■ 深浦千畳敷、不老不死温泉 ■
曇天ながら雲間から時々日差しが射し込む天候です。 鯵ヶ沢の海の駅に12時に到着した。 駐車場でいきなりお爺ちゃんに訪問のアンケートを依頼され20分ほど館内でお喋りした。 内容は前述したが一段落して旅紀行の再開です。

最初に海の駅前に漁港があり、風が強いが映像を確保しに行ってみた。 この時期はイカ釣り漁が盛んで岸壁にはイカ釣り漁船が連なっていた。 テレビではよく見るがこの目で実際に見るのは初めてで興味津々映像に残した。

 鯵ヶ沢漁港の景観

集魚灯の列



海から強風が…


漁港から道路を越えて海の駅に戻る。 館内に入り暖房が効いて現実に戻った感じです。 1階の館内は鮮魚や水産加工品、農産物直売、お土産が販売されている。 食堂や無料休憩所も併設してあるから普通の道の駅と同じです。 いや、それ以上かもしれない! 観光案内所も併設してあり宿泊やイベントの案内もあった。 各コーナーを一通り回ったが、妻が来ていればもの凄〜い買物をして宅配していただろう。 そんな思いで、今回妻の都合で来れなかったのは常々残念に思った。

 鯵ヶ沢海の駅ワンド この海の駅「ワンド」はお勧めです

■鯵ヶ沢相撲館…
物産館の2階には鯵ヶ沢相撲館がある。 1階の入口も良く目立つ場所で誰でも気が付く場所だ! ここは舞の海のふるさとで、元小結舞の海や元関脇綾川などの力士の資料が展示されている。 入館はもちろん無料で靴を脱いで入館する形です。 大相撲の歴史が良く判るパネルやビデオが流されている。 関取の化粧まわしや貴重なトロフィーなども展示されていた。

1階の入口

相撲館入口もお洒落です
階段を折れて上がる

今ではバラエティー番組や大相撲解説でおなじみの元小結舞の海関を輩出した鯵ヶ沢町にある相撲の記念館の施設です。 舞の海関の学生時代から使用した化粧まわしや現役時代に受賞した数多くの賞が展示されている。 館内中央部に土俵があり、ここでは舞の海の現役時代の取り組みがビデオ上映されていた。 観覧席もあり暫く見ていたが昔の大相撲を観戦した気分で楽しくなる。

過去の化粧まわしや浴衣

化粧まわし
舞の海の年表

はっけよ〜い!

暫く観覧していて手持ちのデジカメで撮影してみた。 何枚か撮影して判りやすい映像だけ掲載しました。 舞の海の懐かしい取り組みは、勿論勝った取り組みを厳選している。 小錦に勝った取り組みは巨体が舞の海の下肢にのしかかり後遺症を残すことになった一番。 最近は外国人力士ばかりの活躍で、時々日本人の上位陣が頑張るが一場所限り。 現状で満足してるのかと思うこともあり大相撲もテレビであまり見なくなった。 面白さが長続きしない!

のこった、下に回り込み!

やっと勝ったぜ!
下肢を離さず

本物より小さ目の土俵
帰りがけに武蔵丸と舞の海の実大パネル前を通り、自身と比べた。 私は170pほどだが、舞の海とは目線が合うが、武蔵丸に向かうと完全に飲み込まれるよう。 これほどの体格差で土俵上で勝負してきたんだと改めて大相撲の世界を見直す。
舞の海関と武蔵丸の等身大パネル

余談だが、シニア世代になって大いに興味があるのはラグビーです。 長男が高校ラグビーをやっていた関係でルールはある程度知っている。 毎年初頭にラグビーのテレビ観戦はマラソンと並んで楽しみの一つだった。

最近は日本ラグビーも力をつけてきて世界の強豪とも対戦することが多くなり、余生の楽しみのひとつになった。 旅紀行の余談が大分ずれてしまった。

■深浦千畳敷■
千畳敷という名勝地は日本を巡ると幾つもある。 青森にも日本海側の深浦町に千畳敷があります。 時間の関係で慌ただしく鯵ヶ沢を12時過ぎに出発し深浦千畳敷に到着したのは丁度13時でした。 青森の海岸線を五能線に沿って国道が走り、道路事情も良く快適なドライブになった。
太宰治の小説「津軽」の内容碑

長い海岸線を三脚担いで歩く


千畳敷は津軽国定公園に属し正式名は深浦千畳敷という。 寛政4年(1792年)の地震で隆起した海岸段丘面です。 太宰治の小説「津軽」の内容碑に当時、津軽藩が物珍しいと、大宴会を開いたという。 千畳敷の岩は明白緑色で、近くの奇岩は暗黒色で、黒鉱鉱脈と関連するグリーンタフです。 秋田から青森、北海道渡島半島にかけてグリーンタフが発達し、火山活動が多かった場所らしい。

観光客は結構いたが海から強風が…



■五能線千畳敷駅…
五能線と国道が並行して通っているから千畳敷にもJR千畳敷駅がある。 五能線は秋田の東能代駅と青森津軽の川部駅を結ぶJR東日本の路線で営業距離は147qに及ぶ。 駅数は47駅あり全線単線非電化区間です。 キハ40系気動車による快速リゾートしらかみは旅人には人気の路線だ。 運転間隔が少なく4〜7時間ほど列車が通行しない時間帯がある。
五能線千畳敷駅 青森方向

秋田方向

この奇岩の南北に千畳敷が広がる

この付近は海岸線を走る鉄道や車道から美しい海岸段丘の景観を見てとれる絶好の場所です。 天気が良ければ楽しいドライブとなるでしょう。 今日のように風が海から吹き付けるから浅瀬の淵に波飛沫がたち映像としても申し分ない。 また奇岩が多く、その奇岩の両側にお土産店があり、大きな駐車場があるからぜひ立ち寄るといい! ただ私のように眼鏡を利用してる人は、眼鏡拭きが必要、デジカメやスマートフォンの人も気をつけたほうが良い。



カモメと大飛沫


お土産店の人から良い映像が撮れたか聞かれたが、天候の関係で今一と答えた。 そしたら鉄道側の断層面の上の海岸段丘の灯台付近から千畳敷を見下ろせる景観があると教えてもらったが、 妻ともう一度来るつもりだからと次回に期待した。

確かにずーっと移動して来て線路に沿って段丘の地層が幾重にも重なり晴れていれば綺麗に撮れるだろう。 天気の良い日に遊歩道があるから登って日本海を見下ろせば違った構図の映像が撮れそう。

五能線沿い(秋田方向)

■深浦町…
深浦町は青森の大間と並んで巨大マグロの漁獲が多いと先日テレビで放送された。 ただブランド力が無いから、大間の価格に迫ることができないという。 千畳敷から30分ほど走ると深浦の街中に着く。

街中を通り過ぎた所に夕陽の丘がある。 駐車場に入ると誰もいないし、お店も閉鎖されていた。 ただ展望台には行けそうなので3階の屋上に上がった。 深浦の海岸線には風合瀬海岸が目の前に広がる。 キャンプ場もあるようだ。夏には海水浴や釣りを楽しみ、自然あふれる環境のようです。 眼下に広い深浦港が見え、風合瀬鳥居崎の弁天島や点在する奇岩が見える景観です。

深浦港

夕陽の撮影ポイント

風合瀬鳥居崎の弁天島

■不老不死温泉…
深浦町から10qも走らず不老不死温泉に到着した。 ここも妻と宿泊する予定の宿だったが入口に立ったら無念の思いがこみあげた。 別名、黄金崎不老不死温泉とも云われ、且つ一軒宿で、(株)黄金崎不老不死温泉が経営している。 山側が宿泊棟で海岸側が日帰り入浴施設がある。 両館は階上で渡り廊下になって繋がっている。 海辺の岩場にある露天風呂は日本海に沈む夕陽がメディアに紹介されることが多く有名。 車で海岸に下りて行くと駐車場があり、なるべく塩気がかからない所に駐車。

約30年前、海岸にわずかに温泉が湧いていた場所をボーリングしたら自噴した。 泉質はナトリウム、塩化物泉で、湯の色が最初は透明だが、源泉に含まれる鉄分が空気に触れ酸化して茶褐色に変化する。 有馬温泉のようです。 塩分濃度が高く舐めたら塩辛い! 温泉は加水(水を加える)掛け流し方式と記されている。



宿泊棟方面


一度は行ってみたい不老不死温泉! 旅の疲れを癒す日帰り温泉入浴はゆっくり寛げる大広間や海の幸を味わえるレストランが併設されている。 鉄分豊富な黄金の湯で日頃の疲れを癒せる。 日帰りの人の本館利用は海辺の温泉が夕方16時まで、黄金の湯は20時までとなっていた。 大広間の休憩所は17時まででレストランは19時まで営業している。 600円でほぼ一日楽しめるからうれしい。 私の予定は日帰り温泉を堪能した後、道の駅ふかうらへ向かい車中泊します。

日帰り入浴施設


日帰り入浴施設内に入ると日帰り入浴は16時までとなっている。 現在14時20分で丁度良い。 600円の入浴券を買いフロントで手首にテープを巻いてもらった。 これで宿泊客と分類してるようだ。 車に戻ってタオルと着替えを持って施設から海辺というより海岸の波打ち際までスロープを移動。

駐車場から撮影


温泉は竹垣で囲いがしてあり男女別に分かれている。 着替える場所もあり半分脱いで、その前に温泉場をのぞいてみた。 6人ほどの客がいるが、みんな首までしっかりと温泉に浸かっている。 「どうですか?」、暫くして「温泉はぬるいのでゆっくり長風呂になるが、上半身を出すとものすごく寒い!」、 「苦笑して…」。どうしようか迷った。風邪ひきたくないし、温泉には入りたい。 と云う事で海岸風呂は中止して館内の内風呂に向かった。





窓から先程の海岸風呂が見える




不老不死温泉で念願の温泉を堪能した。 本来ならばそのまま部屋に入ってビールも堪能したいところだが、今回は車中泊。厳し〜い! といっても妻と一緒の旅なら旅費はたんまりあるが…。 愚痴を考えても仕方ないから内風呂を堪能した。

まだ陽が残っているが15時過ぎに不老不死温泉を後にした。 向かうは、今日来た道を逆戻りするかたちで道の駅ふかうらに向かう。 道の駅ふかうらは、深浦町と千畳敷の中間点に位置している。 バイパスで自転車旅の青年を追い越した。 16時過ぎに道の駅に到着した。

道の駅物産館は深浦漁港で採れた新鮮な魚介類が並べてあった。 明日夜半には帰宅するから、どうしようか迷った。 魚介コーナーを3周ぐらいしたかな…迷った挙句、買い出しはやめた。 ビールのつまみに深浦名物のイカ焼きを買う。

車には途中で買い置きしたビールと弁当が残っている。 ビールは後部トランクに入れてるから結構冷えている。 今夜はこれで車中泊します。 海岸沿いにある道の駅は結構風が強かった。 三脚を組立てデジカメをセットして日本海の夕陽の光景を撮影準備した。 地理的にこの位置なら天候さえ回復すれば映像をゲットできるだろう。 三脚をセットして缶ビールを飲みながら夕陽の様子を…。

道の駅ふかうらの夕陽




16時40分日本海の夕陽の撮影は終了! 期待した夕陽と違ったがそれなりに撮影できた。 今日はこれまでと思っていたら、不老不死温泉から道の駅に向かう途中で、北に向かう自転車を追い越した記憶が蘇った。 その自転車が道の駅に到着する。

…自転車で走っていたのは若者だった。 思わず近づき「何処から走っていますか?」と聞いた。 若者は「広島から自分なりに自転車旅をしたくて…」、というので我ながら驚いた。 この時期に北上したら北海道に向かうことは困難かと思った。 そのことを問うと「青森止まりで帰省します」 少し安心した。 これがきっかけで若者と話し合った。 年齢は20少し過ぎで大学生の年齢だ。 3年生と云う事で納得したが、自転車旅の理由を聞いてみた。 「冒険と挑戦!」、日焼けした若者の肉体の筋力が物語っている。

道の駅ふかうらの目印 広島から自転車旅の若者の簡易テント

私も自転車旅で四国遍路をした事を話した。 若者も冒険に大分興味がわいているようだ。 手持ちのタブレットで私の四国遍路の読んでみるという。 私の車の前に簡易テントを張り、道の駅でテント泊の了解をもらいお弁当を買い食しながら見ている。 そのころ私も缶ビールでいい気分! お互いに事故の無い様に頑張ろうと話し別れた。 若者は青森で自転車旅を終了して広島に帰るといった。

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