■ 十和田湖奥入瀬渓流散策2 ■

500mlを飲み干し、次のボトルを半分近く補給したら痙攣が収まる。 屈伸運動をして下半身の筋肉を柔らかくしたつもり。 ついでに飴玉を舐めていると力が湧いてきた。 喫煙に気が付き早々に出発。 あの国の家族連れもマナーが出来ていない!

上流に向かって歩きながら撮影開始する。 陽光が木漏れ日となり紅葉が映えてきた。 幸先の良いスタートだ!


渓流の撮影時、シャッター速度を早い映像と遅くした映像の両方を撮影。 いい感じだ。 暫く歩くと案内表示があった。 玉簾の滝へ1.9q、雲井の滝へ0.9q。 あれっ?計2.8qだ。 案内所で貰ったパンフレットには玉簾の滝-雲井の滝間は2.4q、約40分とある。



岩を包み込むように植生


距離は目安

散策するだけでなく、撮影場所で行ったり来たり構図を探すから距離は自然に増えるし、総距離は目安と考えることにした。 遊歩道を塞ぐように岩に樹が包み込むように植生してる。 渓流は静かな流れになり、穏やかな紅葉美になったと思うと、倒木や岩壁にぶつかり激しさを増す渓流にもなる。 静なる紅葉美と動の紅葉美を楽しんだ。日本っていいなぁ〜と思う。

静なる紅葉美

動の紅葉美


静なる紅葉美が左右の色彩に大きな変化がある。 これは同じ場所で上流側と下流側を撮影したものです。 面白いことに川面の色彩が異なっている。 本来の目的は陽光を反射した川面と青空を反射した川面を撮影した。 面白い景観を撮影後、遊歩道を歩いていく。 暫くは静の紅葉美を楽しんだ。

静なる紅葉美 上流側の景観

下流側の景観


再び渓流の景観が変化してくる。 嬉しい限りだ! 静から動に変化して構図が変化する。 いつの間にか脹脛の痛みも消え去り散策も楽になってきた。 飴玉を口に含むと少しずつ小さくなる間が気分転換になった。 四国自転車遍路時も地元の人から頂いた飴玉が気持ちの癒しになったことを思い出した。






このあたりの遊歩道は土の部分がぬかるみ油断して泥まみれになった。 端の落葉あたりを歩くと体重の重みで水が染み出してくる。 靴先が網目だから水が滲みこみ、あ〜ぁ!靴下が濡れてきた。気持ち悪い!





渓流と遊歩道は近づいたり離れたりして続いている。 この立木あたりは変化があり景観が良かった。 立ち止まり構図を工夫して何枚か撮影した。 その映像が以下に掲載した。




右足の脹脛の痙攣も収まり歩行は快調になった。 日常でも時々、同様の痙攣があるが、だいたい日常の生活リズムが狂った時に起きている。 普段の生活リズムは年寄りにとって非常に大切な事と思った。

■不老の滝…
落差80mの大きな滝ですが、樹木の枝葉に遮られ全体を撮影することが中々できない。 水量が安定し通年涸れることが無いので不老の滝と呼ばれる由来がある。








不老の滝の撮影は手前に奥入瀬渓流が流れている。 遊歩道から見る滝は日陰で撮影は難しいと思ったが撮影モードを変更しチャレンジしてみた。 不老の滝から九段の滝へは奥入瀬渓流を渡河する。 距離はそれほどないが橋を渡り対岸に入る。





■九段の滝…
落差15m、小さな段差のある岩盤を階段状に落ちる滝は全国でも珍しい形をしている。 名前の通り岩盤に段差があるから飛沫が何度も当たり階段状に落ちていく滝です。 優雅な景観は岩盤にあたるたびに飛沫がでて勢いがあるが幅広い絹状のカーテンのようにも見える。

不老の滝も九段の滝も同じ川岸にあり、暫く歩いてもう一度橋を渡ると銚子大滝に会える。 陽光が照り、1週間前の天気予報で旅の計画を中止しようかと一時期、考えた。 しかし自分の旅に対する旺盛な気持ちが勝り計画通り実行した。 年寄りには、「自分の足で動ける間が幸せを感じる」という考えで、いつまで続くか判らないが働いて、そして楽しみたい気持ちがある。

 九段の滝



■銚子大滝…
奥入瀬渓流本流に唯一ある滝が銚子大滝です。 高さ7m、幅20mあり、滝の轟音と水飛沫が堂々たる滝です。 流れ落ちる大量の水が水煙を生み、木漏れ日が光の線をつくる。 銚子大滝は滝部にある断層でできたと考えられている。 十和田湖への魚の遡上を妨げ、魚止めの滝とも呼ばれている。 長い歴史の間、十和田湖には魚が住めないと云われてきた。

陽光を入れて撮影



銚子大滝の反対側にあり、渓流に流れ込む滝

はるばる来たぜ銚子大滝〜! 新婚旅行時に来たが記憶にはあまり残っていない!
銚子大滝前の遊歩道に沿って手前から少しずつ移動して撮影。 手前から滝上まで撮影したが水煙がもうもうと向かってくる。 レンズを手で隠したが、タオルを使ってレンズを覆う。 撮影場所で意を決して素早く撮影! そして背を向けてレンズを清掃する。 繰り返しながら10枚位撮影。






滝上の上がってデジカメの映像を確認。 拡大して細部も確認して後のお楽しみにした。 次は五両の滝の案内を見つけた。 これがどこにあるか判らなかった。 目の前の渓流に注目したが五両の滝は別の所にあった。 自宅に戻って判ったが後の祭り! でも再度、妻ともう一度別の季節に来てみたい!









■水門…
十和田湖の水源は農業用水や発電にも多目的に使われている。 奥入瀬渓流は観光放流の目的を持ち子ノ口の水門でコントロールされている。 奥入瀬渓流に流れる水は自然流水で調整されていた。 70mにつき1mの緩い勾配で川の流れに岩や倒木にもコケや灌木が生え、独特の景観がつくられてきた。 この景観を維持するため、昼間は水門を開き一定の水量を流し、夜間や冬季には水門が閉じられる。 このため渓流は支流から流入する水量が主になり水位も低下する。 これが現在の奥入瀬渓流の仕組みになっている。










今回の奥入瀬渓流の散策は天候や季節でも再訪を希望する所。 おまけに妻も同行してないから、もう一度再訪したい希望がある。

道路を走っていて気が付いたが週末、つまり明日から奥入瀬渓流の道路は交通規制になり一般車両は通行不可になる。 週末でなく木曜日に来て正解だ。 明後日は相当な観光客で混雑するだろう!

現在14時過ぎ、早朝に十和田湖畔を撮影したが満足な映像を確保できなかった。 すこしでも良い映像を求めて、もう一度、湖畔を周遊してみる。

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