■ 松本市立博物館 ■

松本城には松本市立博物館が併設されていて、入場券で両方に入る事ができます。 前回は訪問してないので、今回妻と見学に入りました。 撮影してもかまわないと言う事で、思う存分、撮影も楽しみ、ここで紹介をします。
深志城の時代から松本の移り変わりの歴史のコーナーになります。 松本を取り囲む当時が絵地図でよく判ります。当時の松本城付近は湿地帯だったようです。


城郭には松や柳がよく似合う。 まず館内入口に、この地で出土した土器や石器類の展示コーナーがある。 さらに歴代藩主、はなれ六ッ星の先戸田氏の家紋など、江戸時代の道具が展示され当時の文化がよく判る。 特に手鏡、置き鏡、灯り、小物道具などは、現代でも風情を楽しむものとして使えそうなものがあった。

松本市立博物館



松本城全景の模型

先戸田氏の家紋…はなれ六ッ星の陣羽織

印籠

治安維持の道具
正面入口から松本城を

出土した土器や石器類

松本城主歴代の移り変わり

歴代藩主時代の瓦

当時の絵馬

長持

算盤が思っていたより大型で驚いた。 時代は移り変わり、明治以後の生活の道具や様子が展示しているコーナーにくる。 一世代、二世代前の物でも、こうして見るとはるかに実用的な物が多い。 さらに電気の発展で、品物が技術進歩のスピードが急激にアップしてきた近代を実感する!

それでも松本歳時記の年中行事は形を変えながら伝承されてきた。 現代人にとって不合理でわずらわしいものと思われがちだが、松本の大切な文化です。 郷土色豊かな展示品を見て、その地方独特の文化が伝達される大切さを感じた。 無病息災や五穀豊穣を祈る行事が多くあり、昔は農事暦で暮らしていた先人達の姿が見えてくる。

両替商の道具類とお金

大正時代

空襲で破壊を免れた鯱

松本歳時記

御神輿

消防道具

消防車

テレビ、洗濯機、掃除機、石油ストーブ



七夕人形

あめ市の大黒人形

博物館は1階にミュージアムショップがあり、松本の歴史や文化を継承する伝統的デザインをした絵葉書、レターセットなど、オリジナルグッズなどの販売コーナーがある。 常設展示は、歴史、民俗分野の収蔵資料による松本の歴史、松本歳時記、コレクション室がある。 また、松本の伝統工芸、松本の街の紹介等のコーナーで随時展示があり、1、2階、地下ごとに特色がある。

1階から2階に上がると伝統工芸が展示してあり、松山太郎の特別展も開かれ、丁寧に手作りで作られた物が、独特の雰囲気を醸し出していた。






松本の風土が育て、伝えてきたかけがえのない民芸品です。 ここでは日常的に使用するもので和風感を感じる。 和室の寝室にこんな灯りがあるとよく眠れるかな…









気がついたら、妻とはぐれた?妻と合流して、今度は地下のコーナーに降りる。 地下には松本城赤羽鉄砲蔵コレクション、松本重要有形民俗文化財コレクションが展示してある。

鉄砲の伝来、幕末の鉄砲のコーナーは結構、人が多かった。 火縄銃は松本出身の故赤羽通重、か代子夫妻が収集し、松本市へ寄贈したコレクションです。 火縄銃の伝来時期と世の中の乱れで戦国時代になり、さまざまな進歩と改良が加えられ、いろいろな銃が出現した。 十手鉄砲と脇差鉄砲などは、誰が考案したのか日本人らしい発想だと思う。 銃の進歩だけでなく、装備品もいろいろな形で進歩し、1600年頃の日本は銃の数で世界一だった。



火縄銃小筒…構造とその種類

火縄銃土筒(右)と火縄銃小筒(左)

火薬入れ

中央に台車砲が展示


太く、短くなった火縄銃土筒

十手鉄砲と脇差鉄砲

胸当て(左)、火縄、変り玉

朝鮮筒…1618年に朝鮮で造られた

松本押絵雛は松本地方独特の雛人形で、江戸時代に藩士の家族の間で始まり、明治時代に松本地方の特産品として広まった。 松本押絵雛の製作は下絵を描き、分解図作成し、型紙作成し、布地を裁断し、型紙を包んで色塗りし、部分品を組み合わせる。 その後、顔の型紙を絹で包み色塗りし、最後に全体を組み立てる。
中野土人形は福寿草を京へ売りに行った帰りに、土人形の造り方を学び、郷土の民芸品として代々受け継がれてきた。

松本押絵雛

中野土人形


博物館の見学を堪能し、次は松本市内の散策。前回気に入った「ナワテ通り」の散歩を楽しみにしていた。 喉を潤してから街中を散歩、道路は綺麗に整備され気持ちが良い。 歩道のあちこちにお洒落なベンチがあり訪れて楽しい街です。
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