■ 偕楽園 見晴台 ■

2018年最初の旅は茨城の旅です。 金曜日の夜半に自宅を出発し、外環道の和光ICから三郷JCT経由で常磐道に入る。 21時過ぎで渋滞も無くスムースに高速道を定速で走行し、23時頃に友部SAに到着。 ここで車中泊。車内でTVを見ながらおつまみで缶ビールを楽しみ40分ほどで就寝にはいる。
翌朝5時過ぎに起床し車内を片付けて再出発! 水戸ICで出る時、ETCレーンでバーが上がらず車体が擦った。


緊急停止し、係員の指示で側道に寄せた。 ETCバーが上がらず係員から入線口を聞かれ三郷と答えると、機械にETCカードを入れて確認していた。 その後、領収書と合わせて割引も効いていると説明受けたが、誤動作の理由は判らないという。

もしかしたら走行距離のわりに入線時刻と出線時刻が長すぎたのかもしれない。 そんな事を考えながらナビによって水戸偕楽園のそばの千波湖畔の無料駐車場に到着。 千波湖周辺から偕楽園周辺には幾つもの駐車場があるが、市営の無料駐車場は30、40台規模の2ヶ所しかない。 朝6時に駐車して偕楽園に向かう準備をする。 ここの駐車場ならば偕楽園と弘道館の歴史散策には真ん中にあり都合が良い。 今日一日水戸市内を歴史散策することになる。移動する度に車を動かすのは面倒だ!

千波湖は一周3q程で、駐車場から撮影しながら偕楽園に向かう。 湖畔の周遊には遊歩道、自転車やランニング道、車道と3タイプに分かれていて早朝にもかかわらず、市民の散歩姿やランニング姿を見れる。 少しずつ車も増えてきたようだ。

早朝6時過ぎ 千波湖水戸駅方向

千波湖畔道
千波湖偕楽園方向

偕楽園方向
湖畔道を歩くと湖面にアヒルや白鳥が気持ちよさそうに泳いでいる。 有料駐車場前の公園にはD51の機関車も展示され、中央には水戸光圀公の像がある。 像の前で市民が踊りの練習をして赤いセンスを閉じたり広げたり見ていてかっこよく見えた。


白鳥も…

D51機関車


湖畔道

水戸光圀像

ジョギング路のスタート地点に多くの市民ランナーが集合。 その脇を通り過ぎて偕楽園に向かう長い橋に向かう。 千波湖から見ると偕楽園は丘陵地帯に位置する。 橋を渡る途中で常磐線を渡り、この辺でJRの特急が通過したら丁度良いかもと思っていたら、まさに東京に向う特急が来た。 とっさにデジカメで数枚撮影したのが、この映像。

偕楽園に向かう

偕楽橋
偕楽橋

偕楽橋からJR特急車両
長い橋も偕楽園に近づき紅白の梅の開花が良く見えてきた。 橋のたもとから景観を撮影開始。




つづら折りの小路が続く

橋を渡り切ると偕楽園の東門入口になる。 時間は7時15分過ぎで入口付近のお店も開店準備をしている。 東門入口には今日から夜間ライトアップが始まると幟が立ててある。 まだ陽が低いから影の部分が多く映像としては綺麗に撮れない。

偕楽園東門付近

偕楽園の東門


入口を入った所で掃除をしている係員に園内をくまなく回るコースを聞くと、 それなら千波湖が見える方から回ると良いと教えてもらう。 梅の開花は約40%だから撮影には苦労するかもしれないと云われた。

反時計方向に園路を歩き始めた。 すぐ見通しが良くなり眼下に千波湖が見えてくる。 偕楽園のイメージは金沢の兼六園の立地と似ていると思った。 園内の中央は見晴広場でピンクの提燈が連なり、ここがお祭りの中心となるようだ。 陽光に映える紅梅を撮影しながら千波湖全体が見渡せるようになる。

斜面や下方は温かいのか開花が進んでいて紅梅の色彩が映えている。





■水戸偕楽園の歴史1…
国の指定名勝に指定され、日本庭園として世界第二位の広さを誇り、国内でも金沢の兼六園、岡山の後楽園と並んで日本三名園のひとつになっている。 水戸市の公園として弘道館、千波湖を含めて広域公園として管理されている。 そして唯一、日本三名園の中で入園無料の優しい公園です。

このあたりは梅林より剪定された立派な松もある。 また桜の樹も結構多くあり、梅林と桜で春の季節はお祭りが続き何時来ても楽しめる。 偕楽園で歴史を学びます。





■左近の桜…
見晴らし広場の中央に左近の桜がある。 大樹のヤマザクラで、1831年(天保12年)に有栖川親王の王女登美宮吉子女王が徳川斉昭に嫁ぐ際に仁孝天皇から京都御所の左近の桜の鉢植えを賜った。 江戸小石川の屋敷から弘道館落成にあたり移植されたが、1957年に枯れてしまった。 1962年に茨城県が宮内庁から京都御所の育樹していた樹を移植して現在に至る。

左近の桜

桜や松の大樹が園内で竹垣に守られ良い形の姿を見せてくれる。 梅林だけじゃなく四季を通じて楽しめる特別史跡の公園です。 特に竹垣に囲われた大樹については一枚一枚映像として残したいと思って構図に注意して撮影を重ねていく。

■仙奕台(せんえきだい)…
千波湖をはじめ周囲の景観が一望できるこの突き出た大地を仙奕台と称している。 奕(えき)は囲碁を意味し、四方を眺め湖上から吹き上げる涼風を受けながら碁や将棋を楽しんだという。

仙奕台(せんえきだい)




丘陵地帯にある偕楽園の中心部をさらに足を進めると、梅林が点在するようになった。 この先にある好文亭の映像をNHKのニュースで梅林と重なった映像を見たのが、茨城歴訪のきっかけだった。 梅林と好文亭の映像を欲しくて、今日最大の目玉でもあった。 好文亭を背景にして手前に梅林を入れた映像をアチコチ移動しながら探す楽しみもある。 何枚か撮影したが、もう少し高所から撮影したい所でもある。 ドローン撮影すれば可能だが脚立でも不可能かな? そんな思いで撮影してみた。

好文亭の外観
開館前で窓は閉鎖中








好文亭を通り過ぎ満開の梅林を全体とアップで撮影。 折角来たから少しでも季節感を出したい。

■偕楽園の歴史2…
水戸藩第九代藩主徳川斉昭は1841年(天保12年)に、文武修練の場である弘道館と修練の余暇に心身を休めるための場の偕楽園を造った。 趣旨は中国、孔子の精神のひとつの「一張一弛」の精神で、文武に厳しい修練を積むとともに、 時に気持ちを緩め楽しむことも大切という意味が込められている。






好文亭の近くでウロウロしながら撮影していく。 その近くに偕楽園記碑が竹垣に囲まれていた。 どうやら重要施設は竹垣が目印のようだ。 偕楽園記碑の内容は徳川斉昭公による偕楽園造園の趣旨が刻まれている。 碑の裏側には入園時間や飲酒による大騒ぎは禁止の利用心得が記されていて、いつの時代でも、騒ぐ輩がいることで思わず笑ってしまった。

偕楽園記碑

好文亭と柳川枝垂紅梅


中央の観梅売店のそばから好文亭の入口がある。 目の前に中門があり撮影しようとしたが園内清掃の係員の集団が丁寧に道を清掃していた。 係員が私に気が付きよけてくれて撮影も上手くいく。(感謝!) ありがとうの言葉にはお互いが和む雰囲気が生まれる。 …そして樹林に囲まれた好文亭の入口に向かうと開園前で暫く待機することになった。

中門(芝前門) 好文亭入口

開園時間は9時と警備員に云われ、嬉しいことに茨城県の公共施設は70歳以上は無料です。
茨城県政の情報誌に「一張一弛」について後書きがあった。 勉励と休養のバランスを心がけることの大切さを説いた徳川斉昭公の精神は現代社会でも通じる大切な精神ではないでしょうか! 人が充実した人生を送るためにも古今問わない事を感じた。 まだまだ頑張ろうと思った!

inserted by FC2 system