのか? そして道は林の中へ入って行く。 階段がある道と二手に分かれる。 どちらもこの先合流する。 当然階段は遠慮した。 山裾を回り込むように道は続くが、カップルと擦れ違った。 ハイキングの準備はしてない服装だ! …と云う事はもうすぐ山頂駅が近い! 気持ちにゆとりができて歩行もゆっくりになる。 汗を拭きながら周囲を見渡しながら先に進むと、見慣れた鹿の侵入防止柵が見える。 周遊して元に戻ってきた。









鹿の侵入防止柵

時間は14時10分で時間的に丁度良かった。 山頂駅内に入り二荒山神社にお礼をしてガーデン内に佇んだ! ここから見える日光白根山は陽光がかわって最高の景観を見せてくれる。 あの稜線上を右から左に登山したんだと実感がこみあげてくる。

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