■ 越後 六日町 龍澤寺 ■

龍澤寺は、臨済宗にて大本山圓覚寺(神奈川県鎌倉市)派に属し、1420年(応永27年)に不蔵青単禅師によって創建された。 開山は夢庵祖観禅師で、本尊は三人寄れば文殊の知恵で知られる文殊菩薩です。


午前10時頃は私達だけの参拝で、他に訪れる人はいない。
文殊菩薩に帰依した母仙桃院(謙信公の姉、あや姫)は1567年(永禄10年)、景勝公元服の折、 武運長久と開運を祈願して卯年生まれの景勝公守護仏、厨子入り文殊菩薩像を奉安した。 大河ドラマの天地人紀行で、厨子入り文殊菩薩像が放映された。

景勝の母、仙桃院のお花畑跡の石碑

石垣が歴史を物語っている
龍澤寺入口

石碑群

1577年(天正5年)上杉謙信公から、上杉軍関東征旅の宿城、樺沢城を護る龍澤寺宛に門前五間の御朱印状を賜り、 他に景勝公の奥方、菊姫護身用の薙刀やゆかりの品々がある。 山門は古寺らしく、境内も広く見通しが良い。 大河ドラマの影響もあるのか手入れが行き届いている。

山門(1849年に再建)

鐘楼
境内は広い

龍澤寺 寺務所

現在の堂宇は、江戸幕府の時代、1737年(元文2年)に再建された。 魚沼三十三番霊場の第二十三番礼所になっている。 座禅体験や写経、合格祈願のほか、2005年(平成17年)上杉景勝公生誕450年祭の式典が行われた。
喫煙所でのんびりしながら辺りを見渡していた時、お寺の前の池に気がついた。 たしかWEBや案内書の写真には池はなく、石庭だけだったことに気がついた。

池の庭園

本堂
美しい石庭

薬師堂

後門の傍に、上杉景勝の生誕の地の石碑があり、びっくり! たしか坂戸城で生誕したと記してあったのを思い出した。史実は複雑なり…

上杉景勝の生誕の地の石碑 龍澤寺の後門
龍澤寺の参拝と見学を済ませ一段落した。 今日の予定はこの後、坂戸城、雲洞庵、天地人博、浦佐毘沙門堂、関興寺と六日町を歴訪していく。
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