■ 春を告げる西沢渓谷 ■

先日、山開きした西沢渓谷にハイキングに行き、貞泉の滝の撮影時に上から落下し、九死の一生で危ういところを奇跡的に山岳救助隊に助けてもらった。 そして1ヶ月後に救助隊、役場、警察、病院の関係者にお礼に向かった。 その後、再度、春を告げる山梨の西沢渓谷にハイキングに出かけた。 現地に到着し、早朝に見る景観より、妻は心配顔だった。 今回は再挑戦と云う事で慎重にハイキングと新緑の芽吹く渓谷を撮影した。


早朝、6時半ごろに駐車場を出発してゲートを通過。 カメラは妻の小型デジカメを借りて撮影します。 そのため映像は300*225の映像です。 前回の事故でカメラも三脚も滝壺の中…
新しいEOSは7日に届きます。 渓谷を流れる清流のせせらぎや野鳥たちの鳴き声に耳を澄ます。

西沢渓谷ゲートでは入山者数をカウント

眩しいほどの新緑が…



ナレイの滝


森林浴でマイナスイオンをいっぱい吸い込み、自然の中のハイキングを楽しみます。 二俣吊り橋は帰路に通るネトリ橋から2番目の橋です。 橋上から鶏冠山の岩肌がよく見える。 渓谷沿いに、木製の急な登り階段が続くが、途中で「大久保の滝」を見れる。



二俣吊り橋はよく揺れる


大久保の滝
ここから渓谷沿いの細道に…



登ったり、下りたりの登山道

三重の滝の滝見台に到着。 三重の滝はそれぞれの滝の落差は少ないけれど、全体の高低差は約8mあり、その景観を楽しめる。 三重の滝から細々とした山道を登り、駐車場から距離的には4分の1くらいですが、これからが登山のような登りが続きます。

滝見台から三重の滝の景観



三重の滝の下方

三重の滝の上流


森の中に入ると、木々の緑や土のにおい、空気などによって、生きている事が実感できるが登山道は狭くなり険しくなってきた。 フグ岩は三重の滝の上流部に丸い大きな岩が見える。 ウナギ床は流れの速い所で側面は苔でつかまることができず川底が深くえぐられ浸食されている。





フグ岩

ウナギ床

登山道は狭くなった

人面洞は淵の岩肌に目を凝らすと大きな目や鼻が見えてくる? 竜神の滝は落差7mで見ごたえがあり、冬は氷結が美しいという。 でも私達にはその時期には来れないな…。 ここからさらに急な登り道になり、鎖を頼って登り、途中、恋糸の滝を見ながらさらにのぼって行く、「フーハー、フーハー」…息が荒くなった。

人面洞



森林セラピー…

竜神の滝


恋糸の滝


登りきった所から貞泉の滝が眼下に見えた。 落差6mの貞泉の滝は私の一生の記憶に残った。 貞泉の滝の上部から足が滑って滝壺に落下し、水の落下で浮き上がれない! そこでリュックを外し、さらに潜って横移動したら次の滝口に浮かび上がり、再び落下し岸に這い上がった。 (上流から黄色のラインで流された。)

貞泉の滝展望台 黄色のラインで流された

西沢渓谷の往路の3分の2位まで来た。 ここからはさらに急な登りが続くが、夫婦、二人でよく助かったもんだと思った。 神様に感謝のお祈りをし、昨年亡くなった方の冥福を祈った。

西沢渓谷は「ナレイ沢」の接点から開発が始まり、当時ここからは道がなく、、ノミで岩に穴を掘り、鉄棒を差し込み、木を渡し、橋をかけていったそうです。 大型の工作機械が入らない時代に人力(三富村の方々)で作業を進め、現在の道が完成した。 渓谷ならではの危険もあると、教えてもらいながら西沢渓谷の自然を満喫したい。

貞泉の滝 貞泉の滝の上流

西沢渓谷には昨年秋に訪れ、紅葉に染まった渓谷の美しさを堪能し、先月に来て事故に遭い、今回が3回目で春の渓谷の写真を手に入れたい。 妻と二人で撮影しながら行くので、あとから来たハイカーにどんどん追い越される。 それでも景観を楽しみながら歩んでいくのが嬉しいです。 母胎淵は水が時計回りに渦を巻いて、浸食を重ね、映像で淵に流れ込んでいる様子が見れる。

抉り取られた渓谷美





ステンレス製の柱と鎖が頼り…

母胎淵の渦


カエル岩が見えてきた。 カエル岩は幾重にも重なった岩が上を見上げているカエルのように見える。 さらに、これでもかと云うように、登りが続き、山側から流れ落ちる名無しの滝も自然の厳しさを感じる。



カエル岩










渓谷が流れや岩の形を変え、その変化を楽しみながら進んでいく。 妻も初めはおっかなびっくりから、少しずつ慎重に、楽しみ始めてきたので、来て良かったと思った。 鎖を頼りにしながら登る所は何故か慎重になった。(…それが正しい!) 方丈橋は定員3名…妻と思わず顔を見合わせた?







方丈橋に到着!






方丈橋から見た下流

方丈橋を妻は前だけ向いて足早に渡った。 方丈橋を回り込んで山道を登ると、西沢渓谷最大の滝、七ッ釜五段の滝を見れる。 日本の滝百選に選ばれた「七ッ釜五段の滝」は落差50mある。

七ッ釜五段の滝の最下部

方丈橋


七ッ釜五段の滝の上方





西沢渓谷最後の滝、不動滝

七ッ釜五段の滝の景観を楽しんだ後、西沢渓谷最終地点まで、ここから木製階段で、急勾配を一気に登る。(一番きつかった!) ここに木製のベンチが並び多くのハイカーが食事をしている。私達もここで昼食を…。

御握りを食している目の前に野鳥の巣箱が… ここから2230mの黒金山への登山ルート
持参した御握り、から揚げ、天ぷらの美味しさはハイカーが味わうことのできる最高の至福! 達成感を感じながら、帰りの準備に取り掛かり、休憩や水分補給もしっかり取り、下りだからと云って油断せず、森林セラピーを堪能しながら別ルートで下山します。
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