■ 四万十川と四万十川遊覧船と柴漬漁 ■

高知県高岡郡の不入山を源流とし、高知県中西部を逆S字を描くように蛇行しながら多くの支流を集め、四万十市で太平洋に注ぎこむ。 一級河川で、全長196km、四国内で最長の川で本流に大規模なダムが建設されてないことから「日本最後の清流」、 また柿田川、長良川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれる。

宇和島市から国道320、381号線を経由して四万十市西土佐江川崎に入ると、四万十川の本流にでる。 国道381号線の松野町付近は、すれ違いのできない車線が続き、不安な運転が続いた。 途中、バスと遭遇して大渋滞になり二度と通行したくない…。 そう思いながらも四万十市西土佐江川崎から国道441号線になり、太平洋まで快適で、素晴らしい景観を楽しみ運転。

川面に雲がきれいに写る

ゆったりと流れる四万十川
四万十川中域の津大橋

岩間沈下橋

沈下橋とは河川に架橋され、また床板も河川敷の土地と同じ程度の高さで、 通常では橋として使えるが増水時には水面下に沈んでしまう。 万一破損しても再建費用が安い。 夏休み期間で河川敷で多くの家族連れが遊んでいた。 沈下橋のおかげで、四輪車両が難なく入れる。
勝間沈下橋は橋脚が3本ある珍しい沈下橋で、ここは釣りバカ日誌14作の撮影現場としても有名になった。

岩間沈下橋



屋形舟が係留

撮影マニアと出会う


茅生クリーンセンター(清掃工場)への橋

勝間沈下橋

四万十川の観光船乗り場に到着

四万十川の観光船乗り場に到着。 妻が屋形舟に乗船したい希望があり、途中からスピードアップ! 最終時間の16時半の舟に間に合った。 団体の大型バスも入れる駐車場もある。 屋形舟乗り場で、手際良く乗船券を購入し、撮影の準備をして関係者から5分前に船着き場へ行くよう云われた。 人が少ないなと思ったら…日差しが強いので、皆さんお土産売り場で時間を調整していた。



観光船乗り場
四万十川下流域のマップ

お土産売り場

四国不入山から流れ出た川は、山間を縫い周辺の小川を集めて太く大きな流れになってゆく。 山清水を集めた川は清流の名にふさわしい透明な水をたたえている。 四万十川には支流も含めて47の沈下橋があり、高知県では1993年に生活文化遺産として保存する方針を決定した。

船着き場に行くと「今日はこの乗り場でなく、この先上流50mほど歩いた所から乗船して下さい」と言われた。 先日の台風で船着き場が一部破損し、潮の満ち引きの加減で船着き場が変更になった。 臨時乗船場から乗り込み、妻は念願の屋形舟に興奮気味。\(*^o^*)/

同型舟が係留

上流に向かって

岩場を通り過ぎて…

下流の景観

小舟が何か作業を?

海水面が潮の干満によって変動し、満潮時には海水は河口をさかのぼり、干潮時には淡水がより下流まで流れ込む。 それにより淡水と海水がまじり塩分の少ない水域で、この両者の影響を受ける範囲を汽水域という。 ここで四万十の伝統漁法を見れると船頭さんから柴漬漁の説明があった。

柴漬漁とは椎の木などの枝を束ねた柴を、一晩川に沈め、夜の間に枝の中に潜んでいたウナギやエビを、翌日、椎の束ごとタモ網ですくいとる漁法です。 束ねた柴を引き上げても、束の中に隠れた魚は引き上げられても、隠れようと束の中を移動するという。 これで魚が取れるのか一瞬、疑問に思った。 水面上に移動し下からタモ網を入れ、一緒に引き上げる漁法を目の前で実演。 それでも一日に3〜4kg収穫できる。

柴漬漁の連続映像











岩場を通り過ぎて…

舟は移動して岸沿いに遡って行く。護岸は自然そのままです。岩を通り過ぎるとサギが獲物を狙っていた。 何かを見つけたようで、いきなり飛翔。すかさず連写機能で撮影、一瞬を捉えるた。 この汽水域では水面から小魚が飛び跳ねる光景が見られ、サギはこの小魚を狙っている。



美しい飛翔体となって…





魚釣りを楽しむ人

新四万十川橋の美しい橋梁をくぐり、その先、遠方に見えるのは渡川大橋と土佐くろしお鉄道の陸橋です。 今日は、これより先は喫水線が浅くなり、舟が座礁する危険があるのでUターンする。 エンジンをなるべく使わず、流れを利用しているので、船頭さんの説明がよく聞こえ、判り易いのも屋形舟の利点です。





Uターンして舳先が変わる
新四万十川橋の美しい橋梁



屋形舟の乗船も後半戦に…。エンジンを時々回しながら、 惰性で舟旅を楽しむ。静かな舟内でのんびり感を満喫できる。
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