■ 飛騨大鍾乳洞の探訪 ■

鍾乳洞は入口から三段階に分かれ、それぞれ出口がある。 第1洞の鍾乳洞の見所は竜宮の夜景が見所です。 これはヘリクタイト(ねじり曲がりながら垂れ下がる鍾乳石やストロー(白く細長い鍾乳管)などです。 第2洞は上り坂や階段が多く、フローストーン(流れ石)が見所です。 第3洞は急坂、急階段が多く、月の世界や、天降石が見所です。


コレクション館のスロープの通路を渡って鍾乳洞の入口に…。 2階から山腹の中へ入る感じです。 飛騨の木材を使った入口の案内板が洒落ている。
いよいよ鍾乳洞の中へ入る。 これまでいろいろな鍾乳洞を見てきたが、ここはどのような景観を見せてくれるか!楽しみです。 早い時間に来たので、空いてゆっくり鑑賞できると思ったが、そうはいかなかった。 でも時間をかけてのんびりと見学する。

入口案内板



階段で鍾乳洞は上へ上へ
海百合化石

飛騨大鍾乳洞の出来方の説明図

ヘリクタイトの万仏堂

■鍾乳洞のでき方
飛騨地方も2億5000万年前は海だった。その後、海の珊瑚やフズリナから石灰岩ができ、地殻変動で陸地になり、日本アルプスができた。 その後、雨で山が削られ谷ができ、鍾乳洞の空間が造られ、さらに谷が深くなり、山腹に鍾乳洞の入口ができた。

■鍾乳石のでき方
炭酸ガスを含んだ水が石灰岩を溶かし、石灰分を含んだ水が洞穴の中で雫となって落ち、少しずつ鍾乳石に成長し、その鍾乳石が成長して石筍を作り、やがて石柱となりる。

仏の座



恵比寿大黒




七福神宝船

鍾乳洞のライトアップは目立つように原色がライトアップされているが、あくまで自然食の光源の方が自然の美を感じる。
その鍾乳洞とは鍾乳石がある洞穴を鍾乳洞と呼ぶが、その多くは石灰岩からなる石灰洞です。
その鍾乳石は雨水により石灰岩の主成分である炭酸カルシウムを溶かした水が、洞穴で再び固まり石となったものが鍾乳石です

前千本の生成



夢の宮殿鍾乳管
石筍の生成



石筍

■洞穴について
洞穴とは、崖や岩などにできた「ほらあな」のこと。 洞穴は形成する岩石による分類や、できかたによる分類でいろいろな呼びかたがある。 洞穴を形成する岩石による分類では、石灰岩でできているものを石灰洞、溶岩でできているものを溶岩洞、砂岩でできているものを砂岩洞と云う。
また洞穴のでき方による分類では、雨水や地下水が岩石を少しずつ溶かしてゆく溶食作用によって形成された洞穴を溶食洞、雨水や地下水さらに波などによって岩石が削り取られる浸食作用により形成された洞穴を浸食洞、火山の噴火により流出した溶岩の中に形成された洞穴を火山洞と云う。さらに洞窟の中の滝は音と水の流れで、どこから、どこへ流れ落ちるのか自然の奥行きの深さを感じることができる。

第一退避出口に到達



何故か鍾乳洞内で、ウドの栽培…

幸福の滝
第一退避出口

国会議事堂、テンガロンハット



高松宮殿下御命名の王冠

■石灰岩と石灰洞について
地球はさまざまな岩石で作られ、石灰岩、花崗岩、砂岩、玄武岩、凝灰岩など多くの岩がある。 石灰岩とは、サンゴ、海百合、フズリナ、二枚貝などのカルシウム分を多く含んだ海中生物の死骸が長い時間をかけ積み重なり、岩石になったものです。 この石灰岩は酸性の水に溶けやすく、石灰岩の隙間にしみこんだ雨水(空気中の炭酸ガスを吸収し、地上の土の層を通ることで酸性となったもの)の溶食作用により空間ができる。 このように石灰岩にできた溶洞が石灰洞と云われる。







第二退避出口


第二退避出口を過ぎてさらに進むと 月の世界と呼ばれる所があり、辿り着くまでの道のりはかなり狭い! 洞穴サンゴで形成され、大胆な石の裂け目が見事です! 自然色で鍾乳洞を観察することができる。古生代の自然の造形を見ることができて嬉しいです。

古生代の自然の造形美



そろそろ出口に

日本一の男子宝物石器…重量3トン


大仏の耳

出口に喧騒が…

安全、幸福、子宝祈願

結構長い距離を歩いた感じだが、登りや下りが多かったので、そのように感じたと思う。 カラーの照明が無ければ、自然の造形や長い年月の探訪をもっと楽しめたと感じた。 出口を出ると、結構高い所に出て、駐車場まで下りてゆくのに長い階段があっが、この山間の渓谷には氷柱があり、下りて行く間、再度、景観を楽しめた。

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