■ 揚木戸門跡から大手門跡を通り本丸へ ■

松山城は、今や日本に12ヵ所しか現存していない江戸時代以前に建造された天守を有する城郭の一つです。 東京から、♪はるばる来たぜ松山へ〜♪ 走行キロは880qに及んだ。

10時過ぎに松山城に到着。 松山城入口の近くの駐車場もウロウロせずナビが教えてくれた。 松山城址へは4ヶ所の登城口があるがここは観光客向けのルートだ。


案内所で明治時代の服装の書生風の男性や袴姿の女性が迎えてくれた。 記念撮影や観光案内などをサービスをする街角案内人です。 松山城址の案内所でいろいろ説明を受けて出発! 勝山に行くにはロープウェイかリフトで上る。 そのため往路はロープウェイ、帰路はリフトの予定で、東雲口ロープウェイ口から長者ヶ平を通り本丸へ…。

11時40分

松山城ロープウェイとリフト

7分程で到着


私達はロープウェイで…

長者ヶ平を通り本丸へ…

江戸時代以前の現存天守に胸がワクワクする。 思わず上を見上げると高い城壁が印象的です。 早いと思ったが結構人出が多く外国人も多く見受けられる。

高い城壁

城壁を周回して…
思わず上を見上げた

揚木戸門跡から大手門跡を通り、本丸へ向かうが本丸への道はあちこち曲がりながら上がっていく。 戦国時代の城郭の作り方で登城路は複雑に造ってある。 松山市中心部にある勝山に松山城は造られたが勝山の標高は僅か132mだがイメージ的にはもっと高く感じた。

11時55分 太鼓櫓の土台の石垣は修復中

大手門口から望遠で太鼓櫓を…

二の丸口から大手門口へ
太鼓櫓と筒井門(右手)

大手門口から望遠で筒井門

戸無門

松山城を築城したのは秀吉の家臣で賤ヶ岳の合戦で名を挙げた七本槍の一人、加藤嘉明が築き、城郭は四国最大の規模を誇る。 門櫓、塀を多数備え、狭間や石落とし、高石垣などを利用して本丸までは曲がりくねった登城道で、攻守の機能に優れた連立式天守の平山城です。 筒井門は三の丸、二の丸から本丸へ向かう登城道の途中にあり、城郭正面部の固める中心的な櫓門で、城中でもっとも堅固な場所で、 築城の際、正木城の筒井門を移築したと伝わる松山城最大の門です。

戸無門から太鼓櫓を…

筒井門は松山城最大の門

戸無門と太鼓櫓

筒井門前から松山市内が一望できる


東雲口ロープウェイから長者ヶ平を通り、本丸を半周するような形で本丸入口の筒井門へ来た。 ここから松山市内を一望でき、休憩する所があるので一休みした。
休憩中に睡魔が襲ってきたが気を奮い立て見学を再開。 遠くに連立式天守閣が見えてきた。 連立天守とは大天守と幾つかの小天守を多聞櫓で繋ぎ、最小単位の四角形の形に組む。 姫路城と同じ城郭形式だが松山城の方が古い年代に造られている。

筒井門

筒井門内側

隠門、続櫓

筒井門内側

隠門と隠門続櫓と右に筒井門
門をくぐると緩やかな階段状のスロープ

筒井門内側

太鼓櫓の太鼓門

筒井門内側

渡塀の鉄砲狭間

太鼓櫓は東続櫓、巽櫓でひとつの防御単位で、高さ7mの石垣上に造られ、筒井門から本丸南腰郭に侵入してくる敵に備える要所です。 筒井門の隣に見えないように隠門がある。この門は石垣の陰に隠された埋門形式の櫓門で、ここから敵の背後に回ることができる。

本丸は細長い敷地で、元々二つの山のこぶの間を埋め立てて敷地を造ったと云う。 このこぶの底部にあった水源から井戸を作ったため井戸の深さは44mと案内板にある。 本丸広場の幅はあまりなく奥行きが結構ある。

太鼓櫓と鉄砲狭間

ベンチがあり眺望抜群

細長い敷地

大天守は三重三階地下一階の層塔型天守
深さ44mの井戸

馬具櫓

連立式天守閣

紫竹門、乾櫓、野原櫓の案内

太鼓櫓から本壇前の紫竹門に到着。 紫竹門は本壇に接して紫竹門と続塀がある。 正面からの侵入に対し、乾門と東塀、西塀によって仕切ることで、本丸の搦手を防衛する重要な構えです。 筋鉄門は櫓門で連立式天守を守る重要な門で、この櫓門は大天守と小天守の通路になり、上方から敵を正面攻撃できる内枡形の造りです。

高い城壁を誇る連立式天守

正面に大天守、左側に小天守

小天守
紫竹門の鉄砲狭間

筋鉄門と大天守

一ノ門

一の門と南櫓は一体です。 一の門は天守に通じる本壇入口を守る門で木割も大きく豪放な構えです。 形式は上方からの攻撃が容易な高麗門で、 二の門との間は枡形という方形空間となり小天守、一の門南櫓、二の門南櫓、三の門南櫓の四方から攻撃できる仕組みです。

一の門を入ると一の門南櫓の内側が…


一の門内側高所から小天守を…
一の門内側から小天守を…

一の門南櫓の鉄砲狭間

本丸広場から本壇(大天守、小天守)へ来るまで国重文のオンパレードで、素晴らしい当時の建築様式を見学できる。 更にこの先の連立式天守の中に入るのが益々楽しみになってきた。

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