■ 現存天守12城 丸岡城の史跡歴訪 ■

丸岡城の屋根瓦は全国的にも珍しい石瓦が使われている。 冬季の積雪に耐えられるように考えられている。 また天守のある丘陵を囲む石垣も野面積みで一番古い方式です。 野面積みとは自然石や切りだした石を加工せず、適材個所に組み合わせていく。 石が不揃いで隙間ができるから排水は良好です。 勾配は直線的で傾斜が緩い傾向があるが、長い年月で修復され一律ではない。


天守に入る前に長い石段を登るが幅が狭く手摺が無いから下方を見ると女性なら怖いと感じるかもしれない。 石段を上がり入口から入場すると目の前で靴を脱いでスリッパに履き替える。 最初に1階の状況を撮影していくがストロボを使う場所もある。

1階には丸岡城の史跡表が掲示されている。 1階部分を一回りして2階に向かうが、階段の1段ごとの段差が40p位あり足を上げようとしてもなかなか難しい。 手摺がわりにロープがあり、それを持って身体を持ち上げる感じだ! 妻も悪戦苦闘して一段づつ上がって行く。

二階への階段 内部は質素

意外に内装は質素で木材の組み合わせがそのまま剥き出しの状況です。 窓の部分も山小屋の出窓と同じような造りで、頑丈さだけを追求した建て方です。 2階は外観から見た通り狭く中央部に階段が占領してから四方が通路のようになっていた。 最上階は四方が大きな窓で解放され外側には手すりがあるが、閉鎖され外側の手摺側に出ることができない。 観光客の安全対策でしょう!

丸岡城の復元が模型に…

この頃から観光客が入場してきた。 下から賑やかな声が聞こえてくる。 皆さんにお詫びをしながら2階に到着。 後から来た観光客も階段を上がるのに悪戦苦闘している。 まだまだ若いよ!もう年だな!足が上の段にかからない! 笑い声がお城の中に充満した。 悪戦苦闘したのは妻だけでなくホッとした。 今の観光客は年配者だけでよかった。 城内に笑い声が木霊している。

二階は狭かった 最上階は広々とした空間

やっとの思いで天守最上階に到着。 先程まで観光客の声が聞こえていたが、今は一緒に最上階まで来た。 追い付かれたが同世代と判ってみんなで笑顔が溢れてる。 四方の窓から丸岡市内の景観が眺望できる。 意外に見晴らしが良く後背の山々もしっかりと見えた。 この地が戦国時代に越前地域を治めていた場所のひとつだった。

最上階の展望は丸岡の街並みが良い















…1600年以前の天守の木組み

後から来た観光客が追い付く前に撮影を終了。 後は記念撮影してのんびりと四方の景観を楽しむ! サービスエリアで車中泊して予定通りに丸岡城に到着した。 快晴で誰もいない天守前に立った時はやったという充実感を感じた。 これで残り現存十二城は松江城だけになった。 ここまでに積み重ねてきた歴史探訪の城郭巡りも一区切りつきそうだ。 西日本の旅紀行が好天に恵まれますように祈った。

再び観光客に混じって天守閣を下りて行く。 天守前に出た時付近は観光客であふれかえっていた。 この後は天守周りを見学して駐車場まで下って行く。 これも天守の見所の醍醐味で楽しむことができた。

雲の井竜神の案内

本丸を周回



簡易な造りの出窓
別名霞ヶ城の謂れとなった雲の井竜神井戸

野面積みの石垣の美しさ



城郭巡りで楽しみの一つは攻撃側になってどの様にしたら城郭を落とせるか考えるのも城郭巡りのひとつ。 当時の武器だけを用意して、ここはこうする、あそこと同時攻撃したら…。 そんな事を考えるのも当時の武将になった気がして楽しいです。 城壁の秋の草木が開花して斜面一杯に咲き乱れている。 癒される景観です。














石垣に沿って下に降りていくと丸岡城歴史民俗資料館のそばに到着した。 観光客はどこに行ったのか少なくなっている。 資料館入口に武将の人形が迎えてくれる。 1階は流して見学し2階に上がる。 お客が盛んに撮影していたので私も考えず撮影した時、ストロボを使わないよう注意された。 ISO感度を3200に設定して撮影を続ける。

丸岡城歴史民俗資料館




















丸岡城歴史民俗資料館を出て庭園を散歩する。 お父さん!ここからお城が見えるよと妻に声掛けして貰ったが庭園は撮影したから散歩を楽しもうと暫く丸岡城の近辺を散歩した。 お土産売り場が開店して妻が中に入って行く。 私は喫煙タイム…。

暫くして妻が戻ってきた。 「お父さん!丸岡城と永平寺だけでは今日一日が勿体ないとお店の人から言われたよ!」と 地元の人のお勧めでは東尋坊を追加しても十分に一日を楽しめると聞いた。 この後の予定を急遽変更して東尋坊に向かう。

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