■ 銀山温泉巡り ■

銀山温泉は、山形県尾花沢市にある温泉で、NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで一躍脚光を浴び、全国的にその名を知られた。 開湯は寛永年間、かつてこの地にあった延沢銀山の工夫が銀山川の中に湧いている温泉を発見した。 1689年に銀山が閉山した後は湯治場として賑わったが、1913年の大洪水により温泉街は壊滅した。 その後、地元財界の力で復興し、その時に現在の温泉街の景観が作られた。


当初の予定は蔵王温泉で、東京を出発したが東北自動車道を降りて、蔵王温泉に向っていると、冬季通行止めの情報があり、迂回して山形市に入った。 早朝5時に蔵王温泉に到着して土地勘も無く右往左往した。 更に聞くところによると、今の時期は蔵王のお釜は道路が閉鎖中で無理でしょうと云われた。 結局、断念して、第二候補地の銀山温泉に向かった。

国道13号線の村山市内の道の駅でバイキングの朝食を食し一段落した。 そして安易な旅計画を悔やんだ。 中高年の夫婦旅を愉しむために良い経験になり、今後に生かしたい。

一路、銀山温泉へ




凍りつくような寒さの中を走行、道路は所々凍結している。 山形市から国道13号線で尾花沢市の中心部に向う。 ここから銀山温泉までの道程は厳しい冬の景観でした。 山間が迫り道路も細くなった。 急峻な崖から流れ落ちる滝を所々で見る 車で銀山温泉に来る場合は、温泉街は狭小と景観保全を理由に、車両通行禁止と、事前に調べておいた。






温泉街の入口に、9時50分に到着。 宿泊客は宿が指定した駐車場に駐車するが、日帰り温泉客は10時以降に、宿の駐車場に車を止めて温泉街を観光できる。 そのため10時を過ぎて温泉街に入り、最初の駐車場に駐車した。天候は良くないが、さぁ出発!



温泉街の入口、銀山川の白銀橋から


足湯から見る銀山川は昨日の雨で濁流

和楽足湯…温泉街の入口、銀山川のほとりにあり、誰でも気軽に利用できる足湯で、源泉がそのまま使われている。 足湯源泉の温度は熱くて手を入れられなかった。 駐車場から、徒歩5分程度で温泉街に入る。

和楽足湯

足湯の湧出源泉

温泉街の銀山山神社

旅行雑誌でよく見る景観を見て、温泉街の規模が小さいので驚いた。 それでも大正ロマン漂う景観は、旅愁を満足させてくれる。 銀山川の両側に道路があり、旅館が道路沿いに建てられ、撮影場所には困りません。 いろいろな角度から撮影して、最後に赤い欄干の橋が見えてきた。










3、4階建ての大正ロマンの建築物は見ていて飽きがこない。 建物のベランダも、風情を感じる事が出きる。 この先、大正ロマンの景観と、その先の白銀の滝、銀鉱跡や長者池や洗心峡などの、いい雪景色が撮影できるのではないかと、雪道の散策が楽しみだが、モノクロの銀世界の映像になった。














温泉街は銀山川の両岸に大正から昭和初期にかけての建築の旅館が立ち並ぶ。 多くの旅館は、建築当時としては非常にモダンな三層四層の木造バルコニー建築であり、外装には鏝絵が施されている。 川には橋が多くかかり、また歩道にはガス灯が並んでいる。 銀山側下流側から温泉街を眺めた大正ロマン漂う景観は、温泉のシンボル的な風景である。 この景観を守るため、町並みを保存する条例が定められている。






昔懐かしい郵便ポストがあり、お洒落なガス燈も景観のアクセントになっている。 温泉街を抜けて白銀の滝までもう少しです。期待します! なぬ!…雪止まり!!!白銀の滝の手前の小公園は雪で埋まっていた。 せめて通行止めと表記してあればいいのに…。



除雪してない為、進めませ〜ん

土砂の色が混じる白銀の滝


昨日の雨で滝と言うより濁流に近い!

通行できるように、雪道が踏み固めてあると思っていたが残念に思う。 あ〜あ、仕方ないので温泉街を戻ります。 冬の銀山温泉は温泉の楽しみ以外には何の魅力もないのか…










帰路は大正モダンの建物の特徴を撮影しながら散歩。 来た時に各旅館の駐車場が空いているのも納得してしまう。 折角の自然をもっと有効に活用しないと、リピート客は少なくなるのではないか…心配! 昔は湯治場として栄えた温泉街の建築物は、一つ一つに飾りが施され、見ていて飽きない。













銀山山神社も温泉街の中に

銀山山神社も温泉街の中に自然にとけこんでいる。 白金橋まで戻ってきた。 駐車場に戻って、温泉入浴の支度をする。 大湯は入口に200円の清掃費を入れる箱がある。 温泉は熱くて、冷えた身体の関係もあり、すぐに入れなかった。 しばらく湯船の縁でかけ湯をして…でも温泉は満足した。 泉質は含食塩硫化水素泉で、歴史と湯の里、銀山温泉は泉質で満足できるものでした。

白金橋

温泉街の中ほどにある日帰り温泉大湯の入口

白金橋の下流にある、山の神神社

泉質は含食塩硫化水素泉


帰りの冬景色は何故か身体がポカポカして、この様な景観を見ても寒さを感じない…。


温泉を愉しんでいる時に、地元の人から、繁忙期は多くの人がいる中で、終点の温泉街の車止まで入り込んだ車による難渋や、心ない日帰り客の無断駐車によるトラブルが多発していると聞いた。 この後は、上杉の城下町、米沢へ一路、車を進める。 温泉を楽しみ、次は歴史の散歩道へ…。

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