■保津峡、嵯峨野トロッコ列車を楽しみ、湯の花温泉で癒す■

旧国鉄が山陰本線の輸送力改善のため嵯峨駅-馬堀間の保津川沿いをトンネルで直線状に結ぶ工事で、JR西日本発足後の平成元年に開通させた。 このため旧路線は廃線となり放置されたが、保津峡の景観を利用しJR西日本の子会社として平成3年から嵯峨野観光鉄道として営業を開始した。 以後、多くの観光客に知られ旧保津峡駅はトロッコ保津峡駅になった。また山陰本線も嵯峨野線の愛称がある。


保津峡で保津川下りと並んで有名なのが嵯峨野観光鉄道が運行してる嵯峨野観光線のトロッコ列車です。 路線は山陰本線の旧嵯峨駅と馬堀駅間の旧線を利用して、保津峡の渓谷沿いを走るため素晴らしい景観が楽しめる。
トロッコは元々荷物輸送用の小型貨車で車や列車が入れない場所にレールを敷設し箱型車両をゴトゴトと走らせる。 素朴な貨車で時速も25q程で、保津川の自然や渓谷美を楽しみながら渓谷を走る。 単線で片道7.3qあり30分弱の所要時間です。 一年を通して様々な四季の変化があるが、トンネルもいくつかありました。 保津川の渓谷を撮影する時は窓に林が横切るからチャンスを逃したくない。

トロッコ嵯峨駅/ジオラマ京都館

…D51機関車

ピカピカの車輪の展示もユニーク

ジオラマ京都館前で休憩した時、広場にD51機関車が展示してある。 さすがに力自慢の機関車だけあってCクラスの機関車と比べて重量感がある。 ピカピカの車輪の展示もユニークです。 出発時間真近になり案内放送がありトロッコ嵯峨駅舎内に入った。 ジオラマ展示館と駅舎で多くの観光客がいた。 改札が始まり予約切符の番号によってホーム内各車両ごとに案内される。

徐々に狭いホームに乗客が列をなして並んできた。 やがて到着が案内され前方にトロッコ号の姿が見えてくる。 小さい姿がみるみる大きくなりホーム内に入線してきた。 デジカメを連写にして両腕を上に上げて高い位置から連続撮影。 機関車の映像が上手く撮影できた。 嵯峨野トロッコ号、25周年記念車両だ!

改札が始まった頃

トロッコ号が入線
あっという間に多くの乗客が並ぶ

嵯峨野トロッコ号、25周年記念車両

観光列車ならではのユニークな車両とディーゼル機関車に引かれホームに静かに停車。 川下りで見たトロッコ号を真近でみた。 5輌編成の客車は窓ガラスの無い天蓋車と4輌の客車が連なる。 私達の乗車した客車は1号車、木製椅子と裸電球、椅子にクッションなど無い。 快適さに囲まれた日常とは異なり非日常を体験できる。 私達は進行方向に向いて座りかつ右側でした。

…と云う事は保津川峡谷を目の前で見れる。 窓を目いっぱい開けた。 前に座ったのはお婆ちゃんと娘さん。子供は立ち席で予約無しで乗車したという。 定時になりトロッコ号は出発。 JR線と並行して走ったと思ったら、すぐJR線はトンネルへ…。 私達はトンネル内の嵐山駅に停車した。 ここで初めて車内を撮影。 裸電球で車内は薄暗かった。

…JRは複線でトンネルへ…

裸電球で車内は薄暗かった
トロッコ嵐山駅はトンネル駅舎

まずまずの映像

嵐山駅を出発してトンネルを抜けると目の前に保津川峡谷! そして橋梁を渡河、目の前の峡谷の自然を見れてデジカメで連写したがファインダー内に立木や橋梁が通過する。 どうしても良い映像が撮れない。 その中で10枚程度が撮影できたが構図が同じようで、その中から2枚を掲載。

途中の保津峡駅で向えてくれるのが毛むくじゃらのお面を被った鬼だった! 停車した車両に乗り込み車内を端から向かってくる。 鬼!と思いきや、車内を順繰りに乗客達と握手したり、記念撮影したり、子供や女性は「ワーワー、キャーキャー」の叫び声? 車内を巡りながら写真撮影にも気軽に応じる。 保津峡駅と亀岡駅を往復して乗客を楽しませてくれた。 …「鬼」、由来は保津峡の老ノ坂峠にある首塚大明神。 祀られているのは、有名な酒呑童子の首です。 どうやら嵯峨野観光線は、この伝説を考案した旅の案内役にしたようです。 日本各地にある小規模鉄道は地域に密着した手法を、あの手この手で工夫してることが判り素晴らしいと思った。

保津峡駅の酒呑童子

酒呑童子が車内で…
保津峡駅

大分満足の映像

トロッコ亀岡駅に近くなり本降りの雨が…。 とっさに思ったのは、この後、川下りの人達の舟下りは大変だろう。 前に座っていた家族連れは、この後、川下りして嵐山のホテルに宿泊するという。 大変だぁ〜! 通り雨であってほしいネ! トロッコ亀岡駅に到着して観光客で混雑したホームから出口に向かう。

雨模様は変わらないが嵐山に向かう川下りの観光客は大変だ! もしトロッコ列車の予約を15時でなく、16時にしてたら雨中のトロッコ列車観光だった。 今回の京都縦断の旅は今日も大成功で妻は大喜びしたのが印象に残った。 駅舎から駐車場前に戻ったら朝方、案内してくれた係員と会って「あなた達はいい日を送れたね!良かった!良かった!」と声掛けしてくれた。 京都の温泉を楽しんで下さいと云われサヨナラをする。

ナビに導かれて湯の花温泉 渓山閣に到着する。 駐車場入り口で係員に導かれて駐車しフロントでチェックインする。 湯の花温泉では比較的大型のホテルだった。 チェックインした部屋は国道372号線が見通せる明るい部屋で、今度は妻も大喜びの様だ!

渓山閣の全景?

渓山閣の玄関

部屋から見える国道と駐車場

今夜の宿泊は三都の奥座敷!京都の亀岡湯の花温泉の旅館なら渓山閣! プロが選ぶ日本のホテル、旅館100選の料理部門で連続入線した渓山閣です。 ここを起点にしてトロッコ列車と保津川下りが楽しめる宿にぴったりの宿でした。 帰宅後も次の京都観光もこの宿にして欲しいと強く言われた。 確かにJRを使えば短時間で行けるし、京都のホテルより温泉ホテルが良いと入っている。 宿着に着替えようとしたら、ここでも男女の羽織に鬼の柄が刺繍されている。

羽織に鬼の柄が刺繍

羽織に鬼の柄が刺繍

お土産処

時間があるから部屋からフロントロビーに行って寛ぐことにした。 旅して余裕のある時間を送ることができるのは久しぶり。 いつもは時間との競争気味で宿を楽しむことなど少なかった。 大型の宿で館内を回り非常口を確認することも忘れなかった。 ロビーのソファーでテレビや新聞を見るなんて久しぶり。

フロントロビーに向かう











二次会の飲み処

部屋で寛ぎ荷物を整理したり、撮影した映像をパソコンにコピーしデジカメのバッテリーも充電。 やがて夕食時間になりレストランに向かうが、広いゆえに移動が大変だった。 館内を地下に下りて行きついたレストランはムード満点の雰囲気で地下でありながら大きなガラスの外には石庭と滝を見ることができる。 衝立で仕切られて個室の様に感じる。 接客担当も決まっていて、乾杯した後は温かい食事を手際よく運び、後片付けも手際よくテーブルを常に綺麗にしてくれる。 料理の説明も接客も丁寧で嬉しい事です。



食前酒で乾杯!



京都ラベルのビールを注文




おしながき

窓ガラスの外は庭園
食後は部屋に戻らずフロントロビーで休憩。 妻はTVを見てるが私は自分のWEBチェックと明日の観光情報確認作業です。 食後にのんびりと過ごした時間も久しぶりでゆとりある旅を感じた。
窓ガラスの外は庭園





フロントロビー






部屋に戻って温泉に向かうが、温泉も移動が大変の様だ! 長い館内を移動するのが大変だった。 泉質は単純弱放射能泉(天然ラジウム温泉)で源泉温度は30度に満たない冷鉱泉のようです。 この地でこの地の菫青石という鉱物が熱水変質を起こし雲母化した天然記念物の鉱物桜石が湯の花温泉で、 桜石が転じて節分の豆まきの風習となったという伝説がある。 それで羽織に鬼の刺繍があることに納得した。

湯処に向かう












温泉に入りいつものように私が早く部屋に戻ったが、妻がなかなか戻ってこない。 温泉で知り合ったお客と話が長引き、帰る時には本館と新館を間違えた。 同じ4階でも棟が違うと大変だったは妻のいいわけです。\(*^o^*)/
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